ミレー(MILLET)

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山岳プロフェッショナルとMILLETが挑み続ける山への情熱

ヨーロッパアルプスの最高峰・モンブラン山群の麓の溪谷に広がるシャモニーはアルピニストの聖地であり
アルピニズムの歴史と伝統を継承するフランスの町。
MILLETはそのシャモニーを拠点としたアルパインブ ランドです。
多くのアルピニストたちの経験と検証と最新テクノロジーを融合させた製品は、確かな歩みで極みの頂きへと導きます。

ブランドの特長

GUIDED BY GUIDES

プロフェッショナルな山岳ガイドの欲求から MILLET の製品は誕生しています。

ヨーロッパアルプスの中心地、シャモニに拠点があるシャモニガイド協会の発足は1820年代。
その200年近い歴史が培ったガイディング技術と信頼性の高さは世界最高峰と謳われています。
現在、約260名の山岳ガイドが所属し、彼らは厳しい国家検定をクリアして経験を積み重ねたプロフェッショナルばかり。
人類初の8000m峰登頂者となったモーリス・エルゾークとルイ・ラシュナルをはじめ、3大北壁継続登攀で知られるクリストフ・プロフィ、アンナプルナ南壁のブノワ&グラジアーニのペアら、錚々たるクライマーたちもまた山岳ガイドであり、 シャモニガイド協会のメンバーです。
MILLETは1950年以来、シャモニガイド協会の公式パートナーとしてさまざまな協力関係を築いてきました。
山岳ガイドが必要とするギアとウェアを提供し、彼らは新製品のテストやリサーチに貢献します。
現在、20人の山岳ガイドがテストメンバーとして選ばれ、製品企画デザイナー、販売担当者と共に、 新たな製品の開発やテストに携わっています。
ヨーロッパアルプス随一といわれる急峻な岩と雪の環境で、多様なゲストをさまざまなルートから山頂に導く仕事に就く彼らシャモニの山岳ガイドたち。
必要とされる人に、適切な用具やウェアを提案するには、 彼らは適任といっていいでしょう。
山への情熱を持ち続け、自らの限界に挑戦し、長い伝統が培ってきた技術力と安全性を継承する。
それは山岳ガイドも、MILLETも同じこと。
そして両者はロープを結び合って、理想の頂を目指し続けます。

BE BOLD
果敢に、大胆に挑戦すること。それがMILLETのDNAに息づいています。

MILLETの歴史はアルパインクライミングと共にあります。
1950年、モーリス・エルゾークとルイ・ ラシュナル率いるフランス隊によるアンナプルナ初登頂は、人類初の8000m峰登頂であると同時に、 軽量装備による速攻登山としても知られています。
彼らの遠征にはMILLET と共同開発したバックパックが使用されました。
MILLETはその後もワルテル・ボナッティやルネ・ デメゾンといった著名な登山家たちとタッグを組んで登山界に足跡を残してきました。
70年代には、後に8000m峰全14 座を無酸素初登頂することになるラインホルト・メスナーと、80年代後半にはアイガー、マッターホルン、グランドジョラスのアルプス三大北壁をわずか48時間で継続登攀したクリストフ・プロフィのギアやウェアを支えました。
人類の限界に挑戦するような彼らの過酷なクライミングは、山岳用ギア&ウェアにとっては格好の開発室であり、これ以上ない製品テストの現場と言ってもいいでしょう。
世界のトップクライマーのさまざまな欲求に対して、経験の蓄積と新たなテクノロジーで対応する。
彼らのシビアな欲求は登山用ギア&ウエアの進化に大きく貢献し、同時にMILLETというブランドに対する信頼性の証でもあります。
優れた製品を生み出すためには、時代の常識を覆す大胆さと、果敢に挑戦する勇気が必要です。
そしてそれは、過酷な自然環境で行動し続けるアルパインマウンテニアリングの本質そのもの。
それがMILLETのDNAとして、すべての製品開発を支えています。

Presentation

1930年代、MILLETの名は初のショルダーストラップ付きショッピングバックの製造によって有名になった。
数年後、ショルダーストラップはザックにも取り入れられ、MILLETは瞬く間にフランスのトップブランドとなった。
マウンテニアリング製品の技術開発は歴代の優秀な登山家からのフィードバックにより強化され、強いブランドイメージを確立させた。

