当尾の石仏めぐり

投稿者
中澤 
日程
2025年05月13日 (火)~2025年05月13日 (火)
メンバー
天候
晴れ
コースタイム
加茂駅ー(バス26分)ー加茂山の家ー(10分)ー大門仏谷の大摩崖仏ー(3分)ー大門石仏群ー(10分)-首切地蔵ー(5分)-藪の中三尊摩崖仏ー(5分)ーあたご灯篭ー(5分)ーカラスの壺二尊摩崖仏ー(10分)-わらい仏ー(10分)ー一願不動ー(8分)ー岩船寺
※急ぎ足で歩いているので、ゆっくり歩いたらもう少し時間がかかります。逆コースならずっと下りなので楽です。
コース状況
難易度
Google Map
  • スタートナビ
  • おとな女子登山部

感想コメント

京都加茂の岩船寺と浄瑠璃寺で秘仏御開帳をしていたので、ふたつのお寺の間にある石仏を見るハイキングも組み合わせて歩いてみました。

加茂は地理的には京都ですが奈良に近い南山城と呼ばれる地域で、奈良の東大寺や興福寺とのつながりが深く、岩船寺と浄瑠璃寺も興福寺の末寺だったそうです。以前ふたつのお寺を拝観したときは石仏めぐりができなかったことが心残りだったので、今回はバスの時間などを計算しながら計画して歩いてみました。

まず加茂駅からバスで終点の加茂山の家というところまで行きます。奈良駅の方からも岩船寺方面行きのバスは出ていますが、「岩船寺口」バス停はお寺まで30分くらい歩くので加茂駅からバスで回ったほうが便利です。このバスは1日券が観光案内所などで安く販売されているのですが、バス内では5枚綴りでの販売となるので気をつけてください。

加茂山の家から歩いて10分くらすると左手の遠くに大きな岩が見えてきます。大門仏谷の大摩崖仏です。看板の横に道があって摩崖仏まで行けるようでしたが、藪の中になっているのと時間がなかったので遠くから単眼鏡で眺めました。そのまま道なりに進むとすぐにちいさな石仏がたくさん集まっている大門石仏群が見えてきます。このコースは道標や案内板がちゃんと設置されているので、道標に従えば間違えませんが、わたしはこの先の竹藪でショートカットできると勘違いして右手に入ってしまいました。道は行き止まりで墓地のようなところになり、薄暗くタケノコの皮が散乱していて不穏な空気で、芥川の「藪の中」を思い出し、怖くて小走りで戻りました。

元の道に戻って道なりに進むと右手に首切地蔵があり、さらに進むとやや大きな通りに突き当たり、道の向こうにあるのが藪の中三尊摩崖仏です。藪の中の岩に舟形の光背を彫って、地蔵と十一面観音、左に阿弥陀仏を配置する、めずらしい配置の石仏です。一般的に仏像の脇侍は決まっていることが多いので、地域で信仰されていた仏をすべて集めてお祈りされていたのかなと想像します。ここから右に行くと浄瑠璃寺、左へ行くと岩船寺方面です。今回は岩船寺で友人と待ち合わせをしていたので、先に岩船寺へ行ってから浄瑠璃寺は後でバスで向かいます。

摩崖仏から左手方向に道標に従って進むとあたご灯篭があり、そこから300m進むとカラス壺二尊摩崖仏、さらに400m進むとわらい仏が見えてきます。わらい仏は鎌倉時代のものですが保存状態がよく、とても美しい石仏です。上部の岩が屋根のようになっていることで浸食が少なかったそうです。
最後の一願不動はわらい仏の横の階段を登ってまた下ったところにあり、このコースで一番の高低差だと思います。岩に刻まれた不動明王は、目がくりくりしていてなかなかか味のある顔で見ていて飽きません。
石の階段を登り返して道路に出てしばらく歩くと岩船寺です。岩船寺や浄瑠璃寺では石仏マップが数百円で販売されていました。ハイキングをしながら巡る方が多いのか、山装備の方も多かったです。のんびりと歩きながら寺院散策を楽しんでいる様子が、昔から神社仏閣が多く日常の中に「仏さん」の信仰が残る関西ならではの雰囲気で、とてもいいなと感じました。
(今回の装備)
シューズ サロモン   X WARD LETHER GTX
ザック  グレゴリー  リーコンパック
帽子  ノースフェイス バーブキャップ
Tシャツ ノースフェイス S/S AIRY POCKET T
パンツ フォレストワードローブ 4WAYストレッチアンクルパンツ

フォトギャラリー

大門仏谷の如来形大摩崖仏

加茂山の家バス停からスタート

遠くに見えるのがトップページの大摩崖仏です

大門石仏群

春日神社

首切地蔵

藪中三尊摩崖仏

一旦車道を渡って岩船寺方面へ向かいます。浄瑠璃寺へ行く場合はここで右折します。

あたご灯篭

道標に従えば迷いません

カラス壺二尊摩崖仏

横に地蔵菩薩立像

カラス壺

のんびりとした道です

わらい仏。すばらしい造形の阿弥陀仏

ここが一番急登です。

登ったのにまた下ったところにある不動明王

一願不動も表情がすばらしい

無人販売の吊り店

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