愛媛県 紅葉の石鎚山 ~墓場尾根を目指して東稜ルートから山頂へ~

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投稿者
酒井 健
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日程
2015年10月19日 (月)~2015年10月20日 (火)
メンバー
福岡パルコ店 外崎(+外崎嫁)・酒井  
天候
晴れ
コースタイム
土小屋登山口(80分)第三ベンチ―東稜基部―(120分)南尖峰(30分)天狗岳(15分)弥山―頂上山荘―(泊)
弥山―頂上小屋―(40分)二の鎖―分岐―(25分)第三ベンチ(80分)土小屋登山口
コース状況
土小屋ルートは特に危険個所は無いと思います。東稜ルートは鎖や梯子、ロープ等は一つも有りません。傾斜も所々きつく高度感もかなりあります。初めての方は経験者と行かれることをお勧めします。また岩登りの経験があるといいでしょう。道自体は迷うことはないと思います。雨の後や強風時はやめるか細心の注意が必要です。不安な方は無理せずに通常ルートで山頂へ。
難易度
Google Map
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感想コメント

仕事を終えた我々は、23時50分発八幡浜港行きに乗船すべく天神を出発し一路別府港へ向かった。

八幡浜港には午前2時35分に着くが、この便の場合船内で5時半まで休憩ができる。このルートは出発が早ければ十分日帰りが可能だが、今回は小屋泊なので時間的に余裕がある。利用時間いっぱいを使って睡眠不足を解消し登山に備える。出発時、広い船内にはうちの車だけがポツンとしていた。

約2時間半で登山口の“土小屋”に到着。出発準備を整え、まずは“石鎚神社土小屋遥拝殿”にて登山の無事を祈願する。そのまま裏手に回り、登山口になる。
石鎚山に登る登山口は3つあり、その中でも“土小屋登山口”からのアプローチは最も最短で山頂に行けるルートになる。しかし我々が今回この登山口を選んだ理由は、最短登頂が目的ではなく“墓場尾根”という何とも縁起の悪いネーミングに心惹かれた人がいたからだ(外崎さんです)。そしてここに行くためには“東稜ルート”を登らなければならない。ゆえにここからのスタートになったのである。
天気も良く本当に気持ちがいい。しかし30分もしないうちに暑くなり上着を脱ぐ羽目になった。思っていた以上に気温が高く、ほとんど風もない状態。適度な寒さを想定したレイヤリングが裏目に出てしまった。下半身に履いたメリノスピンライトのタイツが非常に暑い。脱ぎたい。でも脱げない。風吹いてぇ~。
目には真っ盛りの紅葉が飛び込んでくる。気持ちで暑さを誤魔化し、水分補給に勤しむ。

第一ベンチ、第二ベンチと通過し、“第三ベンチ”に到着。同時にここが“東稜基部”になる。一般ルートは道なりに進むが、“東稜ルート”は丸太ベンチの裏側(土小屋から登ってくると左側)から入る。特に看板はないので注意が必要。ここで小休止。行動食や水分を補給し、荷物を整える。バリエーションになるので気持ちも引き締める。

東稜ルート
登り始めは急傾斜で「通行禁止」の看板を過ぎると緩くなる。樹林間を抜けると膝上までの笹藪になり藪漕ぎになる。また樹林に入り登ると適度な休憩スペースがある。多少のアップダウンを繰り返しながらひたすら藪漕ぎで登る。岩と岩の間の急傾斜も藪漕ぎで登る。基本的にここまでは笹ばっかり。登り切り、反対側に出て“カニのヨコバイ”になる。道はかなり細いので要注意。景色はいいが高度感も抜群。良いのかどうか・・・。この後は岩場を直登し、登りきったところが“南尖峰(なんせんほう)”になる。ここを通常ルートとは逆方向に下って行った所が目的の“墓場尾根”なのか結局分からず仕舞いだった。そのまま尾根を進み、登った先が西日本最高峰の“天狗岳1982m”山頂になる。無事登頂。写真をパシャ。

ひとしきり山頂で時間を過ごしてから、もう一つの山頂である“弥山(みせん)”に向かった。ここには“石鎚神社頂上社”があり、まずは無事の登頂を報告。ありがとうございました。
その後に御朱印をもらい、本日お世話になる“頂上山荘”にチェックイン。荷物を置いてからちょっと遅めのランチタイム。その後はフリータイム。
ちょうど夕日が沈む前の18時。宿泊者の特権(もしくはこの時間に山頂にいる人も)らしく夕食前に頂上社で夕拝があり参加ができる。その後、夕飯。21時に消灯。おやすみなさい。

翌日、これまた天気良し。6時に今度は朝拝に参加する。朝拝後、日本で唯一ここだけが“御神体に触れることができる”ということで有りがたく触る。スリスリ。
その後、朝食。後は朝の山頂を満喫して下山開始。“二の鎖”までは“表参道ルート”と同じ。去年は工事中だったトイレ兼避難小屋が完成していた。反対側の小屋(?)はまだまだ工事中。ここで分岐になり“土小屋登山口”方面に向かう。

30分弱で“第三のベンチ”に着いてしまった。通常ルートはやはり早い。時間も早いので登って来る登山者と沢山すれ違う。ここからは昨日と同じルートになる。所々で立ち止まり、振り返るとさっきまでいた小屋や頂上社が伺える。昨日登った“東稜ルート”もハッキリと。「よくあんなトコ登ったな」と他人事のように思いながら土小屋に向かった。

フォトギャラリー

あそこに見えるが目的地の石鎚山 遠いっっ

最初はゆるやかな登り

登山道がきちんと整備されています

見えた!!

振り返ると、、、紅葉がキレイ

笹の中の一本道

東稜ルートスタート

とにかく笹をかきわけて進みます

本日最大の笹傾斜

振り返ると、、、キレイ

カニのヨコバイ 怖いっ

よじ登って

南尖峰到着 墓場尾根は見つけられず、、、

振り返れば、、、南尖峰

先に見えるのが天狗岳

着いたーーー!

夕陽1

夕陽2

そして朝日

・実際に行かれる際は、現地の最新情報をご確認ください。
・ご自身の技術や体力に合った無理のない登山計画で山を楽しみましょう。

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