おとな女子登山部レポート駆け込み紅葉登山・立山へ

遅くなりましたが連休が取れたので駆け込みで紅葉登山に立山へ行ってきました。
立山は富士山、白山と共に日本三霊山として数えられています。

今回は三山（浄土山、雄山、別山）を登る予定です。よく勘違いされるのですが一番有名な雄山が最高峰ではなく、もう一つ北側にある大汝山が最高峰となります。
※三山を目指すと自動的に通過する事になります。

久しぶりの立山、関西からは遠く、始発で出発したのに室道に着いたのはお昼過ぎ。
室堂平の標高は既に2,450mで一気に空気が薄くなった感じがしました。そんな高所とは思えないほどみくりが池散策や地獄谷見学など沢山の観光客でごった返しています。

そんな室堂を背に、先ずは浄土山を目指します。
まだ登山を始めたばかりの頃、会社の旅行でいきなり雪の浄土山を登りましたが、無雪期は初めてです。
山道は丁度工事の真っ最中で、お仕事中以外の方には誰とも会いませんでした。

浄土山までの道にはこれでもかという程標識があるのに、実は山頂には標識がありません。
ガスガスの中ぼんやりと「ここら辺かな？」とやり過ごし、一ノ越山荘の手前でようやく少し晴れ間が見えてきました。

眼下の山崎カールはもう晩秋といった感じで、艶やかさはないのですが、しっとりと落ち着いた色合いもまた美しかったです。

到着した一ノ越山荘の営業は本日まで。他のお客様も少なかった様で全部で10人位でした。
個室を頂きましたが、室内の気温は10℃と寒かったのでストーブのある廊下でごはんタイムまで待機しました。

翌日、外に出てみると風もこの時期にしてはこんなもの、位でコンディションは悪くありません。
8：00で気温0℃。ダウンを着てゆっくりと登りました。
下からは雄山目指してどんどん登山客がやってきます。
山頂に近づくにつれ風が強まってきたので、レインウェアのフードも被り万全の態勢で登頂。

以前剱山に来た時にも雄山には登頂しましたが、実は数メートル上にある雄山神社の中にある山頂（3,003m）には行っていなかったのでようやく宿題を終えた気持ちで標識をタッチしました。
想定内だったものの身体が冷え切り、天候も曇りだったので今回は別山はあきらめ、みくりが池温泉でゆっくりする事にしました。

そうなると時間はたっぷりあります。のんびり下山していると、ふと白い物が空から･･･なんと雪が舞っています!!
下山して良かったのかもしれません。

今まで急ぎ足でしか歩いたことがなかったので、改めて室堂を散策して、日本最古の山小屋等を見学したりしました。
そこには、古来より立山は山頂が天国で火山ガスが吹き出す地獄谷が地獄だと呼ばれていたそうです。
ただ、現代において私たちは”温泉”という恩恵を受けているので地獄谷のガスも地獄ではなく天国であり、高山の立山連邦の方が地獄（は言い過ぎですが過酷な環境です）で、まるで解釈が反対です。（笑）

という事で、天国のみくりが池温泉にチェックイン。
12：00でしたが部屋に案内して頂き、お風呂もいつでもどうぞ、との事でしたので早速ひとっ風呂浴びました。
ご飯が美味しくて美味しくて、ごはんとお味噌汁はおかわり自由でしたが品数が多すぎておなか一杯になりました。
特に美味しかったのが「さす」という郷土料理で、いわゆる昆布締めのような料理が気に入りました。

翌朝もう一度お風呂に入り、朝食もたっぷり頂きチェックアウト時間ギリギリまでのんびりしました。

今まではせかせかした山旅ばかりでしたが、初めて立山を堪能する事が出来ました。
山登りというより旅行よりになってしまい、食べてばかりいた気がします。

立山は麓の弥陀ヶ原高原で手軽に散策出来たり、立山黒部アルペンルートのお蔭で誰でも高山帯の世界を味わうことの出来ます。
2024年には、新たに黒部ルートも一般開放されるというホットなニュースも飛び込んできましたのでまだまだ人気が続く観光地となることでしょう。

■本日の服装
上：ﾐﾚｰﾄﾞﾗｲﾅﾐｯｸﾒｯｼｭ ｳｰﾙ（200ｳｪｲﾄ） R3
下：ｵｰﾙ用ﾊﾟﾝﾂ
雄山登頂時は ﾚｲﾝｳｪｱ上下・ﾀﾞｳﾝ着用

■気温
10/14　浄土山山頂（15：30）3℃　10/15　雄山山頂（9：00）0℃