山名根拠の太刀割石と県名由来の茨の刺 茨城県高萩市 堅破山(658m)
- 投稿者
- 好日山荘スタッフ
- 日程
- 2014年05月28日 (水)~2014年05月28日 (水)
- メンバー
- 天候
- 晴れ
- コースタイム
- 堅破山登山口(15分)不動石(20分)随神門(15分)堅破山(10分)胎内石(10分)堅破山(10分)太刀割石(5分)弁天池(15分)不動石(15分)堅破山登山口
- コース状況
- 特に問題ございません。
- 難易度
感想コメント
初心者や家族連れに適した山です。
登山口の鳥居の周辺には堅破山(たつわれさん)が「茨城百景」の一つで
あることを示す記念碑などがあります。登山口から15分ほど歩くと駐車場
があり、10~15台駐車可能です。またトイレも整備されております。
参道から歩くとすぐに奇岩が出てきて飽きない登山となります。清水が流れ
落ちる不動石をトップに、烏帽子石、手形石、畳石などの堅破山七石が次々に
出てきます。途中にベンチと水場もあり、ハイキングには最適です。
参道の登りが落ち着くと弁天池(別名:雨乞いの池)に着く。随神門を
くぐって最後の登りを経て、黒前神社に向かいます。神社をさらに進むと
山頂が見えてきます。山頂には展望塔があり上がると、山々のパノラマ風景
が楽しめます。展望台の奥にも胎内石がありますが、堅破山七石には含まれて
おりません。
それから山名根拠の太刀割石へ。直径7mの大石が刃物で切ったように割れて
転がっています。太刀割石の別名が将軍石です。奥州征伐に赴く源義家がこの
山に登って戦勝を祈願したところ、夢枕に現れた神からひと振りの太刀を授け
目覚めた義家がその太刀で巨石に切りつけると2つに割れて、1つが横倒しに
なったという。以来、巨石は「たちわりいし」と呼ばれ、それが訛って
「たつわれさん」の山名が生まれたと伝えられています。
また黒前神社の祭神が黒坂神(クロサカノミコト)であり、黒坂神は
『常陸国風土記』に記述されており、当地に住む凶暴な部族(国巣)を
「茨の刺」でことごとく討ち取ったと書かれています。その茨の刺が、
茨城という県名の起こりとされているみたいです。
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・実際に行かれる際は、現地の最新情報をご確認ください。
・ご自身の技術や体力に合った無理のない登山計画で山を楽しみましょう。