ブランド創立からバックパックによる成功に至るまで

1921年、マルク・ミレー夫妻(レモンとルネ・ミレーの両親)は、マレシャルの油布製造で働いた後、リヨンの南郊外のサン・フォンにて軍事用援助物資を入れるバッグとハーバーザック製造に特化した会社を設立した。
当時のスタッフはわずか10名。
7年後、同社はアルプスに近いアヌシーに引っ越した。
製造工場と技術の向上により、1934年、オリジナルコンセプトに基づいた強固なフレームのザックが誕生した。
これが初めてのミレー・ザック・コレクションである。

第二次世界大戦時、ミレー兄弟は農村のレジスタンス運動に参加(ルネ・ミレーはボージュに滞在、レモン・ミレーはグリエールに滞在)。
彼らは活動家にザックを提供することで両親のビジネスを支えた。
1945年より、ミレー兄弟は本格的に会社経営に取り組み始める。
翌年、アヌシーのフランス・アルペンクラブメンバーのルネ・ミレーは山使用に特化したザック製造のアイデアを思いついた。
その時、彼はクラブを通じて若干25歳のアルピニスト、ルイ・ラシュナルに出会う。
その後、彼の名を冠するザックがつくられるなど、MILLETのザックデザインに大きく関わる人物である。

輝く50年代

1950年はブランドにとってターニングポイントであった。
MILLETはフランス初のヒマラヤ登山隊に装備を提供した。
アンナプルナ登頂後、フランスブランドのMILLETは脚光を浴びた。
1950年6月3日、フランス登頂隊のモーリス・エルゾーグとルイ・ラシュナルによる8,000m峰の登頂は大きな興奮を巻き起こした。
MILLETは急速にフランスの登山ザックの製造リーダーとしての地位を確立し、MILLET製品の評判は瞬く間に世界中に広まった。
ヒマラヤへの大遠征は10年続き、8,000m峰登頂は次々と成し遂げられた。

さらに次の10年には、素晴らしい新製品の数々が登場する。
中でも特にザックの革新は目覚ましく、MILLETは登山ザックのスペシャリストになっていった。
また、この時期からMILLETは環境に配慮して山の文化や社会との連携を強化してきた。

1959年、レモン・ミレーはクールマイヨールの登山ガイド、ワルテル・ボナッティと出会った。
ボナッティはMILLET初のテクニカルアドバイザーに就任し、"Confiez vos charges à Walter Bonatti"「ボナッティにあなたのザックを背負わせて」というキャンペーンは見事に成功をおさめた。
世界各地での遠征の成功によって多くの登山家がMILLETを支持し、フランスのブランドとして広く認知されることとなった。

1961年から、MILLETは革新的な精神のもと、2つのコンセプトに集中していく。
1964年、ミレー兄弟は全てナイロン製のストラップで、パッド付き、縫い目なしのザックを発売した。
そのストラップと特許は世界でも度々利用されている。
ヨーロッパで初めてMILLETが発売した全てナイロン製のザックは、より軽く運びやすく、防水性の高いモデルで あった。
それまで世界中で主流となっていたのはコットン製のザックだったが、他社がMILLET同様ナイロン製ザック製造に移行するきっかけをつくった。

世界中でコピー製品が出回ったにも関わらず、MILLETはザック市場でリーダーの地位を確立した。
常に革新的な精神にて新たな技術開発に取り組み、スキー・キャリーイング・システムとチューブ状のストラップは特許登録された。

MILLETブランドの多様化

1975年、MILLETはサボア地区のフロンテネクスに工場を建設。
1977年はMILLETにとって更なるターニングポイントであった。MILLETは新しいGore-Tex®生地を利用し、高品質のダウンを入れたパーカーを初めて山用に開発し、3つのウェアライン;エキスパート用、ハイキング用、スキー用の展開を始めた。
この多様化はMILLETブランドの山やハイキング特有の難しさへの知見と信頼できる販路ネットワークに裏打ちされた。
明らかにこのニューコレクションは瞬く間に成功をおさめた。

同時に、MILLET社は同時代の最も才能あるアルピニストたちとの取り組みに注力した。
この輝かしい戦略の極みは、イタリアのラインホルト・メスナーがMILLETチームに参加したことである。
ミレー兄弟は、1978年に無酸素でMILLETのザックと共にエベレスト登頂を 成し遂げたラインホルト・メスナーをサポートすることとなる。
その後メスナーは1980年にエベレスト無酸素登頂を世界で初めて単独で達成、さらには地上で最も高い8000m峰14座の山頂に到達した最初の人間となった。

