おとな女子登山部レポート九州climbing trip 比叡 白亜スラブ
- 投稿者
- つじまい(おとな女子登山部)
- 日程
- 2020年10月11日 (日)~2020年10月11日 (日)
- メンバー
- 他1名
- 天候
- 晴れ
- コースタイム
- 駐車地→(5)→取り付き→(5時間)→トップアウト
- コース状況
- トンネル(上流側)から出て広い駐車地がある。
トンネル(下流側)の脇から入ってアプローチ後3分ほど歩くと取り付き。
左方カンテの終了点より3回の懸垂で下りた。
トイレは比叡山の登山口にある。
感想コメント
九州ツアー二日目は、パートナーの希望で比叡山三峰の「白亜スラブ」を登ることにした。
前日、キャンプ場でライオンキングを見ていたら、寝るのが遅くなってしまった。
※キャンプレポート参照http://www.kojitusanso.jp/camping-research/report/detail/?fm=26813
ただし朝が遅くても問題なし。比叡の各ルートのアプローチのよさはヨーロッパかと思うほど。
駐車地から5分で取り付きに到着してしまった。
1ピッチ目はやさしいスラブを登って草付きをトラバース。
2ピッチ目から4ピッチ目が難関である。
2ピッチ目は傾斜の強いフレーク状。かなりパワーが必要だ。
フォローでA0交えながら登る。
3ピッチ目の45mフィンガークラックがこのルートのハイライト。
一枚のスラブ(といっても傾斜はかなり強い)にフィンガーサイズのクラックがハング下まで続いている形状は、とても美しい。
そのクラックの横には、ピトンとハンガーが打たれているわけだが、おそらく瑞牆あたりだとそれらの残置物はあっという間に抜かれてしまうだろう。
もちろん私ぐらいの登攀レベルだと、残置がなければ登れるかどうかあやしいところで、それらを使ってようやく楽しく登れるかといったところである。
ただ、もしも残置物がなければ日本を代表するオールナチュプロルートになるだろうと思う。それほど美しいクラックだ。
絶対的に無理だというパートは無いが、ここぞというところにピトンが打たれていて、それらが「いつでも使ってちょうだい」と言わんばかりに、誘ってくる。
その誘いに甘えたり、甘えなかったりしながらも、なんとかノーフォールで終了点へ。
4ピッチ目が技術的な核心である。ハング横にはチョンボ用のお助けひもがぶら下がっているが、全く必要性がなく、むしろその上が非常に難しい。
突然パートナーがリードでブチ落ちた。
驚いたが、フォローで登るとやはり難しかったので、落ちるのも無理は無いと思った。
ビレイ点からは、核心部の様子が見えないため、より慎重に登らなければならない場面だ。
最後は、ピカピカのハンガーに騙されて直上ルートに行ってしまい、悪くて難儀した。
少し右回りで行くと、やさしい。
小広い終了点のテラスで、フォローのパートナーを迎えると手を差し出してきたので、指相撲したが一瞬で負けた。
もし次に来ることがあれば、3ピッチ目をリードでやりたい。
このピッチだけをやるだけでも九州までくる価値があると思う。