低山なれど侮るなかれ!爼倉山

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投稿者
るんちゃん(おとな女子登山部)
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日程
2015年11月05日 (木)~2015年11月05日 (木)
メンバー
単独
天候
快晴
コースタイム
登山口(10分)第一渡渉点(10分)第二渡渉点(50分)ジゲノ沢のへつり(20分)山頂(10分)天狗の庭(10分)山頂(10分)ジゲノ沢のへつり(30分)第二渡渉点(10分)第一渡渉点(10分)登山口
コース状況
・渡渉箇所は2ヶ所。石が歩きやすいように置かれてはいないので増水時は渡渉が難しそうです。
・第一渡渉点通過後へつり道が暫く続きます。杭やロープはありますが濡れていて滑りやすいです。
・山頂直下の急登の前に、ピンクテープがたくさんぶら下がったシゲノ沢のへつりがあります。杭は打たれていますがロープが無いので、苔の付いた岩や細枝に掴まりながら慎重に進みました。
・山頂から天狗の庭に行くまで、手がかりのほとんどない切れ落ちた岩場を通過しなければなりません。天気が悪い時は山頂までにした方が無難です。
難易度
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感想コメント

 昨日苗場から飯豊が見えたので、今度はもっと近くで眺めたいと思い、赤谷三山(焼峰山、蒜場山と合わせて勝手に私が呼んでいます)の中の最後の砦、爼倉(まないたぐら)山に登ってきました。
 新発田の最奥、会津との境に位置し、市街から見るとラクダのコブのように二つピークが並んでいてとても目立つ山容の爼倉山。標高わずか856m、所要時間も3時間程度の低山なので、ガイドブックにもあまり掲載されず知る人ぞ知る山でもあります。実際に歩いてみると川の渡渉あり、危うい岩場あり、それでいて急登、されど山頂の眺望絶佳、文句なしに私の名山リストに入りました(笑)

 この日も快晴、焼峰山や蒜場山に比べて登山者の少ない山ですが私の他に5人ほど入っていました。始めは暗い林道を歩き10分程度で第一渡渉点に到着。水に浸かりたくないので、かなり大きくジャ~ンプして反対岸へ。ふぅ~と一息ついたのも束の間、いきなり滑り易そうなへつりが待ち構えていました。杭の足場とロープはあるものの水が流れていてやっぱり滑る、はなから少し冷や汗ものでした。
 二つ目の渡渉が終わると暫く緩やかな林の中を進みます。そこでこの界隈の山の主さんに出会い、「ロープ一ヶ所撤去したから気を付けてね~」と満面の笑みで忠告を受けました。最初は不安に駆られましたが、急登に喘いだせいで危険個所の存在もすっかり忘れてしまってました。
 すると突如怪しげな場所に到着。ピンクのテープが枝にびっしり付いて、思わずハッとさせられました。よく見るとまたへつりです。今度はさっきのようにロープがありません。もしやここのこと…?捕まる枝も細く頼りないので、慎重に慎重に進みました。

 その後ここ一番の急登を登り切ると右手に蒜場山が迫り、そして頂上では飯豊が待ってくれていました。
ここまで来た甲斐があります。さらに景色の良い天狗の庭を目指しますが、ここで本日2番目の恐怖ポイント。落ちたらただでは済まないのにロープが無い…外したのはこっちのこと?ここも慎重に慎重に進みます。何とか通過して天狗の庭へ到着。するとそこには一人のおじいさんがいらっしゃいました。なんとレジャーシートを広げて酒盛りをしています。聞けば地元の方でこの辺の山はよく登っているそうです。御歳何と85歳‼私も向かいに腰を下ろし、飯豊を眺めながら若かりし頃の登山奮闘記に耳を傾けました。
 印象的だったのが家族に心配をかけて勘当されそうになったお話。私も山に行くたびに心配させているのでとても耳が痛かったです。大切にしなくては、とこのおじいさんと飯豊に諭されたような気がしました。
低山なれど、いろいろあってドラマティックな山でした。 

フォトギャラリー

中央のラクダのこぶが爼倉山。

登山口。今日も快晴。

第一渡渉点。流れは割と速い。

最初のへつりはロープや杭があって安心。

杭はしっかり打たれている。

急登と緩い道が交互に出てくる。

恐怖のピンクテープ祭り。

ロープさどこへやった!?

どっしり蒜場山。

山頂。

天狗の庭にご老人がいるのがおわかりいただけるだろうか。

下はなるべく見ないように。

ロープさどこへいった!?

新潟市内も見えます。

裏五頭山塊。

飯豊連峰。中央は北股岳。

・実際に行かれる際は、現地の最新情報をご確認ください。
・ご自身の技術や体力に合った無理のない登山計画で山を楽しみましょう。

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