山登りを始めてから、いつかは行ってみたいと思っていた憧れの神秘の島へ降り立った私たち。二日間にわたる世界自然遺産に触れるトレッキング旅は、白谷雲水峡からはじまりました。ここは白谷川の上流に広がる森で、一歩一歩踏み入れるほどに森が深まってきます。小さな苔に覆われた木々や水の音、その間からひょっこり姿を現してくれる森の住民たち。"1ヶ月のうち35日雨が降る"といわれる屋久島でも、ここ白谷雲水峡は特に雨が多く、森全体が霧に包まれた幻想的な風景が広がっていました。
屋久島には600種類もの苔が生息しているそうですが、白谷雲水峡でもかなりの種類の苔を見ることができました。その中でも有名な苔むす森を通り、絶景が待つ太鼓岩へと進んでいきました。とにかく雨の用意だけは完璧にと、レインウエアやレインハットなどはゴアテックス?で揃えてきたので雨の中でも快適に過ごせました。太鼓岩は標高1050mにある巨大な一枚岩で、新緑のグラデーションを360度見渡すことができました。