おとな女子登山部レポート富士山に惚れ直し ~廻り目平から金峰山~

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投稿者
るんちゃん(おとな女子登山部)
日程
2017年12月20日 (水)~2017年12月20日 (水)
メンバー
友人一名
天候
快晴
コースタイム
廻り目平(60分)八丁平分岐・林道終点(40分)瑞牆山展望地(60分)金峰小屋(20分)山頂(10分)金峰小屋(35分)瑞牆山展望地(30分)八丁平分岐(45分)廻り目平
コース状況
・シーズンオフ中なので廻り目平のゲートは解放され駐車場に停めることが出来ます。トイレは使えません。上の金峰山小屋のトイレも使用不可。
・積雪量は少ないですが、小屋~山頂までが最も多く膝下くらいになります。
・雪の下には氷が隠れているので6本爪以上のアイゼンがあると安心です。
難易度
Google Map

感想コメント

 荒れ模様の新潟を抜け出して晴天の山へ――――気が付くと毎年この文言で始まっている私の登山レポート。ネタではなく本当のことなんです・・・。とにかくいつものように新潟におさらばして訪れたのは奥秩父の名峰・金峰山。ルートは廻り目平から。3年前、おとな女子登山部が全員集合した場所でもあり、懐かしさがこみ上げてきましたが、あの時の華やかさは一切なく駐車場は静まり返っていました。シーズン中はクライマーで賑わうこの地も、すっかり冷え込んで岩なんか触ったら指に穴が開きそうな寒さでした。

 長い林道歩きと樹林帯を延々と登るこの地味なコースは、ダイナミックな瑞牆山荘コースと比べて冬でも登山者が少ないようです。多くのクライマーに登られたであろう、アンカーやチョーク痕の残る岩々を眺めながら林道を黙々歩くこと1時間。緩い登りでそれほど汗をかかないので手先がなかなか温まらず、早くもオーバーグローブを装着しました。

 林道が終わって木橋を渡り、登りが始まっても一向に視界は開けず、滑らないよう下ばかり見ていたらいつしか辺りにはシャクナゲ畑が広がっていました。くるくると葉巻のような特徴のある葉のシャクナゲ、この場所が雪に埋もれてしまうことはあるんだろうか。そんなことを考えていると、シャクナゲの隙間から瑞牆とその奥に頭が白くなった南八ヶ岳が垣間見えました。ここで小休止。雪に覆われた道は凍っている箇所も有り、下りではアイゼンを着けました。雰囲気の良さそうな金峰山小屋を過ぎると、風が冷たくなったのでハードシェル、バラクラバを装着、念のためアイゼン、ピッケルも装備しました。

 この日は何たって快晴、瑞牆の右手には北アルプス、鹿島槍の双耳峰や浅間山の噴煙までくっきりと見えました。一体南側の風景はどうなっているんだろう?わくわくしながら最後の登りを終えて、その先で待っていたもの、それは・・・これまで見たことが無いほど美しい富士山。日を浴びてキラキラ輝く麓の街の上には見事な雲海、その上にどっかりと鎮座する均整のとれた三角形。他の山とは明らかに別格、聖人や高僧のような存在感を放っていました。夏場の富士山は今や登られ過ぎた山、悪く言えば大衆化してしまったような印象もありましたが、この時見た富士山はやはり文句なしに日本一美しい山。初めて富士山を目にした小学生の時の感動が蘇りました。
 
シンボルの五丈岩の存在を忘れてしまうほど、この日の富士山は印象深いものがありました。下山するのが本当に名残惜しい。下り始めると暗かった樹林の中にも光が差し込み、気持ちの良い木漏れ日ウォーキングに。富士山からパワーを貰ったおかけで長い林道も最後まで清々しく歩けました。
 
年末年始は小屋が営業しているので初日の出登山で賑わいそう。一月末頃からの厳冬期にはラッセルすることもあるようなので、お手軽に登るのであれば今の時期がおすすめです。

フォトギャラリー

秀麗すぎる富士山。2018カレンダーに採用されないかな。

廻り目平は雪化粧。寒すぎてボルダーは厳しそう。

川には氷が張っていました。

積雪は少ないけど雪の下に氷のトラップが!注意!

シャクナゲの向こうに瑞牆山が覗いています。

金峰山小屋は年末年始営業だそうです。外灯ステキ。

瑞牆の向こうに八ヶ岳。

天気が良いと必ず見える方々。雨飾、焼、火打、妙高の山並み。

小屋から先は風が出てきて寒いです。

この碧さは新潟には無い。

富士山見ながらラジオ体操第2!

五丈岩と白峰三山。

富士山には雲海が似合う。

寒いけど低山は雪は積もらないようです。

名残惜しいけど下ります。

小屋の前の岩の上にはケルンが。

木漏れ日が気持ち良い。

いらっしゃったのね。登りでは気付かなかった。

太陽に照らされた林道はキラキラ。

きたない大岩。トポが無いので触るだけ~。指痛って~。

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