涸沢でテント泊・奥穂高~北穂高周回

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投稿者
好日山荘スタッフ
日程
2015年07月31日 (金)~2015年08月02日 (日)
メンバー
天候
3日間とも晴れ
コースタイム
■1日目(7/31)
上高地バスターミナル→15分→河童橋→5分→小梨平→40分→明神館→10分→徳本口(徳本峠分岐)→45分→徳澤園→60分→横尾→85分→本谷橋→120分→涸沢
※歩行:6時間20分 休憩:40分 合計:7時間0分

■2日目(8/1)
涸沢→70分→ザンテングラート取付部→60分→穂高岳山荘→50分→奥穂高岳→30分→穂高岳山荘→20分→涸沢岳→50分→最低コル→70分→北穂高岳(北峰)→20分→北穂高岳テント場→105分→涸沢
※歩行:7時間55分 休憩:50分 合計:8時間45分

■3日目(8/2)
涸沢→60分→本谷橋→30分→横尾→35分→徳澤園→45分→明神館→45分→河童橋→10分→上高地バスターミナル
※歩行:3時間45分 休憩:1時間10分 合計:4時間55分

<3日間の歩行距離>約37km
コース状況
■上高地~明神~徳澤~横尾~本谷橋
ほぼ平坦な林道です。退屈です。

■本谷橋~涸沢
緩やかな登りです。危険個所はありません。
涸沢の少し手前に雪渓のトラバース(30mほど)がありました。

涸沢はまだ大部分は雪に覆われています。
雪の上でのテント泊は冷気と地面の冷たさがあるので、雪対策を万全に。
マットやスコップはレンタルもできます。

■涸沢~<ザイテングラート>~穂高岳山荘~奥穂高岳
ザイテングラート取付までは緩やかな登り。
ザイテングラートは急な登りですが、長い鎖場やハシゴはなく、足場もしっかりしていて慎重に登れば大丈夫です。

穂高岳山荘から奥穂岳はいきなり長いハシゴあり。
それを越えれば岩場の緩やかな登りです。
悪天候時は注意。

■穂高岳山荘~涸沢岳~北穂高岳
涸沢岳と北穂高岳の間は険しい稜線。
垂直に近いアップダウンが繰り返されます。
足場も悪く、雨天時、強風時は注意が必要です。
初心者はこのルートは避けたほうがよいでしょう。

■北穂高岳~涸沢
かなり急な斜面で、途中、長い鎖場やハシゴがあります。
ザイテングラートよりも険しいです。

今回、涸沢から時計回りで奥穂・北穂を縦走しましたが、反時計回りで行くほうがよいと思われます。

<上高地へのアクセス>
関西方面から上高地の車での入山は平湯の「あかんだな駐車場」にとめて、バスで向かうのがよい。
■あかんだな駐車場:1日600円
 朝の3時にゲートがオープンします。
■あかんだな駐車場⇔上高地往復:2050円 30分
夏季期間のバスの始発は4時50分。30分間隔で運行
濃飛バス http://www.nouhibus.co.jp/new/2015_kamikochi.html

<温泉>
平湯温泉「ひらゆの森」 500円
広い露天風呂があり、とても快適です。駐車場も広いです。
http://www.hirayunomori.co.jp/
難易度
Google Map
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感想コメント

8月最初の土日、金曜日をお休みにして2泊3日の時間が取れたので、テント泊で白馬方面に行こうと計画していたのですが、同僚が同じ日程で上高地から涸沢に入山して前穂の北尾根に挑むということ。
それなら上高地まで車に便乗させてもらって、自分は涸沢にテントを張って、のんびり奥穂高岳に向かうことにしました。

夜通し運転してもらって、朝のお3時ごろ平湯のあかんだな駐車場に到着。
少し寝て4時50分の朝一番のバスに乗ろうと計画していましたが、寝坊してしまい5時20分のバスで上高地に向かいます。
平日なので、バスも上高地もそれほど混雑はしていませんでした。

上高地からは横尾まで長い長い林道を3時間ほど歩きます。
ほとんど標高差がないので、きつくはないのですが、単調なので飽きてきます。

横尾から左手に屏風岩を眺めながら歩きます。
本谷橋からやっと登りの山道になります。
本谷橋から2時間ほどで涸沢に到着。
まずはビールで乾杯です。

涸沢はまだまだ雪がたくさん残っています。
雪のない斜面か、雪の上の平地かの選択を迫られ、後者を取りました。
が、やはり雪の上のテント泊は涸沢カールを吹き降ろす冷たい風と地面からの冷気で朝方はかなり寒かったです。

2日目、涸沢を赤く染めるモルゲンロートをゆっくり眺めてから、ザイテングラートで奥穂高岳へ。
涸沢カールは基本的には岩で覆われていますが、ところどころお花畑もあって癒されます。
山頂からの景色はとても素晴らしい!

天気も良いし、風もないので、涸沢岳を経て北穂高岳へ向かいます。
この涸沢岳から北穂高岳の間の稜線が狭く、足場の悪い岩場で、厳しいアップダウンもあり、難易度が高いです。
緊張が続く2時間でした。
北穂高岳からの景色も素晴らしいです。
目の前に槍ヶ岳、そして険しい大キレットが見下ろせます。

北穂高岳から涸沢への下りがものすごい急です。
まるで飛行機から涸沢を見下ろしているような感覚で、急な斜面を下っていきます。
これは登りも下りもキツイです。
そんなわけで、奥穂・北穂の充実した山歩きを終え、素晴らしい景色を眺めながらビールを飲んでまったりしていました。

3日も晴れ。
朝はゆっくりと準備して下山を開始し、お昼前に上高地に到着しました。

やはり涸沢は人気がありますね!
途中、何人の登山者とすれ違ったのか数えられないほどです。
かなりまったりした行程でしたが、3日間とも天候に恵まれて、体も心もリフレッシュできた山行になりました。

フォトギャラリー

モルゲンロートに染まる涸沢。これを見るだけでも満足してしまいます

上高地・河童橋から奥穂高岳を望みます。15年前に観光でここに来た時はあの山に登ることになるとは思わなかったです

登山者の憧れ・涸沢!素晴らしい景色です。まだ雪がたくさん残っています

涸沢はおでんがおいしい

月あかりに照らされる涸沢カール

月あかりに照らされる私たちのテント

涸沢を登っていきます

涸沢カールのお花畑

荒々しいザイテングラート

奥穂高岳。3190mは国内3位の高さです

奥穂高岳から北アルプスの深い山並みを眺めます

あれがジャンダルム

奥穂~北穂の稜線はかなり険しいです

奥穂~北穂の稜線はかなり険しいです

北穂高岳山頂。槍ヶ岳が大きい

北穂から大キレットを見下ろします。ゾクゾクしますね

常念岳から大天井岳・燕岳へ続く稜線

北穂から涸沢へ下ります。この斜面がかなり急です

涸沢をまるで飛行機から見下ろしている感じ。これぐらい斜度が急なんです

やっぱり涸沢は素晴らしい

・実際に行かれる際は、現地の最新情報をご確認ください。
・ご自身の技術や体力に合った無理のない登山計画で山を楽しみましょう。

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