おとな女子登山部レポート天上の楽園 苗場山

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投稿者
るんちゃん(おとな女子登山部)
日程
2015年11月04日 (水)~2015年11月04日 (水)
メンバー
単独
天候
快晴(^^)/
コースタイム
和田小屋(90分)中ノ芝(30分)神楽峰(10分)雷清水(45分)山頂(30分)雷清水(10分)神楽峰(20分)中ノ芝(60分)和田小屋
コース状況
・和田小屋までは細い舗装道を進みます。工事車両も意外に多いのですれ違い時は注意です。
・小屋は全て閉まっています。トイレも残念ながらありません。
・登山道は朝方氷が張っており、午後には溶けて川のような状態になっています。神楽峰より先は霧氷が付いており、歩く度に上から落ちてくるので首や頭を守らないと冷たくて大変です。
・山頂湿原直下は急登で雪は割と深いので軽アイゼンとストックがあると安心です。
難易度
Google Map

感想コメント

 谷川岳から見るとちょうど西の方角に台形の高い山があります。それこそが苗場山!ぜひ行ってみたいと思い続け、夏が終わり、秋も終わり、雪が降ってしまいましたが、遂に待ち望んだ快晴!この機会を逃すまいとはるばる上越国境まで車を走らせました。

 和田小屋は既に閉っており、平日の登山口は閑散としていました。吐く息は白いけど、太陽の暖かい光を背中に浴びながら凍った木道を歩き始めます。氷の軋む音を聞くともう冬山の季節なんだなーとしみじみ感じます。樹林帯がようやく終わり、開けた中ノ芝で一休み。振り返ると頭だけうっすら雪を被った越後三山と、なんとそのさらに奥に白く輝く飯豊連峰が!驚きと感動の瞬間でした。

 ここから上は道が完全に雪に覆われ、さらに神楽峰から先では霧氷がキラキラ輝き始めます。その先にどーんと大きな苗場山が仁王立ちしていました。湿原を湛えた穏やかなイメージの苗場山ですが、ここから見る姿は巨大で圧倒されます。雷清水で喉を潤した後に難所の登りが始まりました。ジグザグの急登、しかも雪が付いているので足を取られてしまいます。ここを越えれば絶景が待っているんだと言い聞かせ、上へ上へと目指すと突然視界が開けました。
 どこまでも広い白の世界と青い空。そして風一つない穏やかな陽気。巨体の上には天国が広がっていました。感動を噛みしめながら取り敢えず三角点のある山頂を目指します。山頂は森の中にあり、そこを抜けると自然交流センターの山小屋がありますが、やはり休業中でした。

 小屋から秋山郷のある小赤沢方面へ向かうと、白く長大な北アルプスが見渡せてまたまた感動。時間も忘れて歩き続けていると、さすがにお腹が空いたので戻ってお昼タイム。絶景を眺めながら至福の時間を過ごしました。
 しかしとうとう下山の時刻がやってきました。ああ勿体無い、帰りたくない、夕景や星空も見たい!でも下りたらあったかい温泉に入れるんだと自分に言い聞かせ、後ろ髪引かれる思いで苗場山に別れを告げました。

 苗場山はなかなか晴れず風が無いのも珍しいそうなので、この日は本当に貴重な晴天だったと思います。幸せな一日を過ごせて大大大満足の山旅でした。

フォトギャラリー

極楽極楽~。

スキー場から登山開始。霜柱を踏みしめて歩きます。

綺麗な霜細工。

雲海と遠くに飯豊連峰。

越後三山。

苗場山でっかい!

むひょ~。

冷たくて美味しい!

ハードな登り。

ウサギ!?

出た~。

どこまでも広い台地。

池塘には薄氷が。

山頂。

シラビソの森。

遥か彼方の北アルプス。

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