黒沢山【南アルプス深南部】~ササを泳ぐ秘境の山~

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投稿者
好日山荘スタッフ
日程
2016年05月02日 (月)~2016年05月02日 (月)
メンバー
天候
晴れ
コースタイム
奈良代林道ゲート(50分)奥布山(30分)シャウズ山(30分)最低鞍部(60分)黒沢山(90分)シャウズ山(60分)奈良代山(25分)奈良代林道ゲート
コース状況
【奈良代林道ゲート~シャウズ山】
林道を素直に歩くと時間がかかるので、突っ切るようにショートカットがあります。取り付がわかりにくいです。
林道終点からシャウズ山までは傾斜も緩く、高低差も300m程度。ヤブ漕ぎはなし。

【シャウズ山~黒沢山】
本来であればシャウズ山を下ると激ヤブになるそうですが、全くそんなことなく道は明瞭。最低鞍部までは迷うことはないでしょう。ただし、尾根上を通ると激ヤブなので、尾根の北側をトラバースする。←これ重要

最低鞍部から黒沢山までは不明瞭で背丈ほどのクマザサ地帯。とくに決まったルートはないので直登するか巻くかはあなた次第。倒木は多いです。
あまり硬い靴じゃない方が僕はオススメです。

【奈良代林道】
水窪ダムからしばらくは舗装されていますが、終点までの7kmはオフロードです、車高が低いと確実に擦ります。パンクも注意。

コンパスと地図は必携ですが、現状ではあまり注視しなくても登れます。展望がいいので周囲の地形を楽しみましょう!
難易度
Google Map
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  • おとな女子登山部

感想コメント

地味~な名前の山ですが、知る人は知る南アルプス深南部の超絶ヤブ山と噂の黒沢山(2122.8m)の単独山行記録です。

浜松の市街地から約80km、車で2時間半。水窪ダムを越え、未舗装の奈良代林道の終点が黒沢山の起点となります。こんな辺境の地がまだ浜松市です。

黒沢山までの間に奥布山、シャウズ山という2つのピークを経由します。シャウズ山まではカエデ中心の広葉樹林帯をなだらかに登り、非常に歩き易いです。

核心部はシャウズ山を越えてから。ここからは山渓の「静岡県の山」でもネットでも"激ヤブで獣道を進むことになる"ということなので胸の鼓動が高鳴ります。

が・・・ヤブはないし、踏み跡は明瞭だし、ピンクテープ大量、超快適に歩ける。おかしい。歩き易いまま一番たどり着くのが困難と聞いていた最低鞍部に到着。やっぱおかしい。

最低鞍部の辺りは等高線間隔が広く、遠くから見ると平らな草原に見えます。そして上空は等圧線の広い高気圧に覆われている状況。
このことをホワイティ×ホワイティというらしく、まさに今日はホワイティ×ホワイティでした(笑)


そんなおちゃらけ話をよそに、最低鞍部を過ぎるとようやくヤブ漕ぎです。黒沢山まで300mを登ります。
距離は1kmもないので少しの辛抱。丁度背丈ぐらいなのでホントに泳ぐ感じです。
よく探すとかなりまばらですがテープあります。しかし踏み跡らしきものをたどると明らかに目指している黒沢山の方向から逸れる。これは獣道でしょう。

ササに捕まりながら急登を登り切ると、開けた黒沢山の山頂に到着します。背丈の低い草地なのでのんびりするのもいいですね。
展望は樹林の隙間から見えるくらいですが、今まで見えていなかった中ノ尾根山や聖岳が見えてきます。

満喫したら同じ尾根を引き返します。せっかくだから別の斜面を下りようとしたら明らかに明瞭な踏み跡が見つかりました・・・

10時間を覚悟していた山行はまったり歩いて6時間で終了。写真には載せていますが、去年除草剤を散布したか何かで歩き易くなっていたみたいです。
人の手が入らないから魅力的なのにちょっと拍子抜けでした。

しかし平日とはいえGWまっただ中、一人も登山者には会わず、聞こえているのはクマ鈴の音と鳥のさえずりだけ。春先の静かな山は最高です!
夏鳥のさえずりは覚えると登山が一段楽しくなります
よ。

ヤブの奥からガサガサ音がしたり、倒木に膝をぶつけて悶絶したりしましたが、
総括してこの山行で一番緊張したのは、愛車のフィットで通過する奈良代林道のオフロード運転でした・・・

フォトギャラリー

ササを泳ぐと言われる黒沢山を最低鞍部付近から。意外と歩き易い山と化しています。

奈良代林道のゲート。ここまで車で来るのが大変。

林道のショートカット入口。ゲートから300mほど林道を歩いて矢印のように登る。

奥布山までは歩き易い。バイケイソウの大群落。

周りを見渡せばカエデばかり。奥布山。

シャウゾ山までも歩き易いが、直下でササ出てくる。

手前に300名山・熊伏山が見える。

シャウゾ山(栃生山)。何か張ってある。

除草剤散布と家畜を放すなという注意書き。ここまで家畜連れ込むやつは鬼畜。

さていよいよ核心部の黒沢山へ。あれ?歩き易い。

ネットや書籍でも注意している尾根を北に巻くトラバース道。試しに尾根に乗ってみたら激ヤブでした。

最低鞍部あたり。ここは等高線が広く、いわゆる「ホワイティ」という場所。

鞍部辺りからの深南部の山々。

登り返しの辺りから背丈ぐらいのクマザサ出現。ようやく深南部らしくなる。

来た尾根を振り返る。

意外と簡単に登頂成功。撮っておきましょう。

山頂は広い草地。展望は少し中ノ尾根山方面に行ったところが一番見やすい。

その展望地からの中ノ尾根山と聖岳と赤石。

雪をかぶっているのは中央アルプス。手前の平たい場所が白倉山辺り

この静かで独特の景観はくせになります。またいつか。

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