ごく近くて良い山 蒜場山
- 投稿者
-
齋藤 千春
浦和パルコ店
- 日程
- 2014年04月17日 (木)~2014年04月17日 (木)
- メンバー
- 他一名
- 天候
- 晴れ
- コースタイム
- ゲート(70分)登山口(60分)独標(100分)岩岳(30分)兎戻し(40分)山頂
(60分)岩岳(120分)登山口
- コース状況
- 雪はほぼ腐っており落とし穴が所々に潜んでいました。山頂が近づくと締まってきますが、際どい痩せ尾根が続くので軽アイゼン必携です。
ゴールデンウイークまでゲート閉鎖の為、加治川ダムの登山口まで長い車道歩きを強いられます。
- 難易度
感想コメント
新発田の最奥に名山あり!標高1,363m、アプローチが長く、鎖場有り、やせ尾根有り、アップダウン多し。それらを乗り越えた先に飯豊の大展望が待っている、文字通り登り応えのある山が蒜場山なのです。しかもこの残雪時期は、崩れそうな雪庇の上を恐る恐る登ったり、雪の付いたナイフリッジを冷や汗かきながら通過したり、おまけにいきなり車道歩きだったりと、挑戦意欲を掻き立てられるようなメニューになっております。飯豊を目指す方には最適のトレーニングとなるでしょう!
車を降りて車道歩きすること一時間、昔の坑道跡やお猿さんと戯れながら加治川ダムまでやってきました。登山口にはまだ新しい立派な黒い石造りの道標が。そして最初から急登を行くこととなります。腐れ雪に足を取られ、藪漕きを強いられ独標まで辿り着くと、目指す山頂の全容が遥か遠くで待ち構えていました。
花の種類は少なかったものの、イワカガミの大群生が目を楽しませてくれたり、後方のラクダの瘤のような爼倉山が次第に低くなっていく様を楽しみながら相変わらずの急登を登ります。中間地点の岩岳に到着して地図を確認、あと半分!と思って進行方向に目を遣ると、道がいきなり急下降、そしてまた登り返しており、思わず嘆いてしまいました。気合いを入れ直し鞍部まで来ると痩せ尾根が登場、雪がナイフリッジに乗っかっており、その上を恐る恐る進むはめに。落ちたら困るので軽アイゼンにピッケルまで装備しました。戸隠の蟻の塔渡りを彷彿とさせますが、雪が付いているのでこちらの方が厄介に感じました。
烏帽子岩と兎戻しで鎖が出てきてアイゼンを装着したまま登りましたが、鎖よりもスノーリッジの綱渡りの方が緊張しました。その後は雪庇とクラックを避けつつひたすら登ります。いつの間にか眼下に加治川ダムが広がりダイナミックな高度感を味わえます。ギザギザの山容の通りに小ピークをいくつか越えて遂に登頂。6時間もかかってしまいました。念願の飯豊は残念ながら上部にガスがかかりイマイチでしたが、圧倒的な存在感を感じました。
このルートをまた下るのかと思うと心が折れそうになりましたが、心を奮い立たせ今度は3時間程で下山。ダムから見上げた山頂は遥か遠くで白く輝いていました。
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・ご自身の技術や体力に合った無理のない登山計画で山を楽しみましょう。