残雪期 奥穂高岳・涸沢岳

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投稿者
日下部 友哉
横浜西口店 店舗詳細をみる
日程
2022年05月24日 (火)~2022年05月26日 (木)
メンバー
町田店 長縄
横浜西口店 日下部
天候
晴れ/晴れ雨/晴れ曇
コースタイム
■1日目
上高地(100)徳沢(50)横尾(50)本谷橋(150)涸沢ヒュッテ
・行動時間:5時間50分+休憩
・累積標高:+946m、-151m
・歩行距離:約15.2km

■2日目
涸沢ヒュッテ(160)穂高岳山荘(85)奥穂高岳(50)穂高岳山荘(25)涸沢岳(20)穂高岳山荘(45)涸沢小屋
・行動時間:6時間25分+休憩
・累積標高:+1091m、-1088m
・歩行距離:約5.3km

■3日目
涸沢(50)本谷橋(40)横尾(50)徳沢(45)嘉門次小屋(45)上高地
・行動時間:3時間50分+休憩
・累積標高:+151m、-952m
・歩行距離:約16.1km
コース状況
・ザイテングラート左あずき沢の特に上部は急斜面。雪が緩んでくる午後は特に滑らないよう注意。アイゼン・ピッケル・ヘルメット必須。
・穂高岳山荘上の鎖、梯子を過ぎた後のルンゼは雪がありますが雪の上を歩かず、左側の岩場を直登しました。ガレているので浮石、落石注意。

■気温
・1日目
7:45 上高地 14℃
11:05 横尾 20℃
18:00 涸沢 5℃

・2日目
4:00 涸沢 0℃
7:30 穂高岳山荘 8℃
10:30 穂高岳山荘 15℃
13時過ぎから雨

・3日目
4:00 涸沢 -2℃
9:10 横尾 15℃
難易度
Google Map
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  • おとな女子登山部

感想コメント

念願の残雪期奥穂高に行ってきました!と言っても5月末になってしまったのでGW辺りの残雪状況とは変わってくるので難易度も変わります。

◾️1日目

1日目は涸沢でテント泊。4日前にも涸沢にいましたが(笑)今回も1日目は良い天気です。


ニリンソウ
徳沢園でトースト食べたり小休憩して、横尾へ。


徳沢〜横尾間は工事中で迂回路を通ります。


横尾~本谷橋間に一部雪渓あり。


今回は冬靴をバックパックに外付けして本谷橋までトレランシューズで歩いているので背負う荷物は重くなりますが快適に歩けます。冬靴で上高地〜本谷橋間を歩くのはやっぱり辛いです(笑)。本谷橋に着いて、靴をトレランシューズ→冬靴に履き替え。本谷橋から少し登ると雪があったり、なかったり。靴底が硬めの靴であれば登りはアイゼンなしでも良さそうです。


涸沢ヒュッテが見えてきてもまだ意外と距離あるのと傾斜がきつくなってきてなかなか前に進みません。なんとか登り終え涸沢ヒュッテに到着。後輩が来るのを待ち…テント設営前におでんと生ビール。


そしてテント設営。今日はなかなか天候が穏やかそうでなにより。

◾️2日目(写真は下記フォトギャラリーへ!)
睡眠不足と疲れで早めに眠りに着いてしまったので夜中起きて星空鑑賞。上空には素晴らしい星空が。前穂の上には天の川が!

お昼前後に涸沢に戻ってくる予定で、4時過ぎに出発して奥穂高岳を目指します。朝日が昇ってきて涸沢カールがモルゲンロートに!アイゼン、ピッケル、ヘルメット身につけてまずはザイテングラート取り付き点へ。ザイテングラート下の斜面を登ります。いきなりなかなかに急な斜面。少し緩やかになってザイテングラート取り付き点に到着。そしてあずき沢を登ります。急斜面が長く続きます。始めはそこそこ雪は締まっていてアイゼンの効きは悪くなかったですが、時間が経つにつれ日射と気温でだんだん雪が緩んできました。ズルズルいきそうなのでしっかり蹴り込みます。最後の最後が長く感じます。ようやく穂高岳山荘に到着。まだまだ後輩が登ってこないので長い休憩になってしまいました。気温はそこまで低くないですがジッとしているとちょっと寒いですね。

