おとな女子登山部レポート真冬のマルチピッチ 御在所岳 はじめての前尾根
- 投稿者
- つじまい(おとな女子登山部)
- 日程
- 2020年01月14日 (火)~2020年01月14日 (火)
- メンバー
- 他1名
- 天候
- 晴れ のち 雪
- コースタイム
- ゲート前駐車地→(90)→P7取付き→(180)→ヤグラ→(90)→裏道合流→(90)→駐車地
- コース状況
- 鈴鹿スカイラインは冬期閉鎖中です
感想コメント
三重県の御在所岳に行ってきました。
御在所岳は、冬期にもロープウェイで気軽に山頂まで行けるということで、近畿圏のハイカーに人気の山です。
また、クライマーにとっても日帰りでアイスクライミング、岩と氷のミックスクライミングが楽しめる貴重な岩場。
例年なら氷が張りはじめる時期ではありますが、今年はどうなっているでしょうか。
ダブルアックスとモノポイントアイゼンをお供に、登れるところを探しに行ってきました。
大阪は朝3時過ぎに出発。2時間程でドライブウェイ冬期閉鎖ゲート前に到着。
まだ暗い中、林道をしばらく歩き、6時半頃には藤内小屋に着きました。
新調したヘッドランプ、「マイルストーンMS-G2」を使ってみました。
明るさ400ルーメンで目方28gと超高性能ヘッドランプです。
今まで使っていたものとはケタ違いに明るく、そして自然で暖かな光が気に入りました☺
暗闇でトポを見た時も見やすかったです。買い換えの方にとてもオススメです。
藤内小屋では雪は全く見当たらず。
歩きながら藤内壁を観察すると、ところどころツララのように凍っていましたが、登れるところは見当たりませんでした。
結局、雪がなければ行こうと思っていた前尾根へ行くことにしました。
藤内壁分岐から沢を少々登り、テストストーンまでも全く雪らしきものはなく、秋山のような雰囲気で取付きまで来てしまいました。
雪がなければアイゼンもいらなくなり、奥にコッソリ入れてきていたクライミングシューズで登ることにしました。
クライミング初心者のパートナーM君がどうしてもリードしたい、ということで1ピッチ目をお願いしました。
ルートはノーマル(Ⅴ)を選択。
カムで1個プロテクションを取った後、ランナウトした状態で「ヤバイ」と言いだし、本当に危なかったのですが、なんとか耐えてテラスへ。
P6では、チムニールートへ。
ここでもパートナーのM君。何度もフォールし諦めるかと思いましたが、ザックを下してヒッシのパッチでなんとか這い上がりました。
フォローのわたくしは、自分のザックを背負い、M君のザックを股の下に吊るして、死ぬ気で上がりました。
おかげでザックにつけていた新品のノミック×2本がボロボロになりました(泣)
Ⅳ級ですが、なかなか厳しかったです。
そこから歩きとやさしい岩登りを何ピッチかこなしたあと、最後のヤグラへ。
ここまでくると、うっすらと雪がついており、手で払いながら登りましたが、頭の上あたりにカムでプロテクションをとったあとに、足がスリップしフォール。
おそろしい思いをしましたが、気を取り直して、最後まで登り切りました!
ヤグラの上から見た菰野市の景色が素晴らしく、喜びもひとしおでした。
が、ヤグラのコルからの下降が意外に悪く、ところどころ懸垂しながら下りました。
裏道に合流してやっと安心です。
終了点はしっかりしているので、ナチュプロテクションでのクライミング経験のある方は、ぜひ挑戦してみてください。
クライミングって楽しいなあ、と純粋な気持ちになれた一日でした。