ひとりでトコトコ山行脚 岩櫃山(群馬県 802m)編

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投稿者
渡部 嘉章
日程
2019年11月19日 (火)~
メンバー
池袋西口店 渡部
天候
晴れ
コースタイム
平沢登山口>30分>沢通り7合目>10分>8合目岩峰>10分>岩櫃山山頂>45分>蜜岩通り登山口>12分>赤岩通り登山口>20分>十二様通り登山口>20分>岩櫃城址>10分>平沢登山口
コース状況
・コースの整備は行き届いてはいるものの、鎖場などが多く、注意が必要な山です。特に蜜岩コースは初心者にはオススメしづらいコースでした。

・沢通りは9合目まで楽しく歩けます。樹林帯の中を歩くコースです。

・尾根通りは黄葉が美しいコース。ちょっとした鎖場もあり楽しいです。また、岩櫃城址は憩いの場としても最適な休憩ポイントです。

・赤岩通りは尾根通りまでの急登コース。危険は少ないですが結構しんどいかも・・・。

・十二様通りは現在台風被害により通行禁止になっていました。

・蜜岩通りは危険箇所のオンパレード!頂上直下は鎖場、岩場。門渡りのような箇所や崩れた鎖場&ロープの張られた迂回路、擬木の階段は急な上とても滑ります。気の抜けないコースです。

・山頂付近は急なアップダウン。山頂へは2本の長めの鎖を使って登ります。腕力の無い方は補助が必要かもしれません。

・水場、トイレは平沢登山口にあります。
難易度
Google Map
  • スタートナビ
  • おとな女子登山部

感想コメント

・「関東100名山」の本を見ていきたかった山。連休を利用しての連続登山2日目の1座目に岩櫃山をセレクト。朝一番で駐車場に着き、登山開始。

・大河ドラマのロケにも出たそうで(知らなかった・・・。)、きれいなトイレに案内所まであり、ちょっと驚きました。

・登山口からは沢通りと尾根通りの2コースが選べるのですが、まずは沢通りのコースで山頂を目指します。その名の通り、涸れた沢沿いに登っていきます。紅葉が綺麗なので眺めながら歩きます。

・尾根通りと一旦合流する辺りから登りは鎖場があったり巨岩の間を通り抜けたりと面白いコースに。傾斜も急になってくるので汗がにじんできます。

・8合目を越えた辺りに岩峰がありちょっと寄り道したのですが、ここからの眺めが素晴らしい!!360度の展望、眼下には雲海、正面に切り立った岩櫃山の頂上が見えます。休憩がてらやたらと写真を撮りまくり気分は最高!!ここまででも相当の満足度です。

・いったん下って頂上に向かうのですが、急角度の下りに鎖場、そして頂上直下は2本の長い鎖を使って登ります。ここは鎖の補助無しでの登りは断念しました(高所恐怖症なので・・・)。雨に濡れた鎖場、滑る岩、なかなかスリルがありました。

・頂上からの展望は前述の岩峰とほぼ変わらず素晴らしい物でした。久々に頂上で自撮り。眼下に見える登山道の厳しさが中々そそるものがあります。

・ガイド本では「初心者の事故が多く・・・」と書かれている蜜岩通りのコース。一応初心者ではないのでこちらを通っての周回コースを歩くことにしました。のっけから鎖場の難所が出てきます。

・急な鎖場の下りをクリアすると「天狗の架け橋」と言う難所が出てきます。一応「迂回路」かありますが、ここは「天狗の架け橋」に向かいます。ここは1歩目が核心!(というかんじでもないのですが。)細い足場は幅20cmほど!一歩目を越えると平気なのですが、眼下は切れ落ちているので中々の恐怖を感じました。

・ここを越えて登山道に戻る・・・、んっ!?道がない!よく見ると左の岩に丈夫そうな新しい鎖はあるものの遠い!!「本当にここを通るのか!?」とは思ったものの、行けないことはなさそう。何とか鎖を掴んで1歩、更に1歩。あと1歩で安定した地面に足が届くといったところで頭上の気を掴んで少し体重をかけたところで「ミシミシッ!」と音を立てて気が折れそうに!!すぐさま手を放して鎖を両手で掴み、そのままスライドして着地。いや、危なかった・・・。

・まじまじとコースを振り返って「ここは一般向けではないな~」と思って迂回路に目を移すと、「ここから天狗の架け橋には行けません」の案内・・・。上にも貼付すべきなのでは・・・。まあ、無事だったからいいけど。

