雪山デビューの友人を誘って、冬の赤岳アタックを試みました。朝からいいお天気で、気温もマイナス8℃と高めです。スタート地点の美濃戸口あたりは雪が少なめでしたが、美濃戸山荘をすぎる頃にはしっかり雪が積もっていて、友人は早くも雪道に悪戦苦闘。この日のために新調したマウンテンパンツはウエア内をドライに保ちながら、厚みのあるタイツを履いていても動きはスムーズでした。雪山では、機能性に優れた装備に救われることがよくあります。 今回もこのマウンテンパンツのおかげで、乗り切ることができました。
頂上アタックは明日にして、今夜は小屋泊を満喫することに。赤岳鉱泉には冬の名物のアイスキャンディーがあり、多くの人がアイスクライミングにチャレンジしています。毎年2月後半に「アイスキャンディー・フェスティバル」が行われるそうです。今回はクライミングは残念ながらパスして、山小屋で明日に備えてゆっくりと身体を休めました。この日の夕食のメニューは厚切りステーキ!ほかのグループの人たちともしばし山談義を交わしながら、楽しいひとときを過ごしました。もちろん、明日のコース確認もぬかりなく・・・
翌朝目を覚ますと、あたりは結構な積雪に。気合を入れ直して、一気に行者小屋まで進み、頂上への準備を。雪道で役立ったのは、防水機能と透湿機能が備わったグローブ。これがなかなかのスグレモノで、雪山必須アイテムのひとつとして購入した甲斐がありました。 ようやくたどり着いた頂上からは、はるか遠くに富士山を見ることができ、墨絵のような幻想的な世界にしばし酔いしれていました。ちょうどその時、山間からうっすらと虹が・・・。雪山ならではの絶景を、友人とふたりで満喫しました。
積雪量が多く、視界も悪くなってきたので頂上からは早めに下山することに。雪面と景色の境目が判別しない稜線が続きます。トレースも消えていたのでコースが怪しくなってきました。ここで登山地図内臓のハンディGPSで確認。山と高原地図(昭文社)のデータが入っているのでわかりやすく、グローブをしたままでも操作することができとても助かりました。コースを慎重に確認しながら、南沢経由で美濃戸口まで無事下山となりました。