おとな女子登山部レポートかおりんと行く秩父札所巡り② 秩父のアイコン武甲山に抱かれて
- 投稿者
- るんちゃん(おとな女子登山部)
- 日程
- 2019年05月09日 (木)~2019年05月09日 (木)
- メンバー
- かおりん
- 天候
- 曇→晴れ
- コースタイム
- 芦ヶ久保駅(25分)農村公園(30分)日向山(20分)琴平神社(45分)卜雲寺(10分)法長寺(25分)西善寺(30分)明智寺(15分)寺坂棚田(30分)大慈寺(30分)横瀬駅
- コース状況
- 日向山から琴平神社までの道は急坂、六番峠ハイキングコースは石がゴロゴロしてて歩きにくいです。スニーカーは厳禁。
- 難易度
感想コメント
秩父巡礼の旅、第2回目は武甲山のお膝元・横瀬の町を歩きました。今回のコースはどこからでもどっしりとした武甲山が眺められる武甲山づくしのコース。その存在感に圧倒されたのか、かおりんも巡礼の締めにぜひ登ってみたいと言っていました。
スタートは芦ヶ久保駅。せっかくなので近くの低山、日向山を登ってから巡礼へ向かうことにしました。かおりんは元気いっぱい、一方の私は若干寝不足気味。眠い体を叩き起こすために、農村公園のローラー滑り台に乗って大笑い。アドレナリンが一気に放出された気がしました。日向山を登る方は準備運動がてらぜひお立ち寄りください。
今回もツツジやシャガなどいろんなお花がお出迎え、彩の国は5月も健在でした。新緑に囲まれた日向山山頂で休憩してからいよいよ巡礼の始まり。急な六番峠を下って第六番・卜雲寺へ。御朱印に令和の文字が刻まれ二人とも大興奮。そこからは武甲山を左に見ながら緩やかに下り、工場地帯が見えてくると第七番・法長寺に到着。お昼は少し我慢して続け様に八番・西善寺へ。大型トラックが多く走る国道299道をしばらく歩いてから、再び静かな田園地帯を抜けて行きます。西武鉄道沿いを通るので、電車の音がすると二人ともすっ飛んでいって撮り鉄に変身。そんな調子だったので西善寺に着いた頃にはお腹がペコペコでした。
第八番・西善寺は静かな高台にあり、樹齢600年のコミネカエデが有名です。秋の紅葉も見物でしょうが、この日は柔らかな緑色に覆われて庭全体を明るく彩っていました。
遅いお昼をとって日が傾き始めましたがまだまだ旅は続きます。再接近した武甲山に別れを告げ、今度は三菱マテリアルの工場地帯の真下を歩きます。武甲山の石灰岩を削ってセメントを作っているのがこの工場。自然破壊と分かってはいても、私が武甲山に魅了されたのはその異様な姿。削られてピラミッドのようになった北側の斜面は、痛々しい一方で傷付けられても絶対に倒れないという不屈さを感じます。いつか無くなってしまうかもしれないのは気がかりですが、工場と武甲山がセットになって町が成り立っているように見えるのもまた事実かもしれません。
その工場に極近いのが第九番・明智寺。六角形のお堂が特徴的なこぢんまりとしたお寺です。そのまま本日のハイライト、寺坂棚田へ。ここから眺めるトワイライト武甲山は最高に綺麗でしばしうっとり。蛙の鳴く棚田の畦道を歩いていると、故郷にいるかのような懐かしささえ覚えました。
時刻は午後4時半、いつの間にか十番へ向かうにはギリギリの時間。御朱印集めに奔走しないって決めたけど・・・武甲山に後ろ髪引かれながら小走りで最後の目的地へ向かいました。
第十番・大慈寺に着いたのは閉館5分前。息を整え厳かな気持ちでお参りしました。情報通のかおりんによると大慈寺は映画やアニメの舞台にもなったそうです。見上げるとそこにはやはり武甲山。大慈寺を後にして、夕焼け色に染まる山を眺めながら横瀬駅まで歩き、第2回の旅も無事終了しました。