"氷瀑"という言葉の響きに憧れて、冬の裏六甲へ。滝が凍るという現象が、こんなに都会から近い場所で見られるのかなって半信半疑で、六甲有馬ロープウェイの有馬温泉駅をスタート。 さすがに1月の六甲山の気温は、冷え込みます。今回は寒さ対策を万全にと、山ガールファッションの下には、通気性や保湿性に優れたメリノウールのアンダーウェアを着用。重ね着してもかさばらず快適! 実はカレと色違いで揃えちゃいました。
紅葉谷出会を左へむかい、白石滝方面へ。日陰の山道は、雪がなかなかとけずにアイスバーンになっているところもあり滑りやすくなっているので、白石滝へは沢沿いの河原歩きをすることに。ここも凍っているところも多いので、ゆっくり慎重に進んでいきました。 そして、初の氷瀑と対面。河原から見る滝は、圧巻!冷気と、川を流れる水の音と、私たちの息遣い以外の気配を感じない、そんな別世界にしばし佇んでいました。
最後にめざすのは、最も見ごたえのある七曲滝。紅葉谷道へもどり、七曲滝方面へ入ったら左側の山道を通り滝へ向かいました。途中で出会った方から右方面は危険だとの話しを聞いたので、ルートを変更。山ではひとつひとつの情報が大切になってくるんだなって、あらためて感じました。 滝へと向かう下りは雪が残っているのでスリップに注意しながら、ゆっくりゆっくりと。そして現れた七曲滝は、見事に凍って美しく輝いていました。
そこから川を進めばすぐに、似位滝とは対照的な姿をみせる雄大な百間滝が。完全氷結ではありませんでしたが、充分楽しめることができました。
このまま河原歩きで似位滝へ。ストックを持つ手が滑りやすくなるのでは思っていましたが、好日山荘ですすめられたWINSTOPPER(R)のグローブは、手のひら部分に滑り止めがついていたので助かりました。熱を逃がさないというフレコミ通り、手もかじかまずに、どんどん、どんどん滝をめざして進んでいきました。 夏場は繊細に流れ落ちる滝が、完全に凍っていて見事な氷瀑が現れました。
4つの滝を制覇した達成感と、氷瀑を見られた満足感で、何とも表現しにくい幸せな気分になってきた私たち。疲れているはずの身体も、思うほどの疲労感ありません。紅葉谷まで上り、お楽しみのランチ&カフェタイム。 私が作ったサンドイッチと冷え切った体を癒す保温ボトルに入れてきた暖かいコーヒー。ほっこりしながら、今日出会うことができた雄大な自然が生み出した姿を、ふたりで思い浮かべていました。