中央アルプス 中御所本谷 沢登り
- 投稿者
- 鷲尾
- 日程
- 2012年09月07日 (金)~2012年09月08日 (土)
- メンバー
- 福井北四ツ居店 鷲尾
なんば店 本田
- 天候
- 晴れ
- コースタイム
- 【7日】 しらび平(6:34) ⇒ (6:56)日暮しの滝(7:25) ⇒ 15m滝 高巻き(懸垂下降)(9:35) ⇒ (10:21)ナメ滝 ⇒ (10:24)7m+15m滝 ⇒ CS10m滝 ⇒ 藪漕ぎ ⇒ (18:30)中御所谷登山道ビバーク地
【8日】 ビバーク地(7:45) ⇒ ロープウェイ千畳敷駅(9:50)
- コース状況
- 滝を登ったり、懸垂下降をしたりするのでロープが必要です。
上部は岩がもろく、掴んだ岩がボコッと抜けて、その岩が落石につながります。
2番目の人は先行の人が落とした岩に要注意です。
(私の頭に小岩が落ちてきて冷や汗ものでした。)
ゴーという滝の音で声が全く聞こえないので、笛があると便利。
中御所谷登山道は立ち入り禁止です(廃道)。
ヒルはいませんでした。
- 難易度
感想コメント
中御所本谷は中央アルプス屈指の名渓で、
ちょうど駒ケ岳ロープウェイの下に見える谷です。
本来なら奈良田原本店の伊藤氏も参加予定でしたが、
駒ヶ根に向かう途中に車のトラブルで急遽参加できなくなりました。
おかげで、本田氏のビレイを私がする事になり、
本田氏をビレイせねばならぬほどの危険な箇所が1ヶ所あったんですが、
さすがの本田氏も怖くてビビッたそうです。
(本田氏が怖いところは、私はもっと怖かった・・・デス)
入渓するとすぐに、15mの「日暮しの滝」が現れ、
いきなり恐怖のリッジを登ります。
その後は滝、滝、滝のオンパレードで、
8m滝、15m滝、10m滝、6mナメ滝、20mのスラブ状滝、宝剣の滝(20mのスラブ状滝、
10mのスラブ状滝、10m滝)、7m滝、5m滝、10m滝と続きます。
狭くなったゴルジュ内に7m、15m、15mと滝が現れ、またCS10m滝、30m滝、
10m滝、15m滝、と続きます。
途中からどこの滝か分からなくなり、最後には「また滝か・・・」とうんざりしました。
どの滝もかなり怖くて、ほとんどロープでビレイしてもらいました。
3、4番目の滝ぐらいから、ずっと左足がミシンを踏んでいました。
ロープで滝を登るのはまだ安心感があるのですが、コンテでつないでもらって、
10cm幅しかないヌカるんだ絶壁を1歩1歩と草を掴みながら滝を巻く時の
「緊張感」はハンパないです!!
(その草はブチッと抜けるので、できるだけ大量に掴まないといけないのダ)
CS(チョックストン)10mの滝を越えたらそのあとの滝3つは登れないので、
左に巻き藪漕ぎして支流に下り、2段20m滝に出ないといけないのですが、
巻く時にどうやら道を誤ったらしい・・・(>_<)
登り過ぎていつの間にか中御所谷登山道(今は廃道です)に出てきていたようです。
しらび平駅からの下山のロープウェイ最終時間は17:00。
グォングォン、と最終のロープウェイが頭上を通過していきました。
「あ~ぁ、行っちゃった・・・」
ビバークして夜を明かすことになりました。
もともと9時間ぐらいの行程だったので、始発バスに乗ってもしらび平には
8:00到着になってしまうため、タクシーで6:30に到着するようには
していたのですが、万が一の用心にビバークの準備はしていました。
適当な場所を見つけ、ツエルトを張ってシュラフカバーで寝ました。
9月上旬とはいえ、体は濡れているし、めちゃくちゃ寒かったです。
12時間も行動していて疲れているのに、寒いし、地面がゴツゴツして背中や腰が痛いし、
虫がたくさん集まってくるし、で安眠はできませんでした・・・(;_;)
翌朝、中御所谷登山道をピンクテープ通りに稜線をつめると宝剣岳が見えてきて、
一安心!千畳敷カールにはたくさんの人で賑わっていました。
しらび平駅~千畳敷駅までロープウェイで8分で行けるのところを、
沢登りで2日かかりました。ツカレマシタョ。
文明の利器に感謝しました・・・(^^)
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