おとな女子登山部レポートシーズン初めの足慣らしに最適 八ヶ岳 裏同心ルンゼ

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投稿者
つじまい(おとな女子登山部)
日程
2020年12月11日 (金)~2020年12月12日 (土)
メンバー
他1名
天候
晴れ
コースタイム
赤岳山荘→(2時間半)→赤岳鉱泉→(30)→裏同心ルンゼF1→(3時間~4時間)→大同心基部→(90)→赤岳鉱泉
コース状況
雪がなく、アイスクライミング以外でアイゼンをつけなかった。

F1~F5までつながっているが、所々で水が滴る。
難易度
Google Map

感想コメント

今年もアイスクライミングのシーズンがやってきた。
楽しみより恐怖心のほうが勝る私にとっては、またこのシーズンがやってきてしまった・・という気持ちだが、それでも行かなければいけない。
アイスが登れなければアルパインクライマーとはよばない。(個人的な主観です)

今頃のシーズン初め、お手軽にアイスを楽しめる場所といえば裏同心ルンゼ一択。
ミックスの練習もしようと大同心南稜への継続登攀を計画した。

赤岳山荘をスタートしたが、久しぶりの重装備に全く体が追いつかない。テント泊で山に行くのは夏の劔岳以来だ。
赤岳鉱泉までは何度も歩いた道のはずだが、まだなの?と何度も問いかけてパートナーを困らせた。

平日の赤岳鉱泉はガラガラで、テント場は選び放題だった。
アプローチだけで疲れ果て、このまま寝てしまいたい。(パートナーは私にめちゃくちゃ甘いので、どんなわがままも許してくれる)が、なんとか気持ちを奮い立たせた。

早速F1まで行くと、誰もいない!!前日のSNSの投稿で裏同心が大渋滞している写真を発見したが、今日は貸し切りだ。
こういうときにはカッコつけずに思う存分リードの練習ができる。
なんと、一年ぶりのアイスクライミングは、恐怖心が半減していた。
私、普通に登れてるやん・・・と驚きを胸に秘めながら淡々と登っていった。

F2はパートナーのリード。2段になっている長めの滝だ。
最初だけ傾斜が強い。
今回のパートナーとアイスクライミングに来るのは初めてで、どんな登りをするんだろうと思いながら見ていたが、「あっ昭和登りだ・・」という心の声がつい出てしまった。

三年前、フリークライミングと一緒で正対ムーブには限界がくるということを私に教えてくれた井坂ガイドには感謝しかない。
のちほど八ヶ岳の有名なガイドが現れ、美しい登りでお手本を見ることができた。
山で何度か見かけたことのあり、怖そうに見えるがすごく親切で大好きになった。

F5まで難なく登りきり、大同心の取り付きを確認に行くが、雪が皆無の上、なかなかのボロさ。すっかり登る気をなくしてしまった。

翌日の登攀はやめて、できる限りアイスの練習をしようということになり、朝一番に同じ裏同心ルンゼに入った。
前日のリードの順番を逆にして練習した。

最後の滝の前で、ロープが凍ってしまい使い物にならなくなった。
実は、前日に水たまりや濡れた氷爆でロープを濡らし凍らせてしまった。
この日も騙し騙し使っていたのだが、ついにビレイができなくなってしまった。

アイスクライミングの打ち切りが決定ししょんぼりしていると、下からガイドが駆け上がってきて「今日はびしょびしょですね」と話をした。
見たことがあったのでどこかで会ったかなあと考えていたら、またその下から今度は友人グループがやってきて、佐藤祐介さんだよと教えてくれた。
爽やかで気さくな方だった。

佐藤さんの登りをしっかりと目に焼き付けたあと、右手方向に適当にトラバースをしていくと、大同心稜にドンピシャだった。

八ヶ岳まで来て裏同心ルンゼを2往復するという、なかなかユルい2日間だった。

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