・その先も滑りやすい岩場の鎖場、また、着地点が滑る上に狭く、転落事故も発生している箇所。岩場をくぐったり滑る擬木の急な階段があったりと、相当慎重に歩かないと危険な場所の連続です。但し、紅葉の色付きは素晴らしく、また、振り返ると下ってきた巨岩が屹立していて素晴らしい情景が展開されています。オススメコースではあるんですが、勧めにくいコースです・・・。

・擬木の階段を下りきると蜜岩通りの登山口に着きます。ここから赤岩通りの登山口まで車道を少しあるくのですが、ここから仰ぎ見る岩櫃山の全景が大迫力!登らなくても一見の価値ありです。まさに「関東100名山」の差し込み画像そのまま!!これを見てこの山に来たくなったので感慨も一入でした。

・赤岩通りの登山口は史跡の一部になっていて、前方は広場のようになっています。その先にある十二様通りのコースを歩きたかったのですが、台風被害で登山道が崩壊し通行不可でした。

・赤岩通りのコースは、尾根通りコース、沢コースと合流して頂上へと向かうコース。合流地点までは急な擬木の階段と急坂が続きます。

・合流点まで来て尾根通りのコースへ足を向けて登山口に向かいます。このコースは紅葉が日に透かされものすごくきれいな光景を見ながら歩けました!細めの登山道の途中には岩場もあるので、心配な方は迂回コースに足を向ければ安心です。このコースが一番オススメかも!

・登山口が近くなってくると岩櫃城址があります。歴史ロマンを感じるこの地も紅葉が美しく、東屋に座ってのんびりできる休憩適地です。落ち着いた独特の空気感があり、すごく気に入ってしまいました!!

・岩櫃城址からは大した危険箇所も無く、すぐに平沢登山口に着きます。この登山の満足度の高さに浸りながら車に戻り、2座目に予定している荒船山に向かいます。いやぁ~本当にいい山でした!!

フォトギャラリー

車道から見上げる岩櫃山。堂々たる山容に驚かせれます!

平沢登山口から登山開始。きれいなトイレもあり、自販機もあります。

沢通りを選んで頂上を目指します。黄葉が綺麗ですが、足場はゴロゴロとした岩の道なので注意して黄葉を楽しんで下さい。

巨岩の間を抜ける鎖場。「天狗の蹴上岩」辺りからこのような場所が増えていきます。

黄葉から紅葉へ。頭上を彩る見事な景色も楽しみながら歩けます。

8合目を越えた辺りにある岩峰は立ち寄る価値あり!素晴らしい展望が待っていました!ぜひ立ち寄ってみて欲しい場所です。

頂上直下の鎖場。2本の長い鎖を使って慎重に登ってほしいところです。

山頂からの大展望にテンションMAX!久々に自撮りしてしまいました。

眼下には雲海が広がります。雲海の切れ間から見える集落がまるでジオラマの様です。

下山の初めに転落事故のあった鎖場があります。問題はこの岩!メチャクチャ滑ります。滑ってしまうと着地点が狭いので転落してしまうので要注意!!

岩の間を抜けていきます。

急角度の鎖場。ここは足場が安定しているので少し楽ですが、見た目の迫力は中々のものです。

難所「天狗の架け橋」。写真で見るより現場で見たほうが圧倒的にシビれます・・・。また、この先にも問題が・・・。

何とか安定した地面に足を下ろして目にした注意書き・・・。上にも貼っておくべきかと…。

岩場の難所が終わると擬木の急な階段の下りが始まります。ここも滑って結構危険です。振り返ると今まで歩いた巨岩が。白い岩肌に紅葉が映えます。

蜜岩通りの登山口。初心者にはオススメし辛いなぁ~・・・。

赤岩通りの登山口は史跡。広々とした空間が不思議な感じでした。

急な擬木の階段を上って尾根通りコースに合流します。尾根通りに出ると紅葉がキラキラ光って見事です。

この日一番の色付きだった一本の樹。ずっと見ておきたい気分でした。何とかこの感動を伝えたくてメチャクチャ写真を撮りました。いかがでしょうか?

独特の雰囲気と空気感を醸し出していた岩櫃城址。ここだけを目指してくる観光客も多いとか。ここから登山口はすぐそこです。いやぁ~、いい山だった!!

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