鶏冠山(とさかやまorけいかんざん)~竜王山(りゅうおうざん)

このエントリーをはてなブックマークに追加
投稿者
好日山荘スタッフ
日程
2015年07月03日 (金)~2015年07月03日 (金)
メンバー
天候
晴れ
コースタイム
上桐生キャンプ場駐車場-(35分)-落ヶ滝-(40分)-北峰縦走線出合
-(20分)-鶏冠山-(20分)-北峰縦走線出合-(75分)-天狗岩
-(25分)-白石峰-(15分)-竜王山-(15分)-白石峰-(20分)
-狛坂磨崖仏-(15分)-桐生辻分岐-(30分)-さかさ観音-(15分)
-上桐生キャンプ場駐車場
コース状況
山の麓付近では、散策道がいくつか交差していますが、案内板が比較的整備されており、分岐点をしっかり確認できれば、迷いにくいと思います。
岩場や鎖場も出てきますが、難しくはなく、通過に苦労はしないでしょう。
難易度
Google Map
  • スタートナビ
  • おとな女子登山部

感想コメント

金勝(こんぜ)アルプスと呼ばれる(琵琶)湖南の低山帯ですが、全体的にとても楽しめる山だと思います。
麓から稜線に出るまでの森にはシダ植物が生い茂り、あたかも熱帯の森にいるような雰囲気を味わえます。低木の松林も、いい雰囲気を引き立てます。20m級の滝を拝めたり、綺麗な小川の徒渉を繰り返したり、難しくはないですが岩場や鎖場も連続して出てきて、変化に富んだコースです。
稜線に出ると、両サイドに麓の景色を見下ろすことができるので、ホントに小規模ですが縦走気分も味わえます。あちこちで花崗岩がむき出しになって奇岩群を形成しており、特に天狗岩付近では、素晴らしい自然の造形美を見ることができます。奇岩の一つに登ってみると(転落には注意)、琵琶湖や大津方面の市街地、比叡山なども眺めることができますし、下から風も吹き上げ、さながら仙人にでもなったような錯覚を味わえることでしょう。天狗岩の下部には、クライミングルートもあるようです。
史跡も点在しています。平安時代に大きな一枚岩に仏像が彫られた「狛坂磨崖仏(こまさかまがいぶつ)」は圧巻です。また、鎌倉時代初期に岩に仏像が彫られ、明治時代にその付近の岩を切り出したことによってバランスを失い、岩ごと逆さまになってしまった「さかさ観音」も必見です。同じく明治時代にオランダ人技師によって作られた「オランダ堰堤」もあります。ちなみに、この堰堤を作るために「さかさ観音」付近の石を切り出したそうです。
グルッと周遊もできますし、歩行時間も6時間ほどですので、初心者の方にもおススメです。見所がほどよい間隔をおいて現れるので、登山者を飽きさせません。変化に富む、滋賀の名山です。滋賀の山に登るならぜひ!候補に入れてみてください♪

フォトギャラリー

上桐生キャンプ場の駐車場から出発です。

案内板も比較的整備されています。

落ヶ滝。20mほどの滝ですが、なかなかダイナミックです。

水も豊富で、小さな小川を何回か渡渉します。

上に進むと岩場も出てきて、小川とのコントラストも素敵。

小川とシダ植物と松林が広がる光景は、低山ながら見事なり。

難しくはありませんが、ロープが付いた岩場も出てきます。変化に富んで、実にいい。

北峰縦走線出合に到着し、稜線に乗っかります。

稜線を北に進めば、最初のピーク、鶏冠山に到着です。

稜線を南に戻り、先ほどの出合も通過します。歩きやすい箇所が多く、気持ちの良い道です。

今回の山行の最大の見せ場である、花崗岩でできた奇岩群、「天狗岩」が見えてきました。

西側方面には琵琶湖、大津の市街地、比叡山などが望めます。登山口に到着するしばらく前まで雨が降っていましたが、すっかり晴れ、今度はカンカン照りでかなり暑いです。

天狗岩の奇岩の一つ。展望も良し、ハッピーな気分でのんびりします。

仙人にでもなった気分です。ただし、転落には注意です。

名残惜しさを感じつつ、天狗岩をあとにすれば、

白石峰に到着です。ここから、稜線を東方面に15分ほど歩くと、

もう一つのピーク、竜王山に到着です。ひと息入れたら白石峰に戻り、さらに稜線を南西へと進みます。

そこに待っていたのは「重ね岩」。さすが奇岩の山ですね。

信仰の山でもあります。こちらは稜線から下った所にある、「狛坂磨崖仏」。平安時代に仏像が掘られたというこの大きな一枚岩は、高さ10mほどあるでしょうか。

さらに山を下って車道に出ると、その脇にある「さかさ観音」を観ることができます。このあと、オランダ堰堤を経て、無事、駐車場に戻ることができました。

・実際に行かれる際は、現地の最新情報をご確認ください。
・ご自身の技術や体力に合った無理のない登山計画で山を楽しみましょう。

この記事を見た人は次の記事も見ています

アクセスランキング

同難易度の登山レポート

  • スタートナビ
  • おとな女子登山部