穂高 滝谷ドーム中央稜

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投稿者
つじまい(おとな女子登山部)
日程
2019年08月17日 (土)~2019年08月18日 (日)
メンバー
つじまい
他1名
天候
晴れ
コースタイム
一日目新穂高→(120)→白出沢出合→(360)→穂高岳山荘
二日目穂高岳山荘→(120)→ドーム中央稜取り付き→(150)→終了点→(30)→北穂高小屋→(90)→穂高岳山荘→(360)→新穂高
コース状況
新版日本の岩場(下)参照
3000mの稜線直下にあり、北~西側に面するため朝は寒い。

白出沢から穂高岳山荘の往復は、ガレの急登で疲労する。
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感想コメント

アルパインクライミングの聖地。穂高の滝谷へ行ってきました。
もともと沢登りに出かける予定をしていましたが、台風通過後で断念。
暑い、アプローチがしんどい、とギリギリまで嫌がる友人をなんとか説得して、
ずっと憧れだった念願の滝谷へ行くことになりました。

上高地からだと帰りの時間が心配なので、新穂高からのアプローチです。
一度登ったことがあるので、しんどいのはもうわかってます。
雨で心配していた重太郎橋もちゃんとかかっており、あとは今日の宿泊地穂高岳山荘までひたすら登るのみ。

余談ですがこの日は、シナノさん創業100周年記念「北斗の拳」トレッキングポールをおともに。
友人は、少しだけ北斗の拳ごっこに付き合ってくれました。

思ったより時間がかかり午後2時くらいに到着しました。
今回は軽くするためにツェルト泊にしました。

小屋でキャンプ受付の列に並んでいると、島田和昭ガイドがすぐ横に。
まさかの遭遇。そのまま「ちょっと来なさい」と外に連れ出されると、
登山学校の加藤校長も。!
ガイドお二人と一緒のお客様方も、知ってる顔だなあと思っていたら、鎖場講座に参加してくださった方や、お店によく来て下さる方でした。
山の上でバッタリ会うのはいつでもうれしいです。
みなさま翌日は、奥穂~西穂の難関コースに向かわれるそうです。

夜は、持参した鍋をつつきながら暑くも寒くもない快適なツエルト泊となりました。

翌朝は3時起きの4時出発。
心配していたアプローチもすぐにわかり、穂高岳山荘を出てから2時間で取付きに到着。
先行パーティの姿もありましたが、もう1ピッチ目の終了点だったので、ゴタゴタすることはなさそうです。
ちなみに今回、オールナチュプロでいこうとカムをどっさり持ってきました。
(キャメロット#0.3~2×2セット、3×1、マイクロカム×3)
私達は、リードは空身・フォローはザックを背負って登りました。

1P目 私 Ⅴ-
凹角を左側の階段上から登り、自然な流れでチムニーに入る。
チムニー登りでしっかりと足を張って、落ち着いてカムをセット。
最後のチョックストーンは、パワーで一気に。
とても爽快で楽しいピッチでした。チムニー好き。

2P目 友人 Ⅳ
カンテをグイグイと登ると、しだいに傾斜が増してくる。
最後は左のスラブにうつり、微妙なスタンスで乗越します。
ここで、スラブ嫌いの友人がリングボルトにヌンチャクをかけていて、え!??となりました。
オールナチュプロって言ったのに。
やってしまったものはしかたない。

3P目 歩き
少し迷いましたが、一段おりてから左上の凹角を目指していきます。

4P目 私 Ⅳ
凹角の左側を登り、上部で右のクラックにうつる。
下に傾いたチョックストーンを、抱えるようにして大胆に乗越します。
チョックストーンと一緒に落ちてしまうんじゃないかと大変おそろしかったです。
さらに上部にうつり、ピナクルでビレイ点をとりました。

5P目 友人 Ⅳ(ハング越えはⅤ?)
凹角をあっという間に上部までいくと、ハングを左から越えます。
右に逃げる事もできるようですが、クラックに2番がバッチリ決まるので思い切っていけます。

実質4ピッチと短いですが、どのピッチもチムニーやチョックストーン、クラックとバリエーション豊かで、最後はハング越えでフィナーレに花を添えます。
滝谷は落石が多く、もろい岩場だと信じていたのですが、ドーム中央稜は岩も固くすっきりしていて、高度感もあり、爽快で素晴らしいルートでした。

登攀時間は2時間半とあっという間で、物たりなさもあったのですが、まだまだ下山が待っています。
ヘロヘロになりながらの下山でしたが、充実感でいっぱいでした。

フォトギャラリー

滝谷からみる槍ヶ岳

重太郎橋からヘルメットしましょう!

終わりが見えてからが長い

なんとか場所確保できました

涸沢岳からの下り

縦走路を外れて下りて行きます

1ピッチ

チムニーに入るとこ

上でビレイするわたし

ザックが邪魔そうです

2ピッチ

笠を背に

4ピッチ カムセット中

ぶじ乗越しました

最終ピッチ

快適たのしい

槍とわたし

北穂高小屋までお散歩しました

かっこいい・・

・実際に行かれる際は、現地の最新情報をご確認ください。
・ご自身の技術や体力に合った無理のない登山計画で山を楽しみましょう。

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