鈴鹿 渋川遡行 ~ スケール大きな廊下を抱く隠れた佳渓へ (雨乞岳西面愛知川水系)

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投稿者
伊藤 岳彦
横浜西口店 店舗詳細をみる
日程
2014年07月28日 (月)~
メンバー
単独行
天候
コースタイム
愛郷の森(45分)2段8m滝下(50分)林道の橋(30分)愛郷の森
コース状況
■ 意外に整備が行き届いており、残置ボルト多くあります。
■ キャニオニング愛好者も訪れるようです。
■ 平水で水量少なめ、水温高めでした。
難易度
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感想コメント

鈴鹿とは思えない、スケール大きな廊下をもつと密かに知られる渋川。
鈴鹿の名峰雨乞岳西面の水を集めて愛知(えち)川に注ぎこむ河川で、上流部を藤切谷、下流部を渋川と呼ぶそうです。
鈴鹿の夏の人気スポット神崎川や永源寺ダムより下流に位置し、のんびりとした里山のなかを流れる、その名の通り渋い川です。
迫力満点の廊下帯に胸を躍らせ、短いながらも内容の濃い遡行を楽しめるので、時間のない方や軽いトレーニングをしたい方にオススメ。
神崎川本流支流とはまた違った魅力に溢れており、鈴鹿の沢の奥深さを新たに知ることができるのではないでしょうか。

沢が恋しくなる猛暑日和、夏休みで賑わう愛郷の森の最奥から入渓。
最初は平凡で貧相な河原歩きですが、数基の堰堤を巻きながら半信半疑で遡っていくと、段々と渓谷らしくなっていきます。
そして谷が右に曲がると突如現れる迫力の廊下帯へ!
突然変貌する渓相に「なぜこんなところにこんな立派な廊下が!」と誰もが驚いてしまうことでしょう。
最初の3m滝を中央突破すると、ハイライトと言うべき、大釜をもつ豪快な2段8m滝へ。
まるで鈴鹿の里山から台高の渓谷にワープしてしまったかのような錯覚を覚えてしまいます。
しばし絶景を堪能した後、右岸のバンドを直上。
立派なボルト2か所から垂れた真新しいロープが抜け口にあり、それを使わないと越えるのは至難かもしれません。
その後も見事な廊下に惚れ惚れしながら突き進み、支流の滝谷3段40mを仰ぎ見た後、この沢の難所?左岸ハング3m滝下へ。
大きくはないもののツルツルに磨かれた滝で、意外に突破に手こずることもあるようです。
今回はお誂え向きにどなたかが左岸に立てかけた倒木が立てかけてあり、強引に乗り越えることができましたが、この倒木がない場合右岸の巻きはちょっと厳しいものになりそうです。
最後の5m斜瀑を容易に越えると、「えっ!?もう終わり!」という感じで、林道の橋が現れ、遡行終了。
短いながらもとても充実感溢れる遡行を楽しむことができました。

フォトギャラリー

渋川は大きな廊下をもつ鈴鹿の佳渓

最初は穏やかな渓相

段々と渓谷らしくなっていきます

いよいよ廊下帯へ

最初の3m滝は中央突破

豪快な2段8m滝

滝上から見下ろす

里山とは思えない雰囲気です

小滝を越えていきます

意外に明るい沢でした

支流滝谷にかかる3段40m滝

左岸ハング3m滝 倒木を利用して越えます

ツルツルの落差3m滝

水がとてもきれいです

最後の5m斜瀑

林道の橋で遡行終了

・実際に行かれる際は、現地の最新情報をご確認ください。
・ご自身の技術や体力に合った無理のない登山計画で山を楽しみましょう。

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