おとな女子登山部レポート夏の終わり・笠ヶ岳(2,897m)
- 投稿者
- あやや(おとな女子登山部)
- 日程
- 2022年08月29日 (月)~2022年08月30日 (火)
- メンバー
- 単独
- 天候
- 晴れのち雨
- コースタイム
- ■1日目
新穂高登山指導センター(55) 笠新道登山口 (210) 杓子平 (70) 抜戸岳(60)笠ヶ岳テント場 (10) 笠ヶ岳山荘(10)笠ヶ岳山頂(7)笠ヶ岳山荘泊
■2日目
笠ヶ岳山荘 (70) 杓子平 (200) 新穂高ロープウェイ
- コース状況
- ・急登が続くが基本的には整備され歩きやすい。
・ガスるとルートをやや見失いやすいのでマーキングを丁寧に辿る事。
・クリヤ谷は3年ほど整備されておらず使用禁止です。
・テント場の水場は枯れています。小屋で雨水がもらえます。気になる方は浄水器があるとベター。
«お手洗い情報»
・新穂高温泉前(未確認)
・笠ヶ岳山荘(簡易/ペーパー有/チップ制)
- 難易度
感想コメント
THE・しんどい代表格の笠ヶ岳。
休みを取って裏銀座をいつか歩ける機会があれば、と残していましたが、そんな日が来そうにないので単体で登ることにしました。
登山者で賑わう北アルプスの、どこから眺めても一見して分かる孤高の巨人。
山名もその笠を伏せたような姿に由来しています。
今年に入ってからあまり外に出ておらず行程8時間に不安が募ります。
業務後の関係で今回は小屋泊で負担減。
なるべく早く出発したいので近くの温泉宿に泊まり6:00過ぎに新穂高温泉を出発しました。
笠新道の入り口では2名の男性がおられましたが、ほとんどは双六方面へ向かう人ばかり。
淡々と登るのみの今回は人がいると励みにもなります。
1時間ごとに休憩を入れてカロリー摂取。
もっと辛い道のりを覚悟していましたが、槍穂の絶景を見たり、自分のペースをコントロール出来るので意外とすんなり登りきることが出来ました。
杓子平では抜戸岳~笠ヶ岳の稜線が美しく見え、ここで暫くランチタイムを取ってのんびり過ごします。
杓子平からもコースタイムは約3時間10分ですが、笠新道が終わったという達成感でそこまで気持ちは重たくなりませんでした。
(逆に抜戸岳~笠ヶ岳の最後の稜線歩きが長く感じました。)
笠ヶ岳山荘直下のキャンプ場では「水場」の看板があり様子を見に行きましたが、残念ながら枯れていました。
笠ヶ岳山荘は定員95名のところ本日は25名ほど。
ずっと悪天候が続いていたので、貴重な晴れだった今日は飛び込みで8名ほどポポンと予約が入ったそうです。
とりあえず山頂で遊んで来たら?とスタッフさんに言われ、すぐに歩いて10分の山頂へ。
気持ち良く晴れていたものの、12時を過ぎると雲が湧き上がり頂上では美しい稜線を写すことは出来ませんでしたが、山頂でぼーっと過ごせるくらい風もなく心地良く、終わりゆく夏にどっぷり浸ることが出来ました。
夕食はカレー。
ルー&ごはんはおかわり自由です。
「おかわり」したら申告より多く盛られるようで、向かいのおじ様は
食べ過ぎでダウンしていました。笑
夕食後は同室の女性の登山者さんと楽しくおしゃべり。
皆さんも単独で登ってきたそうで、情報交換させて頂きました。
北アの良い所は電波が入るので天気予報がチェックできるのが有難い。
曇り予報が少し悪くなっていたので、1日雨の覚悟をします。
帰りもどの位時間がかかるか分からないので、コースタイム通りで見積もり5時に出発。
それでも降ったりやんだりで想定より早く下山出来、新穂高ロープウェイすぐの中崎山荘さんでお風呂に入りました。
レインウェアはもう寿命で全身ずぶ濡れになったので殊更気持ちが良かったです。
笠ヶ岳へのアプローチは鏡平山荘を経由して弓折岳・抜戸岳経由でのんびり2泊3日で堪能するコースも人気です。
小屋は10月10日までとのことで、あと1か月弱。
これからは秋の訪れを感じる山歩きが出来ますので、ご興味のある方はぜひお出掛け下さい!
私も三俣・双六方面も素晴らしい景観と快適な山小屋も多いので、また訪れたいと思います。
■今回の服装
上:ファイントラック・ドライレイヤー半袖+化繊長袖、翌日は雨だったのでウールに変更
下:オールシーズン用パンツ
小物:雨だったのでレインキャップが役に立ちました。
小屋内は20℃前後で快適。薄手のフリースやダウンで十分でした。