おとな女子登山部レポート2018東北遠征№4 飯豊連峰縦走②

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投稿者
あやや(おとな女子登山部)
日程
2018年09月18日 (火)~2018年09月20日 (木)
メンバー
おとな女子登山部:荻野なずな部長
天候
晴れ
コースタイム
■1日目
飯豊山荘(300)千本峰(90)宝珠山の肩(180)飯豊本山(60)本山小屋泊
■2日目
本山小屋(90)御西小屋(90)大日岳(90)御西小屋(35)天狗の庭(60)烏帽子岳(25)梅花皮岳(25)梅花皮小屋泊
■3日目
梅花皮小屋(20)北俣岳(60)門内避難小屋(15)胎内山(45)梶川峰(120)湯沢峰(130)飯豊山荘
コース状況
・標識や赤テープの目印がありませんが一本道なので比較的分かりやすいです。分岐には標識があります。
・1830峰~飯豊山付近はガスるとルートを見失いやすいです。
・ダイグラ尾根は急坂・岩場・根曲りの灌木が多いので雨天時は滑りやすいです。
・全体を通してアップダウンが激しいのでストックやサポーター等を上手に活用したい所です。
≪水場≫
長坂清水⇒枯 本山小屋⇒細いが有 弘法清水⇒不明・確認出来ず
御西小屋⇒有 梅花皮小屋(治二清水)⇒豊富 門内小屋⇒不明・確認出来ず 
五郎清水⇒不明・確認出来ず

≪本山小屋≫
料金2,000円・定員50名・飲食物販売有・食事やシュラフ等の提供無・お手洗い別棟
9月以降は管理人は週末等の随時管理のみ

≪梅花皮小屋≫
料金1,500円・定員60名・飲物販売有・食事やシュラフ等の提供無・お手洗い室内
9月以降は管理人は週末等の随時管理のみ

≪お手洗い情報≫
・飯豊山荘/水洗・ペーパー有
・本山小屋/簡易バイオ・ペーパー有
・御西小屋/簡易・ペーパー無
・梅花皮小屋/水洗・ペーパー有
・門内小屋/簡易バイオ・ペーパー有
難易度
Google Map

感想コメント

■2日目
小屋内は3:30以降は準備して良いとのことで、一斉に動き出し4:00には賑やかに。
皆様、山時間でお早いです。
私たちはあまりお腹がすいていなかったので、朝は軽く飲み物だけ飲み、コースタイム90分の御西小屋でゆっくりする事にしました。
日の出が大体5:30前後なので、飯豊山頂付近で見れたらいいなという事で本山小屋の横にある飯豊山神社で忘れず安全祈願の参拝をしてから5:00過ぎに出発。

飯豊山を再び登頂し、御西小屋まではなだらかな稜線が続きます。朝日を浴びながら最高の1日の始まりです。
御西小屋に着く頃にはすっかり日が登り早くも汗がにじみます。
しかしながら、既に森林限界を超えているので休憩時はやはり寒く、ごはんを食べる場所も外だったので持ってきたツェルトにくるまってご飯を食べました。(これがかなり暖かい!)
ツェルトは小屋でもグランドシート代わりにも使用し、今回大活躍しました。

荷物をデポして、ササッと大日岳をピストン。荷物が軽いってこんなに楽なんだ!!とお散歩気分です。
稜線は色づき始めた紅葉が非常に美しく、所々控えめに赤や黄色が混じった景色は「ここに来て本当に良かった」と心から思える時間になりました。

歩きつつ、「昨日からどの位歩いているのか」という話になり、ざっと計算した所、1.5時間で1万歩程度になるのではないかという事になり、計算してみると・・・。結論としては「うちら山大好きやね、歩くの大好きやね」という事になりました(笑)

今日は昨日と打って変わって非常に歩きやすい稜線でしたので、余裕も生まれ写真を撮ったりおふざけをしながら、御手洗ノ池、烏帽子岳(2,018m)、梅花皮岳を超え無事梅花皮避難小屋に到着。それでも本日の行動時間は8時間、良く歩きました。

梅花皮小屋は避難小屋とは思えないほど清潔で、非常に水が豊富なのが特長です。
小屋の中に何と水洗のトイレもありました。
造りも頑丈で、稜線の鞍部にもかかわらず寝ている時も風が吹きすさぶ感じが全く感じられませんでした。寒さと音に警戒していましたが、ここなら大丈夫だと安心しました。
床板に所々モルタルのような部分があり、そこで煮炊きしてもOKとの事で、室内でゆっくりと食事を楽しむことが出来ました。
(※ただし油がはねたり、匂いの強いものはNGです)

