広大なカルスト台地『テーブルランド』を彷徨う【鈴鹿山脈 御池岳1247m】

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投稿者
森藤 将樹
日程
2014年11月10日 (月)~2014年11月10日 (月)
メンバー
春日井店 森藤将樹
天候
晴れ時々曇り
コースタイム
鞍掛トンネル東口(20分)鞍掛峠(60分)鈴北岳(40分)御池岳(20分)奥の平(10分)ボタンブチ(50分)鈴北岳(50分)鞍掛トンネル東口
コース状況
鞍掛トンネル三重県側登山口から鞍掛峠までの登山道は、平成24年から続いた災害によるトンネル通行止めのため、通る人も少なかったようで登山道がやや荒れています。(平成26年11月5日よりトンネル開通)
鞍掛峠から鈴北岳までは爽快な稜線歩きが満喫できます。雨の後などは鈴北岳手前の登りがぬかるんで滑りやすくスリップに注意です。
鈴北岳から御池岳までは広大な台地の上を行きますが、御池岳手前の樹林帯では踏み跡も薄くなり方向も失いやすいのでテープ印を見落とさないように注意しましょう。
奥の平・ボタンブチ近辺は広々しているので悪天候時は現在地を見失いやすいかもしれません。
帰路に通った破線ルートは、踏み跡は見当たらず地形も意外に複雑なため、地図・GPSは必携です。
難易度
Google Map
  • スタートナビ
  • おとな女子登山部

感想コメント

平成24年より災害通行止めだった国道306号鞍掛トンネルがこのたびようやく開通したとのことで、行きそびれていた鈴鹿山地最高峰、御池岳にやっと行くことができました。
燃えるような紅葉の中、峠に向かって車を走らせると真新しい橋や側壁がいたるところに現れ、土砂災害のすさまじさを垣間見ることができます。
御池岳登山の人気ルート、コグルミ谷はまだ大雨の影響で通行止めなので今回は鞍掛トンネルから御池岳を往復します。

トンネル東口駐車場からひと登りで鞍掛峠。そこから鈴北岳へは緩やかに高度を上げる爽快な稜線歩きが満喫できます。
稜線を登り切った鈴北岳はまさに360°の大展望!!
秋晴れのこの日は、霊仙山・伊吹山から、遠く北・中央・南アルプスまで望めました。

鈴北岳・御池岳一帯は『テーブルランド』と呼ばれ、テーブルのように平らで広いカルスト台地となっています。
絶景の鈴北岳山頂でランチを楽しんだあと、御池岳を目指します。

美しい苔と岩に彩られた日本庭園、ひっそりと森の中にたたずむ池。奥の平の広大さやボタンブチの迫力。
想像と違ったテーブルランドの多彩な魅力に、すっかり虜になってしまいました。
来た道をただ帰るだけではもったいなくなり、御池岳からの帰路はあえて地図上で破線になっているルートを地図とGPSを駆使して歩いてみました。

すっかり葉が落ちた明るい森を気の向くままに歩きまわっていると、聞こえてくるのは落ち葉を踏む音と時折聞こえる鹿の鳴き声だけ。

このままずっとさまよっていたい気分になりました。

フォトギャラリー

テーブルランドの空は広いっ

藤原岳を見ながら徐々に標高を稼いでゆきます

御池岳と同じカルスト台地の霊仙山 石灰岩で白く見えます

登るにつれて登山道脇には苔がみられるようになります

この日は遠く北・中・南アルプスまで一望できました

鈴北岳からは『日本庭園』が見渡せます

この見事な一面の苔が『日本庭園』の由来でしょうか

極細トレイルを進みます

御池岳には名前の通り多くの池があり、その数は約20程とされています

苔むした森の不思議な光景です

なんだかもののけのように見えてきました

紅葉が終わりすっかり葉が落ちた明るい森です

御池岳付近から見る鈴北岳 意外とテーブルランドの地形は入り組んでます

なんだかおどろおどろしい御池岳山頂

藤原岳へ続く稜線 奥のピークは奥の平 名前の通り平らです

あの崖の突端がボタンブチです

ボタンブチからは鈴鹿の山々が一望できます

台地の端は一気に谷に向かって切れ落ちています 足元注意です

森の中にはひっそりと池が点在しています

落ち葉の絨毯の感触を味わいながら森の中をさまよいました

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