おとな女子登山部レポートドロミテクライミングツアー① チンクエトッリ トーレグランデ Via delle Guide
感想コメント
ドロミテへクライミングツアーに行ってきました。
同行者は仕事で何度か行っており(クライミングは今回が初めて)、なにもかもまかせっきりでした。
ありがとうございます。
3日間はコルチナダンペッツオをベースとしました。
チンクエトッリはイタリア語で5つの塔という意味です。
岩場までは、リフトに乗ってあっという間に到着します。
アプローチはリフトを下りてすぐ。ここでまず感動。
慣らしで、やさしいマルチピッチのルートを2本登りました。
やさしいといっても、はじめての海外でクライミングなので、どの程度のグレード感なのかは未知数。
まずはトーレグランデ(大きい塔という意味)。
ドキドキしながらも、1ピッチ目をリードしました。
基本的にはガバが連続するため、傾斜があっても落ちる気はしなくて快適そのもの。
日本のグレードより少しやさしく感じました。
ただ、ボルト等はほとんどなく、ナチュラルプロテクションが基本となります。
さらに驚いたのは終了点がケミカルボルト1個だったこと。
ケミカル1個でビレイするのが怖く、最初のうちはカム等でバックアップをとっていたのですが、無理な場面も多々あり。
郷に入っては・・・というのもおかしいですが最終的に、リングにヌンチャクをかけてビレイしてました。
下から追ってくるイタリア人クライマー二人組は空身で、すごい勢いで登ってきました。
基本的に彼らはあまりプロテクションをとらずに登るため、速い!
そのような登り方を見ていると、支点構築やランナーをとるのにネチネチ時間を使っているのがもったいなく感じてきます。
無事にトップアウトし、次の岩場へ。
トーレイングレーゼという見た目は小槍のような感じのトンガリ岩。
2ピッチの短いルートですが、高度感が素晴らしいです。
向かいの岩場にいたクライマーが「あなたのいる場所は最高だね」と言ってくれました。
ちなみに、このあたりは第一次世界大戦中に戦場となっていて、その爪痕がまだ残されていました。
岩場に塹壕が掘られているのは日本ではなかなか見られないと思います。