昨日の本山小屋もそうでしたが、着替えスペースもあるので女性には嬉しいです。
因みにダイグラ尾根の道整備はこちらの管理人さんがして下さっているとの事で、その点でも非常に感謝感謝でした。
宿泊客は8名ほどで、19時くらいにはシンと寝静まり私たちも早めに就寝しました。

■3日目
思ったより小屋の温度が高く(16℃)、途中暑くて眠れないという珍現象で朝を迎えました。
お腹は空いていませんでしたが荷物を軽くしたいのでごはんを口に入れてから北股岳に登頂。
調子が良かったのでやはり朝ごはんは少しでもきちんと食べた方が良いと実感しました。
門内岳を超え、梶川尾根へ。
が、ここまで来ると下山するのが非常に惜しく、まだまだ眼前に広がる奥深い山々に後ろ髪を引かれます。食料もまだあったのでもう1日伸ばして朳差岳に行きたい気持ちでいっぱいでしたが名残惜しい位が丁度良いのかもしれません。

梶川尾根は梶川峰までは優しさを見せてくれましたが、それ以降はやはり最初の急坂を思い出させる様な悪い道が続きます。想像以上に斜度があり、一筋縄では下山できませんでした。結局どこから登っても降りても大変です。
最後の最後まで手足を使って下りるような場所もあり飯豊連峰は噂に違わず手ごわかったです。

今回は膝対策としてゴンテックスの“膝貼ったり”というテーピングを3日間使用しましたが、かなり効きました。セルフで簡単にテーピングできるのでサポートタイツが苦手な方にもおすすめです。

気温も9月にしては高く、風もほとんど無かったので条件的にはかなり恵まれていました。それでも気力・体力を十分に使ったのでやりきった充実感に包まれ、下山してからも山並みを見るとどれもダイグラ尾根に見える位(笑)心に残った山行となりました。
登山ルートも多彩なので、また別の登山口から飯豊山に行ってみたいです。

■服装
上:ミレー・ドライナミックメッシュ ウール長袖(200ウェイト)
下:オールシーズン用パンツ
休憩時は 薄手ウィンドブレーカー。小屋に着いてからは R1 ダウン ニット帽。
※今回は軽量化の為、靴下と下着1セット以外は着替え持ち込まず。

■気温
19日・・・御西小屋(10:15)14℃ 日中終始16℃ 梅花皮避難小屋外(18:00)7℃
梅花皮避難小屋内(18:00)17℃
20日・・・北股岳(5:45)7℃ 日中終始15℃ 

■共同装備
SOTOウィンドマスター×1、ガス110缶×2 ※満タン1缶で十分でした
ツェルト(アライテント・スーパーライト・ツェルト2ロング)
浄水器(ソーヤミニ)※使用せず

■個人装備(あやや・寒がり)
シュラフ・・・ナンガ/オーロラライト350DX
マット・・・サーマレスト/WOMENS NEOAIR XLITE
寒さ対策・・・ファイントラック/アクティブスキン上下→就寝時のみ使用、行動着に加えフリースをプラスしました。18日はこれで快適、19日は暑くて脱ぎました。

■個人装備(部長・暑がり)
シュラフ・・・イスカ/Air280X
マット・・・サーマレスト/NEOAIR XLITE S
就寝時は半袖、薄手パンツに裸足で特に問題なしとの事。

フォトギャラリー

光リ輝く飯豊連峰

5時過ぎに出発

飯豊山神社で安全祈願

肌寒い位が歩きやすいね

格好良い朝焼けに出会いました

「日本で一番充実した朝を迎えている」図

手前に御西小屋、奥に大日岳

かなり大きい山塊です

ぐるっと一周コースからは外れますが飯豊連峰の最高峰なのでぬかりなく登頂

晴れているので360度の絶景。

部長、半袖で正解ですね

休憩しながら次の目的地を確認

「これよ、これ2,018m」の烏帽子岳

熊に間違われる?!全身オールブラック

お世話になります梅花皮避難小屋

翌日。また悪い事していますぞ。

あれだ、ナウシカ出て来るやつだ

梶川尾根も半端なかったです

飯豊山荘の屋根が見えた時は心底ホッとしました

無事帰還。お疲れ様でした。

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