おとな女子登山部レポートかおりんと行く秩父札所巡り⑤ 巨大建造物に大はしゃぎ
- 投稿者
- るんちゃん(おとな女子登山部)
- 日程
- 2019年09月28日 (土)~2019年09月28日 (土)
- メンバー
- かおりん
- 天候
- 曇/晴
- コースタイム
- 武州中川駅(40分)若御木神社(10分)第二十九番・長泉院(20分)浦山ダム(40分)第二十七番・大渕寺(30分)岩井堂(10分)昭和電工(15分)第二十六番・円融寺(25分)影森駅
- コース状況
- ・浦山ダムは入場無料、9時~17時まで。
・大渕寺~円融寺は琴平ハイキングコースで繋がっています。逆コースだと300段の階段を登るようになります。
・岩井堂~円融寺間は昭和電工の敷地内を通過します。
・草むらは蚊が多いので虫除けスプレー必須。
- 難易度
感想コメント
かおりんと巡る秩父旅、秋からまた再開です。今回のテーマは『巨大建造物を愛でる』。秋の香り漂う秩父の自然を観察しつつ、そこに根付いた産業の営みに触れるという題目で楽しんできました。
この日は秩父鉄道・武州中川駅がスタート。蕎麦の白い花が咲く長閑な田舎道を二十九番へ向けて歩き出します。浦山ダムでダムカレーを食べたかったので、ランチの時間に合わせて敢えて逆の順番で北上してみたところ、後半の琴平ハイキングコースの300段の石段を上らずに済んだので大正解でした。
蕎麦の他にも秋の代表である曼珠沙華(彼岸花)が満開を迎え、古びたお寺にも真っ赤な彩りを添えていました。私は花に夢中、一方でかおりんはやっぱり橋に夢中。大渕寺をお参りした後は、浦山ダムの手前に架かる大きな諸上橋でしばらく撮影会をしました。
そこから数分坂を登り、たどり着いたのは巨大建造物その①浦山ダム。ダム上部まで500段の階段を登るかエレベーターで優雅に登るか悩みましたが、カレーをより美味しくいただくために階段を選択。まだ微かに蒸し暑さの残る気候のため、上に着いた頃にはすっかり汗だくでした。さくら湖を眺めながらクールダウン、お腹も良い具合に空いたのでレストランうららぴあへ直行。念願のカレーを食べて大満足、食後はまったりお茶でもしたい気分でしたが、先が控えてるので休むことなく進みます。
再び橋を渡って浦山口駅方面へ。浦山口は武甲山のスタート地点、この日も多くのハイカーで賑わっていました。我々も来月行くのでスルー、さらに北上して二十七番を目指します。本日の巨大建造物その②は、大渕寺の背後の山に聳える護国観音、全長16mの関東三大観音の一つだそうです。かおりんの事前調査によると、その手には蓮ではなく剣が握られ戦時中の世の中を反映しているとのこと。お寺の裏山を登れば、琴平ハイキングコースに合流する途中で観音様の真下を通ることができます。私達も観音様と同じ場所に立ち秩父の町を見下ろしました。
さて、ここからが本格的なハイキング。右手に武甲山の気配を感じながら暗く寂しい山道を登ったり下ったり。30分ほど歩いた頃、前方に厳かな雰囲気の岩井堂が出現、こちらは二十六番の一部で、高さのある舞台造りの立派なお堂となっています。ピリッとした空気が漂い、その場だけまるで異空間のよう。岩井堂を後にして例の300段の石段を下り切ると、そこはもう昭和電工の敷地内、日常が突然現れ現実世界に帰ってきた気がしました。
最後の巨大建造物、昭和電工の科学工場にお邪魔してから円融寺へ。私もかおりんも工場の無骨な雰囲気に魅力を感じてしまうようで、ついつい長居してしまいました。
円融寺の本堂をお参りしてこの日の旅は終了。石炭のどこか懐かしい匂いと、雲間から差し込む優しい茜色が、終点の影森駅をノスタルジックに彩っていました。
複数セットで巡るのは今回が最後。次回からは登山がメインとなり札所も一つ巡るのが精一杯なので、今まで以上に安全に、そして何より楽しむことを第一に歩いてきたいと思っています。