初の冬山でいきなり八ヶ岳バリエーション

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投稿者
土方 尚樹
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日程
2011年12月12日 (月)~2011年12月14日 (水)
メンバー
GRAVITY RESEARCH 神戸 土方
大阪梅田店 佐竹
笹倉ガイド
天候
晴れで風強し
コースタイム
コース状況
今年は例年より雪がとても少ないようで、八ヶ岳山荘から赤岳鉱泉までは徐々に積雪量が増えてきましたがクランポンは使用せずに歩けました。
ベースとなった赤岳鉱泉からはクランポンを装着しサクサク気持ちよくルートの取り付きまで行くことが出来ました。
ルートでは、氷っているところは少なかったですがホールドの上には雪がびっしり詰まっていました。
ボルト類は雪に埋もれていることは無かったですが、なかなか目を凝らさないと見つけにくかったです。
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感想コメント

日ごろフリークライミングばかりでしたが、今年から冬山でもクライミングをしよう!いづれは氷も登ろう!ということで、八ヶ岳で冬のバリエーションルートでデビューしました。
笹倉ガイドから八ヶ岳の【大同心北西稜】と【赤岳主陵】へ行く提案があり、もちろん私はそこがどんなところか、どんなことをするのか分からず、しかしなんとかなるだろうと行きます!と即答し、冬山デビューが決まりました。

冬山装備の準備段階から、仕事仲間から色々なアドバイスや「八ヶ岳寒いよ~!」など言われビビッていましたが、実際行ってみると、ビレイ中以外は思っていたより何とかなりました。
しかしビレイ中はかなり寒く、風なんか吹き出すと過酷さがまして、温泉とうどんの様な暖かいイメージばかり思い描いていました。

デビューとなった大同心北西稜ルートでは、取り付きまでの下降やトラバースが悪く、滑落したら止まらなさそうなので転ばない注意と集中力が必要です。
ロープを出して登りだすと、動きは普段のクライミングと同じだとすぐ気づきましたが、岩に置いたクランポンの前爪がいつ滑るのか不安で、爪と岩とのマッチングも慣れるまで難しかったです。
さすがにリードは笹倉ガイドにしてもらい、私と佐竹君はフォローで冬季バリエーションを集中して登り、最後のピッチはかなり難しかったですが何とか落ちずに登りきることが出来ました。
ルート中は終始日陰で凍えましたが、登りきったそこは日が当たりしかもピークで達成感と気持ちよさが両方味わえました!

今回宿泊はテントで2泊3日。
冬山でのテント生活のノウハウをたくさん学びました。一体何度「へぇ~」といったことか。

最終日の赤岳主陵は、大同心北西稜に比べやさしく登りやすいようなので私がリードで登りました。
こういったクライミングではなかなかプロテクションが取れないので落ちない事が大前提のように思いす。
ビレイ点も毎度しっかりしたボルトがあるわけでもなく、ちょうどいいところで岩角や木で良さそうなものを見つけ持ち合わせのギアで素早く作るテクニックと見る目が必要となります。
ここも大半が日陰ですが、この日はだんだんと日が陰り風も吹き出し登りきるころはかなり寒く過酷でした。
どうやら壁の中の気温は-20℃くらいになっていたそうです!聞いてびっくりですが同時に、意外と行けるもんだなと次に繋がる自信みたいなものになりました。

私自身冬山初心者でしたが、いきなりこんなところを登れたのも同行メンバーにプロフェッショナルがいたおかげと、フリークライミングをやってきたからで、決して全てが初めての者同士で行ける場所ではありません。
経験者、特にガイドをつけて一緒に行くことをお勧めします。経験豊富な方と行くのは楽しいですし、何より安心感がありますしね!

フォトギャラリー

・実際に行かれる際は、現地の最新情報をご確認ください。
・ご自身の技術や体力に合った無理のない登山計画で山を楽しみましょう。

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