二十四節気でも「小寒」と呼ばれ寒風と降雪が増し、寒さが厳しくなるこの時期、
部長とあややが岐阜県高山市にあるスノーリゾート「チャオ御岳」へ出掛けて来ました。
冬山を楽しみたいと思っても、なかなか難しかったりもします。
そこで、がっつりした山登りは一休みしてちょっと一息。
温泉やグルメといった旅の要素も入れながらスノーリゾートを楽しんできました。
はてさてどんな旅になったのでしょうか。
チャオ御岳は御岳(標高3,067m)のふもとにあるスキー場です。
後ろを見れば御岳山、前には乗鞍岳と最高のロケーションに位置しています。
この雄大な景色と極上の雪質は他にはそうそうありません。
スキー場で有名な「チャオ御岳」ですが
スノーシューを楽しむことも出来る場所があるということでやってきました。
標高2190mのスタート地点まではゴンドラで移動するので、初心者の方にも安心です。
通常はツアー形式でプロガイドの案内のもと、雪が降り積もった手付かずの御岳山特有の木々の中、
神秘的な光景を目にしながら歩く事が出来ます。
晴れた日の北アルプスの、大パノラマは圧巻!!だそうですが、この日はあいにくの悪天候。
ですがたっぷりのバフバフ・モフモフの雪を堪能してきました。
ここの雪質は軽いサラサラとしたパウダー状でなかなか玉状に丸める事が出来ないほど。
東海地方でこれだけ極上の雪質があるのは驚きで、標高が高いのも頷けます。
全身で雪を堪能する部長。
半分犬神家の一族(?)など存分におちゃらける。
通称「アイスパレーテ」と呼ばれる気温の低さを活かして作った氷の壁。日本でも数少なくチャオ御岳では12月下旬から3月上旬(予定)まで楽しめます。初心者&未経験者にも道具のレンタルや体験会なども開催予定です。貴重なアイスクライミング体験をしてみるのも面白いですね。
動いてお腹がすいたら是非インフォメーションもあるセンターハウスへ。1階カリーノでのおすすめはわざわざ誘致したというラーメン屋「七の和」による煮干しラーメン。温かくて美味しい!レストラン グランデでは地元飛騨高山ならではの飛騨牛カレーもあり、どちらか迷うところだ。
せっかく関西から来たので日帰りではもったいない、ということで今回は宿泊しました。
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驚愕のゲレンデまで徒歩0分と言う「ロッジ チャオ」
リーズナブルな価格で思いっきりチャオ御岳を楽しみたい
という方におすすめです。
今回はちょっとリッチに温泉も楽しめる「旅館御岳」へお邪魔しました。
ここの温泉は、天然100%のかけ流し温泉で、白・茶・鶯・エメラルド・・・と
無色透明の温泉が気候によって色鮮やかに変化するという、なんだかすごいお湯のようです。
また、館内にある大浴場・露天風呂の他に、断崖絶壁の160段の階段を下った渓谷沿いにある
原生林に囲まれた野趣たっぷりな名物の混浴の渓谷露天風呂があります。
混浴と聞いて、一瞬ためらいがあったものの、
「混浴とか別に平気よね?」
「うん。あんまり気にしない。」
(君らが気にしなくても、向こうが気にするわっ!)と
心の中で自分たちにツッコミを入れつつ、
とりあえず行ってみることに。
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スリッパから長靴に履き替えて、渓谷の底まで下ります。
結構下るので、帰りのことが頭をよぎりますが、
途中の、山肌からの染み出しが凍ったツララ街道や、
対岸のみごとな氷瀑がそんなことを忘れさせてくれます。
通路は凍ってしまわない様に、温泉を流しているそうです。
なんて贅沢な。
更衣室の出入り口だけは男女別れています。
のれんをくぐります。
ドアを開けると1歩先には温泉が!!
なんとも風情があり、いい具合に秘湯感が出ています。
服を脱いで湯に浸かるまでがMAX寒いので覚悟が必要です(笑)
先に入っていたら、あややが竹笠を被って入って来ました。
あやや曰く「もし、男の人が入って来ても、この竹笠で隠せばいい」とのこと。
混浴は平気だけど、恥じらう気持ちも無きにしもあらず。
そんなおとな女子、あややです。
わざわざ、私の分も持って来てくれたので一緒に被って、備えました(笑)
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横を流れる濁河(にごりご)川と氷が、
しばし日常を忘れさせてくれます。
露天風呂は開放感があって気持ち良いですが、
外気温が低いのでタオルが凍ってバリバリに(笑)
夜は星を眺めながら入ることも出来そうです。ロマンチック♪
お風呂タイムの後はお楽しみの夕食♪
飛騨と言えば飛騨牛が有名ですが、実は12もの酒蔵がひしめく酒処でもあります。
2人とも日本酒が大好きなので、日本酒300mlが1本づつ付く夕食プランに。
旅館の方がチョイスした物が常時7~8種類から選べるそうで、私たちは辛口のものを冷で。
ということで、平瀬酒造さんの「久寿玉 純米大吟醸」、
船坂酒造さんの「深山菊 ひやおろし 特別純米」を頂きました。
「う~ん、しみるねぇ。」
最高級ブランド牛をすき焼きで頂きました。
飛騨の食材を飛騨のお酒で。そりゃあ美味しいに決まっています。
その他にも、天ぷらやお魚、美味しい煮物などたらふく頂き、大満足の夕食でした。
ここには、少し変った冬だけの名物があります。
それは“KAMAKURA BAR”。
カマクラを模した半円型のテントが館外に2つあります。
ポッとほのかに光るろうそくに誘われて、のれんに見立てた
ドームの入り口を開けるとそこは大人の妖しい・・・
いやいや素敵な空間がありました。
早速第二ラウンド開始。
やはり地酒を注文した部長。
何やらマスターに悩みを打ち明けているのでしょうか。
"経営者は孤独だ"と言われているように、
実は部長も孤独を感じているのか??
「あちらのお客様からです」と言わんばかりにマスターからのプレゼントという事で頂いたデザート。
「おなかがいっぱいでもう食べられない」と思っていましたが手が止まらない。
「デザートは別腹♪」とあっという間にたいらげました。自分がおそろしい。
お酒以外にもスイーツやおつまみと
かゆい所に手が届くメニューがずらりと並んでいます。
カマクラは2つあり、1つはバー、
もう1つはこたつが設置されていますので
お好きな方をチョイスして下さいね。
(ただし、こたつはなかなか出るのが難しいです。)
中は温かいとはいえ、防寒対策はしっかりと。
- お腹がいっぱいな方はこちらがおすすめ。 この旅館御岳にはもう一つ、忘れてはならないすごい施設があるんですよ。 なんと屋上天文台に310㎜口径の天体望遠鏡を設置しており、 1年を通じて様々な星空を観察することが出来ます。 取材した日は天候が悪く体験できませんでしたが、 山ガールと宙(そら)ガール両方楽しめてしまう訳です。
朝食は、飛騨といえばコレでしょ、の期待を裏切らない朴葉(ほおば)味噌を中心とした和食です。
なかでも美味しかったのが、おかゆです。
このおかゆ、濁河の温泉水で炊いているそうで、ほんのり甘味があってとても美味しかったです。
しかもおかわりできます(笑)朝粥ってなんでこんなに優しいんだっという気持ちになります。
旅館のお土産コーナーでもレトルトパウチされた物が販売されていますので、旅の思い出にどうぞ♪
源泉粥(旅館御岳)
左:地酒詰め合わせ(高山駅)
右:最中の旅がらす(高山駅)