屋久島縦走

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投稿者
好日山荘スタッフ
日程
2015年05月25日 (月)~2015年05月27日 (水)
メンバー
天候
1日目 霧、2日目 晴れ、3日目 晴れ
コースタイム
1日目
淀川登山口(100分)淀川小屋
2日目
淀川小屋(90分)花之江河(50分)黒味岳(180分)宮之浦岳(100分)永田岳(80分)鹿之沢小屋
3日目
鹿之沢小屋(100分)桃平(60分)姥ヶ岩屋(100分)岳ノ辻(270分)永田歩道入口(60分)永田橋
コース状況
淀川登山口~永田岳
良く整備された登山道。ただし黒味岳と永田岳山頂部はトラロープで岩をよじ登る必要あり。
永田岳~鹿之沢小屋~永田港
登山道の流出、陥没、倒木多数。迂回のため藪こぎ必至。登山道が荒れてはっきりせず、ピンクテープが頼り。初心者だけの登山には不向きです。徒渉点も2ヶ所あり、悪天候時は避けた方が良い。
難易度
Google Map
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  • おとな女子登山部

感想コメント

初夏の屋久島縦走に挑戦して来ました。
一年365日、島のどこかで雨が降ると言われる屋久島ですが、今回は天候に恵まれ一度も雨に降られることなく花も景色も満喫できました。

初日は安房港から紀元杉付近までバスで移動。
移動中も親切な運転手さんが色々説明しながら走ってくれて、ヤクジカやヤクザルが現れると止まって撮影タイム。
皆さんとても喜んでいました。
この日は淀川小屋まで2時間足らずのトレッキング。
シャクナゲの季節だからか、平日にもかかわらず小屋は大変賑わっていました。

2日目は淀川小屋から出発して、先ずは花之江河を通過して、黒味岳、宮之浦岳、永田岳を縦走。
屋久島の山は森のてっぺんに丸いボールを乗せたような、不思議な形をしています。
黒味岳や永田岳もその1つで、山頂部は大きな丸い岩なのでトラロープを使って登れるようになっています。
滑り止め付きのグローブがあると良いです。
永田岳から鹿之沢小屋までの登山道はかなり荒れています。
土が流出して陥没していたり、陥没を避けて藪こぎしたり、避けられないのでよじ登ったり下りたり、予定より大分時間がかかりました。
藪の下の地面が陥没している場合もあるので、歩く時は慎重に。
鹿之沢小屋は扉が壊れていたので、小屋前でテン泊。
地面に水が染み出していてテントスペースは限られますが、誰も居なくてとても静かで快適でした。

3日目のルートは太古の原生林を感じられる手付かずの森です。
特に鹿之沢小屋から岳の辻までは倒木が多く、潜ったり迂回したりするのでコースタイム通りには進めないでしょう。
余裕を持った時間配分が必要です。
地元の方によると、このコースを歩く人は屋久島に登山に訪れる方の一割程度とのこと。
歩く人が少ないので登山道は判別し難くなっていますが、ピンクのテープがしっかり付いていて、随分助けられました。
いつも登山道を管理して下さっている地元の方に感謝ですね。
初心者は必ず、ルートの判別が出来る経験者と一緒に挑んで下さい。
徒渉点が2ヶ所あるので悪天候の場合は避けた方が良いと思いますが、静かな山歩きと屋久島の原生林を満喫し、頑張ってロングコースを歩き終えた後は屋久島の田園風景と心地よい海風が癒してくれる素晴らしいルートでした。

フォトギャラリー

初日。ヤクザル親子は蚤取り中

霧の森を歩いて

淀川小屋泊

2日目。花之江河

トラロープをよじ登る

黒味岳山頂は丸い岩

モアイ?自然は不思議

宮之浦岳山頂も岩ゴロゴロ

日本百名山最南端

シャクナゲの道を永田岳へ

あの岩もトラロープで登りますが、なかなかハード

モヤってますが、永田岳からは海が見えます

登山道は陥没だらけ

ローソク岩

扉の壊れた鹿之沢小屋の前でテン泊

3日目。徒渉二回

姥ヶ岩

ヤクジカさん

海でフィニッシュ!

・実際に行かれる際は、現地の最新情報をご確認ください。
・ご自身の技術や体力に合った無理のない登山計画で山を楽しみましょう。

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