おとな女子登山部レポート四阿山でモフモフスノーシュー
- 投稿者
- るんちゃん(おとな女子登山部)
- 日程
- 2021年01月20日 (水)~2021年01月20日 (水)
- メンバー
- 銀座店 西山
- 天候
- 晴れ
- コースタイム
- あずまや高原ホテル(30分)牧草地入口(90分)里宮(120分)中四阿分岐(30分)根子岳分岐(20分)山頂(10分)根子岳分岐(20分)中四阿分岐(90分)里宮(45分)牧草地入口(20分)あずまや高原ホテル
- コース状況
- ・あづまや高原ホテルは廃業しましたが駐車場使えます。菅平口信号より上は道路冠雪してます。
・牧草地より上はワカン、スノーシュー必須。かなり深い場所もあるのでスノーシューが断然楽です。アイゼン、ピッケル使う場面はありませんでした。
・山頂直下は狭く切れ落ち、雪庇も発達してるので歩行注意。
- 難易度
感想コメント
雪の四阿山へ、スノーシューでプチラッセルを楽しんできました。今シーズン初めての本格雪山、登山よりも雪道運転の方が不安でしたが、安全運転に徹し無事に駐車場までたどり着くことができました。
この日は快晴でしたがスタート地点は既に1400m越え、日陰は凍てつくような寒さだったので、オーバーパンツの下には厚手のウールタイツを、ジャケットは羽織らず化繊のインシュレーションを着こんで出発しました。
別荘が立ち並ぶ森を抜けると、青い空と白い平原がどこまでも広がりこの上ない開放感。これが見たかった!とばかりにスノーシューに履き替え雪原に繰り出すと、忽ち強風に見舞われたので手袋をもう一枚重ね、ジャケットのフードをしっかり被って仕切り直しました。
牧草地に沿って徐々に高度を上げると、お隣の浅間山や八ヶ岳、その間から富士山が顔を出しました。右に視線を移すとアルプスというアルプスが一堂に会し、最北端の妙高連山まで見渡せました。一際目を引いたのが高妻山。そそり立つ迫力の南面と戸隠連峰の岩稜が、アルプスに引けをとらないくらいの存在感を放っていました。
中四阿を過ぎたあたりから雪は一層深くなり一歩上へ行くのも一苦労。ツボ足でやってきた先行男性三人組はバテバテ、撤退の作戦会議を立てていました。そんな彼らを横目に我々はスノーシューでさらに先を目指し、何とか山頂まであと少しの場所までやって来ました。そこは真っ白なシラビソの森、東北ほどではありませんが、立派なモンスターがあちこちに林立する非日常の世界。この間を縫って行けば山頂はあと僅か、気が付くと一際高いピークがニョキっと頂をもたげていました。
山頂直下は狭く雪庇も発達していたので、シラビソを避けて投げ出されたりしないよう慎重に歩きました。頂上に立つと反対側の山々がずらり、榛名山や赤城山、ゴツゴツの妙義山、雪雲を湛えた谷川や武尊山、日光の男体山まで確認できました。
寒さを忘れるほど絶景に浸っていると、いつの間にか良い時間に。はっと我に返り急いで下山にとりかかりました。風はいつしか凪いでおり、巻き気味に下りてきたので汗がじんわり。冷たかった指先はすっかり温まり、気持ちに余裕が出てきたので、牧草地帯はのんびり歩くことにしました。
傾き始めた日差しと群青に変わりかけた空を目に焼き付けながら、名残惜しい気持ちを表現するようにまっさらな雪原に新たな踏み跡を付けて帰りました。
駐車場まで帰ってきてのんびり片付けをしていると、急激に体が冷えてきて再び指先がかちんこちんに。ぶるぶる震えながらハンドルを握り、近くの日帰り温泉まで一目散。今回は田代湖近くのつつじの湯でじっくり温まりました。冬山の後はやっぱり温泉が欠かせません。麓には他にも気になる温泉地や四阿山の里宮など、見所がたくさんありそうなので、落ち着いたらまた観光も楽しみに行きたいと思います。