おとな女子登山部レポート長~~い一日 奥只見・平ヶ岳

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投稿者
るんちゃん(おとな女子登山部)
日程
2017年08月04日 (金)~2017年08月04日 (金)
メンバー
単独
天候
晴→曇
コースタイム
・台倉清水、白沢清水枯れています。山頂湿原の水場は小川になっていて飲用可。(雪渓の融雪水です)
・駐車場は20台ほど、バイオトイレが利用できます。
・下台倉山まで日陰がほぼないので、夏場は日の出前に登るのがおすすめです。痩せ尾根の岩稜帯なので下りは特に集中しないと危険です。
・テント設営は原則禁止となっています。
コース状況
駐車場(120分)下台倉山(60分)台倉山(40分)白沢清水(70分)姫ノ池(30分)平ヶ岳山頂(40分)玉子石(20分)姫ノ池(40分)白沢清水(30分)台倉山(40分)下台倉山(90分)駐車場
難易度
Google Map

感想コメント

 距離が長く日帰り最難関といわれる平ヶ岳。歩行時間が長いのは仕方ないとして、登山口までのアクセスが不気味過ぎて今まで行くのを躊躇していました。奥只見シルバーライン、薄暗くいかにも出そうな古い22kmのトンネルをひた走り、続けて狭くカーブの多い奥只見湖の形を縫うようにつけられた恐怖の352号線、対向車がいつ来るか、手に汗握りながらの運転を乗り越えてようやく登山口に到着。よく頑張りましたが本番はこれからです。

 登り出した時間には既に太陽が昇っており、下台倉山まで背中に直射日光を浴びながらの急登に息も絶え絶え、僅かな木陰でしばらくぐったりしてしまいました。今日は下台倉山までかな。せっかくここまで来たのに帰るのか。ぼーっと考えていると尾瀬の燧が雲間から顔を出していました。それを見て少し元気になり再び歩き出しました。
 下台倉山に着いてからは、台倉山まで西側の樹林帯と東側の細い稜線を交互に行き来しながら歩きます。十数回出たり入ったりを繰り返し台倉山の三角点を過ぎると今度は延々と森の中。途中から木道に変わり細かいアップダウンを繰り返しながらひたすら歩きます。植生が杉、ダケカンバ、シラビソと変わって行ったので、眺望が無い中でも標高が上がっているのは感じ取れました。再び傾斜がきつくなったころ、辺りの視界が開け遥か遠くに奥只見湖を確認。さらに急な岩場を一登りすると、そこは楽園でした。
 
 どこまでも続く広い台地に一面のお花畑、池塘に映る夏雲・・・見たかった景色がやっと見れました。ゆっくりのんびりしたい気持ちを抑えとりあえず頂上へ。頂上は進路を南へ、ワタスゲが静かに揺れるメルヘンな道を登り切った先にあります。その後は来た道を少し戻り、水場を経由して奇岩・玉子石を目指します。この水場は雪渓が溶けて小川になっており、ほとりにはコバイケイソウやハクサンコザクラが咲いていました。雪渓を渡って木道をさらに登って下ってあと200mの看板。遠くから見えるのかと思っていましたが、近くまで行かないと姿を拝めないとは心を掻き立てられます。最後の登りを終えるといきなりどーんと玉子が鎮座していました。おぉー結構大きい。風化が激しいので触らないでくださいとのお触書も。こんな貴重な絶景なのに良いカメラを忘れたのが本当に悔やまれる・・・。
 
 ここでもじっくり見ている暇は無いので、名残惜しい気持ちを抑えて下山。下山ルートを俯瞰してみるとその長大さに気持ちを打ち砕かれそうになりました。持ってきた水分、塩分、糖分で自分を励ましながら長い道をひたすら歩く歩く歩く。長すぎて頭がおかしくなったのか、下台倉山からの最後の下りは危なっかしい道にも拘らず、一歩下るごとにテンションが上がっていきました。そんな気持ちのまま無事下山、息つく間も無く奥只見湖を快走、銀山平まで一跳び、温泉に浸かってようやく我に返りました。我に返ってまたびくびくしながらシルバーライントンネルを抜けて、小出に着いた頃には日が暮れかけていました。長い一日でした。もうしばらく奥只見は遠慮したいです。

フォトギャラリー

玉子石。

林道を抜けて少し渡渉します。

試練の道。日の出前通過がおすすめ~。

痩せてます。

燧。尾瀬は目と鼻の先。

やっと着いた。まだ先は長い。

一番向こうの尾根から来ました。台倉山から。

白沢清水。清水なんてない。

木道のゴゼンタチバナ。

あそこまで行ったらきっと楽園。

姫ノ池到着~。

キンコウカのお花畑。

平ヶ岳山頂部。

山頂まではワタスゲ咲き乱れ~。

天国ら~。

冷たい水で顔を洗います。

雪渓まだ大きい。

コバイケイソウめっけ!

玉子アップ。

荒沢岳方面。

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