おとな女子登山部レポートキタダケソウに会いに北岳へ
- 投稿者
- つじまい(おとな女子登山部)
- 日程
- 2017年06月27日 (火)~2017年06月28日 (水)
- メンバー
- つじまい
- 天候
- 一日目くもり 二日目雨
- コースタイム
- 一日目06:39出発
広河原バス停→(5分)→広河原山荘→(11分)→白根御池分岐→(109分)→大樺沢二俣→(105分)→小太郎尾根分岐→(56分)→北岳肩ノ小屋→(25分)→北岳→(36分)→お花畑→(40分)→北岳→(26分)→北岳肩ノ小屋
14:53小屋着
二日目06:41出発
北岳肩ノ小屋→(21分)→小太郎尾根分岐→(64分)→大樺沢二俣→(20分)→白根御池小屋→(61分)→白根御池分岐→(5分)→広河原山荘→(2分)→広河原バス停
09:45到着
出発時刻/高度: 06:39 / 1526m
到着時刻/高度: 09:45 / 1587m
合計時間: 27時間6分
合計距離: 14.07km
最高点の標高: 3152m
最低点の標高: 1521m
累積標高(上り): 1911m
累積標高(下り): 1894m
- コース状況
- 芦安の登山者駐車場から5時30分発(平日)の乗り合いタクシーに乗車
片道1100円+協力金100円
広河原インフォメーションセンターにトイレ・水場あり。
登り、広河原→大樺沢→右俣コース→肩の小屋→北岳
下り、肩の小屋→右俣コース→大樺沢二俣→白根御池小屋→広河原
◎大樺沢コースは沢沿いの歩きやすい道。
間違いやすい場所にピンクのテープがあり見落とさないように。
途中、左岸から鉄製の橋をわたって右岸へ、標高を上げてまた左岸へうつる。
二俣の手前から雪渓を登るため、軽アイゼンがあるとよい。
◎左岸コースはピッケルと前爪のあるアイゼンが必要。
◎小太郎尾根から肩の小屋までお花畑。
◎肩の小屋から北岳山頂は急な岩場の登りなので、ストックはしまっておく。
◎キタダケソウのお花畑は、北岳から南へ下りて吊尾根分岐で八本歯のコル方面に下りる。
八本歯のコルまで下りず途中で、北岳山荘へ右に折れるトラバース道へすすむと、左手斜面に咲いている。
◎北岳肩の小屋、1泊2食8000円、トイレ1回100円、水100円/リットル
テント場あり。
◎下山時、右俣を下りて、大樺沢二俣からトラバース道を少し登り返して白根御池小屋へ。
白根御池小屋からしばらく平坦な樹林帯。
標高2250mくらいから急坂となり一気に下りる。丸太の梯子が多く、大変滑りやすい。
しんどいため御池小屋が無ければ、歩きたくない。
◎10時発の芦安行きタクシーに乗って下山。
- 難易度
感想コメント
前から行きたかった南アルプス、北岳。
北岳は標高3,193mの山で、赤石山脈に位置し、富士山に次ぐ日本第二の高峰です。
せっかく行くなら、バス開通直後のこの時期に行こう、と決めていました。
なぜなら、北岳固有種のキタダケソウがみられるからです。
今年は、雪解けが遅く、ちょうど満開だという噂も聞きます。
天気予報をギリギリまで見て、前日仕事が終わってから、行くことに決めました。
一日目は天気がもちそうですが、二日目は雨予報。
白峰三山の縦走はあきらめて、肩の小屋に泊まって北岳のピークハントのみにしました。
山梨は遠く、中央道の規制もあって思っていたより時間かかってしまい、芦安に着いたのは5時20分。
ギリギリセーフで、タクシーに乗り込みます。
ちなみに、バスとタクシー同時刻に出発するので、どっちに乗るか選べます。
お客の取り合いなのか?謎ですが、タクシーのおじさまに呼ばれたのでこちらに乗りました。
広河原に到着して、準備を整えて出発です。
一緒に準備をしていた関西からのお姉さん二人組とは山小屋で一緒になり、日帰りのお兄さんとは北岳山頂で再会となりました。
涼しく快適な大樺沢を歩いて、あっという間に二俣へ。
実は、左俣を登ろうと思ってピッケル・アイゼンを持ってきていましたが、
登っている方の姿が見えて、最後の傾斜が壁のように見えました。
ここで下山の男性に、ルート間違えないように、と声かけられたのですが、
肩の小屋の若旦那さんだと知りました。鹿のように颯爽と下りて行かれました。
結局、わたしは安全な右俣コースから登ることにしました。
右俣コースは、シナノキンバイなどのお花がたくさん咲いていました。
樹林の隙間から見える北岳バットレスにドキドキしながら、登ります。
小太郎尾根の分岐に出ると、展望が開け、仙丈ケ岳、甲斐駒ケ岳、鳳凰三山が丸見えに。
そして、北岳につづく稜線と、斜面に広がるお花畑。天国にいるのかと思いました。
肩の小屋で宿泊の受付をし、荷物をおいて北岳山頂へ。
山頂で、お花畑の場所を教えてもらって、キタダケソウを見に行きました。
わたしがキタダケソウだと思っていたのは、ハクサンイチゲだったようで、驚愕。
葉っぱが全然ちがうし、花びらの形も違っていました。
とても可愛かったです。
肩の小屋で、おいしいごはんを食べ、あたたかく快適な寝泊り。
雨の日に、山小屋に泊まるのは、本当に幸せを感じます
帰りは白根御池小屋でソフトクリームを食べました。。
天気がよければ、しばらくいたくなるような、素晴らしいロケーション。
「マークスの山」では事件が起こった場所ですが、明るくて本当にいいとこです。
北岳も見えました。
急坂を急いで下山。またまた時間ギリギリでしたが、10時芦安行きに乗れました。