熊鈴つけて熊倉山へ

投稿者
るんちゃん(おとな女子登山部)
日程
2025年05月16日 (金)~2025年05月16日 (金)
メンバー
単独
天候
曇/晴
コースタイム
白久駅(60分)城山コース登山口(120分)熊倉山(90分)日野コース登山口(60分)武州日野駅
コース状況
・前日に沢付近で熊が出たそうです。
・城山コースは急登で踏み跡たまに薄くなります。日野コースは沢渡渉3~4回あります。
・トイレは駅と、日野コースの弟富士山の麓と水車小屋にあります。
難易度
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感想コメント

 急登と噂の秩父最西端の熊倉山に行ってきました。ここは名前の通り熊の目撃情報が多い山です。地味で怖い印象の山ですが、雲取山の尾根がすぐ隣を走り、県境の長沢背稜にも繋がるので奥秩父好きには非常に気になるエリアです。熊鈴をしっかり携えて、久しぶりの秩父鉄道に揺られながら辺境の地を目指しました。

 起点は無人の白久駅。秩父札所巡りで昔一度訪ねたことがあります。南に広がる山々を目指してしばらく車道を歩いていると、地元の方に声をかけられました。昨日熊が出たばかりだから気をつけてと。一気に緊張が走りました。
 このまま進むべきか中止して帰ろうか、不安なまま1時間ほど歩いていたら登山口に着いてしまいました。ここまで来て帰るのは勿体ないのでとりあえず登ることにしました。
 過去に熊に遭遇したのは南アルプスで一度だけ。僅か数mの距離で鉢合わせ、熊の方が驚いて一目散に逃げていきました。私は思考が停止し、何も出来ずその場に留まるだけでした。
 熊は臆病だから襲って来ないだろう。でも子熊と一緒にいたら?襲って来ないとは言いきれないし。始めのうちはキョロキョロしながら歩いていましたが、道が急で熊どころではなくなりました。普通なら急な山道はつづら折りに道が敷かれ、直登せずにジグザグしながら標高を上げていきますが、熊倉山の登山道はつづら折りがそもそも急でした。道幅はかなり狭くへつりのようで、たまに踏み跡が薄くなり集中しないと登山道を外れることもしばしば。そのうち岩が出てきて山頂付近はアスレチックな岩稜帯になりました。

 展望の無い山頂からちらっと見えたのはにゅっと突き出た妙法ヶ岳。さらに先へ進むと一度下って登り返しが始まりました。この先は長沢背稜の酉谷山、その前にいくつかのピークがありまだまだ先は長いのでここで折り返しました。
 下りは少し明るい日野コースへ。沢沿いなので新緑がきれいな道でした。こちらもピンクテープをたどれば迷うことはありません。しばらく歩いて車道に出ると登山道は終わりです。

 山道から民家を抜けて行くと秩父鉄道の武州日野駅に着きます。ホームから見た武甲山は熊倉山よりずっと高く見えました。
 一度賑やかな西武秩父駅で降りて、お風呂と秩父名物を味わいゆっくりしてから帰路に就きました。
 西武秩父では駅前広場や駅のホームから武甲山が良く見えます。熊倉山はもうどの辺りかわかりません。少しハラハラした瞬間もあったので、平和で贅沢な最後で締めくくりました。

【着用アイテム】
ベース▶ミレー/ヘザーメッシュクルー
アンダー▶ファイントラック/ドライレイヤークール
ジャケット▶ノースフェイス/スワローテイルフーディ
パンツ▶ノースフェイス/バーブライトスリムパンツ
シューズ▶ダハシュタイン/スーパーフェラータ
ザック▶カリマー/クリーブ20

フォトギャラリー

熊倉山だけにまさかの熊目撃情報。

無人の白久駅からスタートします。

おニューのハイマウントの熊鈴。消音機能が優秀で見た目もスタイリッシュ。

城山登山口までやってきました。誰もいなそう。

一番奥に両神山が見えました。

始めはなだらか。藤の花びらが地面にたくさん。

アカヤシオまだ咲いてました。

つづら折りの後は急な岩尾根です。

矢印やピンクテープあるので迷いません。

アスレチックな箇所も。

やっと山頂。展望なし。

僅かに展望が。三峰の奥之院の妙法ヶ岳と奥に和名倉山が見えてます。

カタバミのようなダイコンソウのような可愛らしいお花。

バイケイソウの群生地を抜けて。

ここはロープに頼ります。

大きなチョックストーン。

日野コースは小滝がたくさん。

武州日野駅から武甲山が見えました。

ようやく祭の湯来れました。

秩父名物くるみ汁のお蕎麦で〆ます。

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