三ッ瀬明神山(南西尾根~北西尾根)【奥三河】~静かな周回コース~
- 投稿者
- 好日山荘スタッフ
- 日程
- 2015年02月19日 (木)~2015年02月19日 (木)
- メンバー
- 天候
- 晴れ
- コースタイム
- 栃木沢・砥沢分岐(20分)しゃくなげの里(70分)西峰(15分)山頂(20分)西尾根・北西尾根分岐(20分)林道(15分)北西尾根口(5分)馬の背(40分)北西尾根登山口(35分)栃木沢・砥沢分岐
- コース状況
- ■南西尾根
踏み跡は明瞭でテープもある。しかし倒木で道が塞がれていたり、沢登用の支道があったりと結構迷いやすい。ただ単に尾根上という道ではないのも厄介。
■北西尾根
明神の肩と呼ばれる西尾根と北西尾根の分岐から下るのは普通には下るのは難しい。3点支持を使えば降りられるかもしれないが、無理せず西尾根で林道まで降りて、林道から北西尾根に入るのが最善。馬の背は危険ではないが、その先の下りは急。
積雪量は少ないですが凍結しているのでスリップします。
- 難易度
-
感想コメント
岩古谷山や宇連山の山頂から「かっこいい山容だな~」と眺めていた三ッ瀬明神山に行ってきました。奥三河では人気の山なので、やっぱり人気のないルートで登りたいなと計画を練りに練っていました。
奥三河には平山明神山と三ッ瀬明神山があります。三ッ瀬明神山(以下、明神山)は愛知県東栄町と新城市の境界にある標高1016mのクライミングでは名の知れた山です。三ッ瀬登山口か乳岩峡からが一般ルートのようですが、調べてみると明神山へのルートはかなりあります。その中でも今回は物好きしか登らないと思われる、鳳来湖方面(明神山西側)から登るマニアックルートを選びました。
登りは沢登でも使われる栃木沢右岸の南西尾根から明神山を目指し、下りは今回お目当ての馬の背がある北西尾根を予定しました。
南西尾根は展望もなくコースコンディションにも書いたように行く手を惑わせるだけでつまらないです。基本的に登山者が少ないルートなので道は荒れており、道標なんてありません。斜度はゆるやかなのでキツくはないです。
西峰直下の分岐が、西尾根からの合流点です。ここから比較的急な斜面を登るとアンテナのある西峰に到着します。
西峰から雪が出てきます。雪道を東に20分ほど歩くと明神山山頂に到着。山頂には展望台があり、南アルプス、中央アルプス、恵那山、白山、奥三河の山々、三河湾と大展望が広がります。望遠鏡がありますが、覗いても真っ暗でした(100円を入れるところもありません)。
西峰に戻り、南西尾根から見ると左手方向に下ります。さすがに北斜面なので雪が多く、一度尻セード(やや滑落)やり過ごす場面もありました。低山でもこの時期は軽アイゼンを持っておくべきですね。
20分ほど下ると西尾根と北西尾根の分岐(明神の肩)に到着します。一応下調べをしていたので、ここが危険なことを知っていましたが、本当に危険で撤退しました(汗)登山道を外れたかと思うほどの急斜面に雪がついていたので西尾根に逃げました。
今回の一番のお目当ての馬の背に行けないのかぁ、と落胆していると想像もしてなかった立派な林道に出ます。地図を見ると、この林道を使えば北西尾根に戻れる!林道を下り、チェーンで塞がれた場所から北尾根に合流します。
ここから5分も歩けば馬の背に到着します。どんだけすごい絶壁なのかと思ったら、全然大したことなくて拍子抜けでした。
今日は穏やかな陽気で、風もなかったので、休憩にはうってつけの場所です。
馬の背よりも、北西尾根の下りは急すぎて怖いです。たいていの下りは走って降りる私ですが、ここは終始木につかまりながら降り、3点支持を使う場面もありました。
北西尾根の登山口はマニアックルートだけあって、取り付もわかりにくく、下山時に使用しなくてはわからない場所でした。川合第6合橋が目印。
駐車スペースまでは2kmほどのダルダル林道歩き。砥沢がきれいなのが救いでした。
こうして見るとこの周辺の山々によく登ったなという印象。静かだし、ちょっとした岩場もあるので探せばこういう面白いルートがまだ見つかるかもしれませんね。
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・ご自身の技術や体力に合った無理のない登山計画で山を楽しみましょう。