おとな女子登山部レポート晩秋の朝日連峰

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投稿者
るんちゃん(おとな女子登山部)
日程
2017年10月18日 (水)~2017年10月19日 (木)
メンバー
単独
天候
曇→雪
コースタイム
【1日目】日暮沢小屋(150分)清太岩山(30分)竜門小屋(60分)寒江山(40分)狐穴小屋(90分)以東岳(90分)狐穴小屋

【2日目】狐穴小屋(50分)寒江山(40分)竜門小屋(40分)清太岩山(120分)日暮沢小屋
コース状況
・各小屋、水場の水量豊富です。トイレ利用のみ100円、泊まる場合は1500円。管理人さんは下りています。シュラフ、食事は持参です。
・以東小屋ついに完成、新築ホヤホヤです。
・日暮沢小屋まで車で乗入可能。
難易度
Google Map

感想コメント

 道間違い、体調不良、土砂降り…泡滝ダムから3度挑戦して登らずに3度敗退している以東岳。泡滝は鬼門なのか、ならば登山口を変え4度目の挑戦、ようやく頂上に立つことができました。日暮沢も大雨が降るとたちまち土砂崩れ、通行止めとなってしまうような登山口ですが、今年は無事に通過できました。

 朝日連峰の山は大朝日や障子、祝瓶など、シュッと鋭角な山容が多い中で、以東岳はどっしりと広い存在感のある山です。秋色の樹林帯を3時間近く歩いて稜線に出ると、北側、寒江山の奥にデーンと鎮座しており、南側には大朝日、遥か後方には月山、葉山が穏やかに連なっていました。
 竜門小屋までアップダウンをいくつか越えるとそこから先はなだらかな稜線歩き。寒江山の三山を過ぎるといよいよ以東岳が大きくなります。障子ヶ岳へ向かう三方境を経由し、この日泊まる狐穴小屋に到着しました。この日は先客が既に一人、私は二階を使わせてもらうことに。翌日は天気が崩れる予報だったので、日暮れまでに以東ピストンすべく荷物を置いて出かけました。

 途中までガスがかかっていた以東岳山頂付近は、まるで歓迎するかのようにみるみる晴れてゆき、復路では美しい夕景さえみることができました。以東までは地味に長くすぐには辿り着けませんが、稜線から見る景色はとても穏やかで、親しみのある飯豊連峰や新潟との県境の山々、日本海を眺めながらのんびり歩きました。念願の以東岳山頂を踏み、ついでに完成したばかりの以東小屋もチェック、新築の良い香りに誘われ泊まりたい衝動が沸き起こってきました。ちょっぴり名残惜しい気持ちでこの日の宿、狐穴小屋へ戻ることにしました。

 あくる朝は輪をかけたように一面ガス、下山まで何とか持ってけろと願いましたが、南寒江山あたりからポツポツ、進むにつれ雪に変わっていきました。雪見登山なんてオツだなと喜んでいましたが、竜門小屋まで来て一息つくと思った以上に全身びしょ濡れ。レイン装備をしっかり着込んで再び出発、稜線の終わりまで来て振り返ると見事に冠雪していました。今年も冬が来たなーなんてしみじみ下っていると濡れた落ち葉ですってんころりん。また新たな勲章をつくってしまったのでした。
 下山後は近くの大井沢温泉でほっこり。少し先の道の駅にしかわにもお風呂があるのでそちらもおすすめです。

 新潟から約4時間、近いようで遠い朝日連峰、山頂までの道のりも長く奥深い山ですが、静かでのんびりした雰囲気が好きです。来年はお花の時期にもぜひ歩いてみたいです。

フォトギャラリー

以東岳南側。

日暮沢小屋。『熊がいます』の看板に「えっ!?」突っ込みたくなりました。

稜線に出て寒江山。

主峰・大朝日岳。

竜門小屋。水ジャブジャブ出てました。

きれいなグリーンカラー。美味しそう・・・。

わずかな紅葉。稜線上はあまりなかったです。

以東岳が近づく。

相模山も思わずハッとする形の良い山。寒江山の西。

三方境にて。眼下に狐穴小屋。

こんな道を以東までの~んびり。

太陽が出て草紅葉が輝き出す。遠くに飯豊連峰。

村上の鷲ヶ巣山と関川の光兎山。こんなに近くにあるなんて。

以東から縦走路。

大鳥池。以東の北側は霧氷地帯でした。

マシュマロマン・・・??

以東岳残照。

狐穴文庫で秋の夜長を楽しむ。

朝からボリューミィ。パクチーパワーで乗り切る予定。

竜門山に雪が付きました。

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