残雪の那須茶臼岳&朝日岳~楽に刺激的に栃木の名山を♪
- 投稿者
- 好日山荘スタッフ
- 日程
- 2012年04月10日 (火)~2012年04月10日 (火)
- メンバー
- 天候
- 晴れ☀
- コースタイム
- 那須ロープウェイ山頂駅(10:40)→茶臼岳(11:30)→峰の茶屋跡避難小屋(12:20)→朝日岳(13:40)→峰の茶屋跡避難小屋(14:35,休憩)→那須ロープウェイ山麓駅前駐車場(15:40) 行動時間:約4時間半
- コース状況
- 【那須ロープウェイ山頂駅~茶臼岳】
駅前からしばらくは雪の上だが、高度があがるにつれ積雪は無くなる。山頂直下は東側へ一旦回り込むがここで積雪&クラストしておりやや緊張感を強いられるが、ほどなく山頂へ。山頂周辺はほとんど積雪がなく、夏と同じ様相。
【茶臼岳~峰の茶屋跡避難小屋】
ここからは積雪があり、所々凍結している。しかし、このときは気温も高く、冬用登山靴でキックステップで難なく歩ける。避難小屋周辺は風が強く、雪が飛ばされるためか積雪はほとんどなし。
【峰の茶屋跡避難小屋~朝日岳】
今回最大の核心部!!いきなり超急斜面のトラバース。滑ったらかなり下まで落ちそう。アイゼン、ピッケルを駆使し、滑落停止姿勢がいつでもとれるよう準備しながら慎重に通過。トラバース手前でアイゼンを付け、ここまでストックで歩いてきたものをピッケルに持ち替える。さらに鎖場でも鎖の一部が雪に埋もれ、鎖を掴んでの通過に難儀する箇所もあり。朝日岳周辺は積雪がなく、夏と変わらない様相。
【峰の茶屋跡避難小屋~那須ロープウェイ山麓駅前駐車場】
避難小屋を出発して200~300mほど雪があまり付いていないだけ。その先はずーっと雪上。途中バックカントリースキーヤーのトレース、シュプールが。峠の茶屋前の鳥居はほぼ雪に埋もれていた。
- 難易度
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感想コメント
『残雪を楽しむ』という目的で登った、慣れ親しんだ「那須」。僕は三本槍岳など、那須連山を含めこの山域へ登った回数ではもう7回目の登頂です。で、実際楽しんだかというと、やや緊張感を強いられ、それでも刺激的で…うーん、やっぱり楽しかったです!!
核心部は「峰の茶屋跡避難小屋から朝日岳へ向かう最初のトラバース道」と「西の剣ヶ峰を過ぎた辺りの鎖場」でしょうか。前者はしっかりたっぷり積雪があり、東へ向かって40度ほどの傾斜のトラバース。当然滑落したら容易には停まりません(停められません)。厳冬期で積雪が多ければフカフカの雪で停まるでしょうし、岩も露出していないでしょうから怪我をしないこともあるでしょうが、この時期は所々岩が露出し、滑落し岩に激突したら大怪我間違いなし!!後者は、一部の鎖が雪に埋もれて掴めない。また、足場に積雪があり、とはいえ腕力に頼っても危険という難しいところ。雪山(残雪含む)の経験をある程度積んだ人なら「たいしたことない」と言える場面でしょうが、油断禁物の箇所です。
でも、風の通り道でいつも強風吹き荒れる那須のイメージとは程遠い、穏やかな天気のいい、楽しい残雪登山でした♪