MILLETのサクセスストーリーは80年代にひとつのピークに達する。
「フランス製」の高い品質がもたらす評判によって人々が「ザック」を「MILLET」と呼ぶほど、ブランドの認知度は高まった。この実績とクオリティーはアパレルウェアの技術にも反映され、MILLETはフリースやGore Tex®などの高機能素材を多く採用するようになっていった。

60年以上にわたる遠征/登攀

1950 - 1958

Herzog, Lachenal, Terray… Annapurna ( 8078 mètres ) / エルゾーグ氏、ラシュナル氏、テレ氏アンナプルナ(8078m) 初登攀成功
1er 8000m. Expédition à l’Annapurna / 初8000m アンナプルナ遠征

1959 - 1962

Première hivernale au Cervin /冬季マッターホルン初登攀
Première hivernale au Grand Charmoz / 冬季グラン・シャルモ初登攀
Jager et Cecchinel 1ère pointe Lachenal. / ヤガー氏セキネル氏がポワント・ラシュナル初登頂

1963 - 1970

Première et deuxième face nord des grandes Jorasses : Bonatti et Desmaison /ボナッティ氏とデメゾン氏:グランドジョラス 北壁初登攀
Première face Ouest Aiguille Carree Desmaison / デメゾン氏:エギュイーユ・キャレ西壁初登攀
Trivellini première au grandes Jorasses Linceul / トリヴェリニ氏:グランドジョラスのランスルの初登頂
Première aiguille noire de Peuterey Desmaison /デメゾン氏: エギュイーユ・ノアール・デゥ・プトレの初登頂
René Desmaison : Première corne du Chamois / ルネ・デメゾン氏:コルヌ・デュ・シャモア初登攀

1971 - 1977

Cecchinel et Nomine : Première face sud du Pouce / セキネル氏とノミネ氏:プス南壁の初登攀
Annapurna south face expédition / アンナプルナ南壁遠征
Première hivernale directe de l’Eiger Suisse / 初冬季アイガー、スイス:ダイレクトルート

1978 - 1984

Reinhold Messner Première ascension du versant de Rupal au Nanga Parbat / ライホルト・メスナー氏:ナンガ・パルバット、ルパール初登頂
Messner Première dans la face sud du Manaslu /メスナー氏:マナスル南壁初登攀
Messner Premier 8000 en style alpin Le Hidden Peak / メスナー氏:アルパインスタイルで8000m峰ヒドゥンピーク初登頂
R Messner Everest 8848 mètres, première sans oxygène / メスナー氏:エベレスト(8848m)無酸素初登頂
Nanga Parbat par une nouvelle voie en solitaire /ナンガ・パルバット単独登攀、新ルート開拓
R Messner ascension du K2 sans oxygène en technique alpine /メスナー氏:K2無酸素登頂
Christophe Profit première en solo de la directissime américaine aux Drus en 3 h 30 / クリストフ・プロフィ氏:レ・ドリュ―のアメリカンディレクティシムを3時間30分で単独の初登攀
Messner Cho Oyu en style alpin / メスナー氏:アルパインスタイルでチョ・オユー登頂
Eric Escoffier : Gasherbrum I et II + K2 premier enchainement de 3 plus de 8000 / エリック・エスコフィエ氏:ガッシャーブルムI、ガッシャーブルムII とK2の初8000m級の山を連続登頂

1985 - 1989

C. Profit Première trilogie été 3 face nord Cervin Eiger Jorasses / C.プロフィー氏:三大北壁(マッターホルン・アイガー・グランドジョラス)初登頂
Eric Escoffier Shishapangma première ascension française / エリック・エスコフィエ氏:フランス人初シシャパンマ登頂
Marc Batard Première traversée du Makalu sans oxygène en solitaire et en 18 heures / マルク・バタール氏:18時間でマカル横断 初単独無酸素

1990 -

Jean Noel et Bertrand Roche Zebulon le plus jeune vainqueur du toit du monde à 17ans.ジャン・ノエル氏とベルトラン・ロッシュ・ゼビュロン氏:最年少(17歳)のエベレスト登頂成功者となる

To be continued...

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