おとな女子登山部レポート稜線慢歩 蝶から常念へ

このエントリーをはてなブックマークに追加
投稿者
るんちゃん(おとな女子登山部)
日程
2019年09月18日 (水)~2019年09月19日 (木)
メンバー
単独
天候
1日目/小雨 2日目/晴
コースタイム
【1日目】駐車場(15分)三股登山口(30分)ゴジラみたいな木(40分)まめうち平(140分)蝶ヶ岳ヒュッテ(40分)長塀山(50分)蝶ヶ岳ヒュッテ
【2日目】蝶ヶ岳ヒュッテ(30分)蝶槍(150分)常念岳(60分)石室(180分)三股登山口(10分)駐車場
コース状況
・三股登山口は土砂崩れ補修工事のため、9/17~10/25まで日曜日以外は時間によって通行止めとなっています。通行可能な時間は①前日17時~8時②10時~10時半③12時~13時④15時~15時半 です。道が細く見通しが悪いので徐行運転を。駐車場と登山口にそれぞれトイレあり。
・蝶ヶ岳ヒュッテ幕営料1000円、水は小屋の玄関脇の水道で調達できます。1L200円。その他サイダーやビールの自販機あり。軽食は14時まで。トイレは外です。
・危険箇所は常念の下り、急なガレ場が長く続きます。花崗岩質で素手がボロボロになるので手袋推奨。ストックはしまって下さい。
・最短の日帰り温泉は、三股から20分ほど下った宿泊施設ほりでーゆ~四季の郷にて530円です。
難易度
Google Map

感想コメント

 久しぶりのお泊まり登山、のんびり歩きたいと思い蝶ヶ岳から常念岳を2日かけて縦走してきました。このコースは日帰りで歩く方も多いのですが、常念の下りの岩稜がなかなかの曲者なのと、蝶から見渡す槍穂の稜線が素晴らしすぎてスピードダウンしてしまうので、私にとっては泊まりがちょうど良かったです。
 
 安曇野に到着した時点で空はどんより、駐車場では遂に雨がぱらついてきました。外の温度は少しひんやり、履いていたパンツを早速ミレーのティフォン50000パンツに履き替えて出発しました。防水パンツなのにしなやかストレッチでとても軽く、他のレインパンツのようにサイドのジッパーが無く、シュッとしたシルエットで大変お気に入りのこちらのパンツ、かれこれ3年目を迎えました。よく躓く私ですが、傷や穴も空いていないので強度面でも優秀です。但し、真夏のカンカン照りの時に履いてしまうとムレムレ地獄なので、秋~初冬、残雪期に最適です。冬用の裏起毛タイプも出ているので今冬は買うかどうか目下検討中であります。

 このティフォン始め、今回はザックから食料に至るまで出来るだけ軽量化に努めた結果、登りは非常に調子が良く、一番にテントを張ることができました。
 寝床を完成させ水を調達やら何やらしていると、雨が止み少しずつ日差しが出てきたので周辺を散策する事に。
 どこへ行こうか。大滝山、アップダウン多い...却下。蝶槍、明日行くしなぁ...却下。横尾方面、樹林帯...却...ん?なになに《妖精ノ池》らて!?素敵なネーミングに惹かれ長塀尾根を途中まで歩いてみました。

 妖精ノ池に癒された後は切り良く長塀山まで。戻る途中で青空が覗き、明神から順にガスが晴れ最後に槍の穂先が現れました。ヒュッテまで戻ると、半分は同じように山を眺めている人、あと半分の人は真っ白な安曇野方面に向かって何故か手を振ったり万歳したり。もしやと思って駆け寄ると、案の定ブロッケンが出現していました。目にしたのは数回しかないので嬉しいご褒美。これで明日晴れてモルゲンでも見れたらパーフェクトらわ~と妄想しながらテントに潜り込むと、いつの間にか寝落ちしていました。

 翌朝は日が昇る前に撤収、御来光を眺めながら稜線を歩きました。薄暗いうちは、遥か遠くの山小屋の灯りがキラキラ光っていて、どんな人が今日はどこへ向かうんだろうと想像してみたり、自分もあそこ歩いたなぁと思い出に浸ってみたり。山を始めたばかりの頃、山好きの兄に連れられ半泣きになりながら歩いた表銀座と大キレット。どこから見ても、どんなに遠くても見る度にあの時の苦労と感動が甦ります。歩いては立ち止まって景色に思いを馳せ、我にかえってまた歩き出す。こんな風に、時間をかけて思うままに歩けるのがソロの醍醐味でもあります。
 
 蝶槍から一気に下降して、常念へ向けてゆるい登り返し。樹林を抜けて道がザレてくるといよいよ最後の登り。蝶とは違ってなかなかハードでしたが、山頂からは黒部や白馬方面の景色が広がりまた新たな感動。ザックを下ろして小休止しました。
 槍にお別れした後は三股まで激下りが始まります。下部は雲の中で底が見えず、うねうね急降下する尾根はまるで長城のよう。気合いを入れて歩き出すと聞き覚えのあるすっとんきょうな声。岩影から徐に顔を出したのはアルプスの住人・ライチョウさんでした。しかも3羽も!各々気の向くままに歩き回り、近寄っても全く動じず寧ろカメラ目線。さすが山のアイドル、貫禄が違います。ひとしきり彼らとのランデブーを楽しんでから再び下山しました。

 次の林道開通時間は12時~13時。余裕をもってその次の15時下山を目指したのですが、どこをどう間違ったのかえらく中途半端な13時15分登山口到着。頑張って15分縮めれば昼過ぎにお風呂入れたのに。内心悔しかったのですが、水場で靴やアンダーシートの汚れを落としたりして時間を有効活用、誰もいない駐車場で余裕のある女を演じてみました。

 とても濃い2日間を満喫して英気をチャージできたので、またしばらくはビルと人の波に埋もれる生活にも耐えられそうです。紅葉が本格化するのもこれから、時間を作って降雪前に出来るだけアルプスを楽しめたらと思います。

フォトギャラリー

息を飲むほど綺麗。

ゴジラというかティラノサウルス。迫力満点!

絵に描いたように完璧なタマゴタケ。食べられます。

珊瑚みたいなヒメホウキタケ。食べられません。

アルプスで一番大好きな花はイワツメクサ。

これが癒しの妖精ノ池。

水鏡の中のオタマジャクシ。

秋が始まってます。

蝶ヶ岳ヒュッテから続く伸びやかな稜線。

穂高連峰遂に顔出し。

ブロッケン。

常念へ向けて朝の稜線歩き。

蝶槍からの下りも急でした。

槍は前常念までずっと見えてます。

常念が大きくなってきました。

吊尾根がくっきり見えます。

出会いは突然に。

う〇こした!

ここ難儀ぃ。

八ヶ岳と南アルプスの間にひょっこり富士山。

この記事を見た人は次の記事も見ています

おすすめアイテム