枯山(かれやま)【浜松市】~静岡で数少ないギフチョウ産地~

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投稿者
好日山荘スタッフ
日程
2015年03月27日 (金)~2015年03月27日 (金)
メンバー
天候
快晴
コースタイム
コース状況
難易度
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感想コメント

山屋で生き物屋の自分としては待ちに待った季節になってきました!今回は春を象徴するギフチョウとカタクリを探しに、山としては無名の枯山に行ってきました。

枯山は浜松市渋川にある標高548mの里山です。地図には山名は載っていないので、山だけ興味ある人にとっては無名の山ですが、ここは静岡県では数少ないギフチョウの産地です。
林道を使えば車で枯山の観察路まですぐ行けますが、それでは登山としての魅力は半減なので、麓の渋川ツツジ公園から登り始めました。
が、踏み跡の薄い藪歩きと、2キロ近い林道歩きが待っているので全くオススメしません。
登山口の駐車場には5台ほど車が止められますが、この時期は平日でも満車になるので、路肩に止めることになるでしょう。

ギフチョウ自体の紹介をすると、アゲハチョウ科のチョウで、地域によって差はありますが、この周辺だと3月中旬から4月初旬に発生します。それ以降は幼虫期間を経て、蛹で越冬します。幼虫の食草であるカンアオイがあり、なおかつ人の手が入る里山環境を好みます。そういった環境減少とともに生息地域も減少しているため、保護地域に指定する市町村が多いです。

実は3月21日にもここに来ましたが、当日は曇りで気温も低く、ギフチョウは1頭も確認できず、カタクリもつぼみの状態でした。今日は天気もよく、気温も20℃近くまで上がったので、ギフチョウや他のチョウもたくさん舞い、カタクリも群生まではいきませんが咲いていました。
カタクリを吸蜜するギフチョウは憧れですが、残念ながら今回は撮影できませんでした。

ギフチョウ以外にもヒオドシチョウやコツバメなどのチョウが舞っています。植物はカタクリとスミレ類の花は目立ちました。
ツバメがやってきているのでもうそろそろ夏鳥のさえずりも聞こえてくるでしょう。
冬山も好きですが、生き物の移り変わりを感じる楽しみな季節になってきました♪

全然関係ないですが今日からプロ野球も開幕です(笑)

フォトギャラリー

初春のわずかな期間だけ出現するギフチョウ。

渋川ツツジ公園からスタート。この看板の左から入っていきます。

大代の集落までは道なき尾根を通ります。クモの巣との格闘。

藪の中に突如出現したお地蔵さん。こういうの好き。

大代の集落。茶畑が美しい。

枯山の観察路前の駐車スペース。平日なのに満車。

観察路はゆっくり歩いて1時間ぐらいで回れる。

観察路はこんな感じ。ロープ外は行かないように。

人の手が入ることによって保たれる自然もあります。

超地味なヒメカンアオイ(多分・・・)の花。しかしこれがないとギフチョウは出現しない。

タテハチョウ科ヒオドシチョウ。ときどき襲ってくる。

タテハチョウ科テングチョウ。

シジミチョウ科コツバメ。表はきれいだが、開いて止まらない。

鳳来方面。日曜に痛めつけられた宇連山も見えている。

枯山の山頂。一応三角点がある。

タチツボスミレ。

群生ではなく、ポツポツとあるカタクリ。

お気に入りの一枚。

カナヘビの幼生。春ですな~

2時間かけて撮影した開いた状態。いつも思うが、よく見ると気持ち悪い(笑)

・実際に行かれる際は、現地の最新情報をご確認ください。
・ご自身の技術や体力に合った無理のない登山計画で山を楽しみましょう。

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