いよいよ奥穂高岳へ。鎖、梯子を過ぎてルンゼに雪がありますが、左の岩場を巻けそうなので岩場を登ります。ザレていて浮石は多いので注意が必要です。稜線は全然雪が無さそうなのでアイゼン外します。山頂手前に雪の斜面がありましたがここも岩場を巻いて通過。そして奥穂高岳山頂はすぐそこ。この日は遠望がきいて、前穂高、乗鞍岳、焼岳、ジャンダルム、笠ヶ岳、白山、黒部の山々、槍ヶ岳、北穂、後立山連峰、燕岳、大天井岳、常念岳などなど北アルプスの山々が良く見えました。やっぱ穂高は良いですね♫写真も撮ったところで穂高岳山荘へ戻ります。残雪のルンゼは歩かず、岩場で迂回して降りました。すぐそこなので涸沢岳へ。涸沢岳へも雪はなしなのでアイゼンいらず。大キレットが良く見えます。穂高岳山荘に戻って、軽食に豚骨ラーメンを頂きました。疲れた体に染みる美味しさ♫あとは涸沢へ下山するのに。始めは急な下りなので慎重に歩き、斜度がいくらか緩くなってきたところでアイゼンは付けたままですが着地の勢いを片足に乗せるようにして滑るように降りて行きます。 1時間もかからないうちに涸沢小屋に到着。前穂高を眺めながら生ビールとおでんを。と休憩していたら雨がパラパラと。すぐにテントに戻り、抜けかけたペグ等を直し昼寝。その後21時過ぎあたりまで雨が降っていたように思います。

◾️3日目
夜はいくらか晴れて星は見えてましたが、前日ほどではなく雲も多めでした。1回寝て、モルゲンロートを見るため4時起床。意外と気温が下がってちょっと寒かったです。外気温は氷点下。テントフライシートのファスナーが少し凍っていました。東の空が明るくなってきました。段々と穂高の稜線が照らされ染まってきました。が、ちょっと雲があり前日ほどは赤くならず。簡単に朝飯食べて下山です。本谷橋で冬靴→トレランシューズに履き替えて快適に横尾、徳沢と通過して嘉門次小屋で岩魚定食食べて上高地バスターミナルへ。


前日の雨のおかげで少し透明になったサンカヨウ


エンレイソウ


上高地ビジターセンター前のコナシ。1日目より咲いている花が増えていました。

これにて今シーズンの雪山終了。稜線の雪が全然なくなってしまっていたので、またそのうちもうちょっと早い時期に訪れたいですね。これからはグリーンシーズンのテント泊仕様に切り替えます。

■レイヤリング
TOPS:
①icebreaker/TECH LITE SS POCKET TEE(メリノ150m/g2半袖)
②メリノ150g/m2 フーディ
THE NORTH FACE/LS Palam Shirt
④TEIJIN Octa アクティブインサレーションジャケット(テント泊時、2日目)
⑤ハードシェルジャケット(2日目の行動中)
⑥ダウンジャケット(テント泊時)
上高地~涸沢間は①②③で温度調節。

BOTTOMS:
①薄手のロングパンツ
②ファイントラック/エバーブレスフォトンパンツ(2日目のみ着用)
③MountainEquipment/PowderPant(テント泊時)

GLOVES:
①ファイントラック/メリノスピングローブ(何回か着用したのみでほぼ素手)
②ショーワ/テムレスwinter02(テント設営時と2日目の早朝)
※他にも予備グローブ等あり。

■当日天気図:【気象庁 過去の天気図】参照

2022年5月24日9時


2022年5月25日6時


2022年5月25日15時


2022年5月26日9時

フォトギャラリー

念願の残雪期奥穂高岳へ

2日目 前穂高の上に天の川♪

2日目朝のモルゲンロートの涸沢カール

ザイテングラート横のあずき沢の急斜面を登ります

穂高岳山荘到着

梯子を過ぎて、ルンゼには少々雪あり。雪の上を歩かず岩場で巻くこともできました。

奥穂高岳まではほぼ夏道

無事、奥穂岳に登頂♪絶景が広がっています♪

ジャンダルム、焼岳、乗鞍岳

歩いてきた方面を振り返って、涸沢岳、北穂高、槍ヶ岳、黒部の山々

穂高岳山荘に戻ります。下りは特に慎重に。

涸沢岳よりさっき登った奥穂高岳

涸沢岳から黒部の山々

穂高岳山荘に戻ってきて豚骨ラーメン うまい!

あずき沢を下ります。下りはあっという間。

今回は涸沢小屋でおでんと生ビール

3日目の朝 モルゲンロートの涸沢カール 2日目ほどは赤くならず

雪山での相棒たち ペツルのアイゼン、ピッケル、ヘルメット

下山します~

嘉門次小屋で岩魚定食 これは外せない♪

・実際に行かれる際は、現地の最新情報をご確認ください。
・ご自身の技術や体力に合った無理のない登山計画で山を楽しみましょう。

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