瑞牆山十一面岩正面壁『ベルジュエール』 10p、5.11b

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投稿者
つじまい(おとな女子登山部)
日程
2021年05月28日 (金)~2021年05月29日 (土)
メンバー
GR岸和田アルバイトHさん
友人1名
天候
晴れ
コースタイム
植樹祭会場→(70)→ベルジュエール取り付き→(9時間)→十一面岩頂上→(40)→シロクマのコル→(60)→植樹祭会場
コース状況
植樹祭会場から遊歩道を上がりどんづまりまで。そのまま踏み跡を辿っていくと、コケが縞模様についた大きなスラブのボルダーが現れる。その右わきを入り、小さな沢をわたりさらに踏み跡を行く。ここからはケルンが目印になる。
トラバースが終わると、岩小屋、フィックスロープのある木の梯子を登ると十一面岩末端壁に到着する。
正面壁へはここからガレ沢をつめていく。

頂上からは懸垂と歩きで下りる。詳しくは
『瑞牆クライミングガイド下(フロンティアスピリッツ)』を参照ください。

シングルロープ60m、ダブルロープ60m(フォロー用)
カム♯0.1〜0.4×1セット、♯0.5〜3×2セット、♯4〜6×1セット
クイックドロー、アルパインクイックドロー 合わせて15本ほど
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感想コメント

「瑞牆山最大の岩壁十一面岩正面壁の基部燕返しのハング右側のフェースから白クマのコルに出、上部はモアイフェース右のクラックシステムをつないで登るこの壁の代表的ルート、というより今様のフリーのマルチピッチルートというカテゴリーでは日本を代表するルートと言ってもいいだろう」(関東周辺マルチピッチルートスーパーガイドより)


この数ヶ月の間クラッククライミングをメインにトレーニングしていました。
近場では名張や御在所や瑞浪、他には湯川や昇仙峡にクラック講習を受けにも行きました。
そして近頃ようやく名張の5.10aクラスに手が届いてきたので、ずっと目標にしてきた「ベルジュエール」に友人二人を誘って行ってきました。


コロナ禍ということで、山以外にどこにも(温泉や食事など)立ち寄らないことを決め、食べ物なども全て用意していきました。


同行の友人のT氏は以前5ピッチ目の大フレークまで登り、そこで敗退したということなので、5ピッチ目までは私とH氏でオンサイトトライをさせてもらうことにしました。

1~4ピッチはH氏がリード。最初にして一番難しいピッチ(5.11b)も、華麗にオンサイト。
1ピッチ目だけ荷揚げをしたのですが、H氏のザックに穴が開いてしまいました・・。すみません。

気持ち悪かった2ピッチ目、その後3~4ピッチをつないで、シロクマのコルまで来ました。
5ピッチ目の大フレークは見た目もかっこよく、私がリードさせてほしいと頼みました。
が、最上部のフレークからレイバックに入るところで恐ろしくなり、痛恨のテンション…
リードは完登した方がいいので、H氏に代わりました。彼も怖がってはいましたが、一撃で登りました。
私のこのピッチのせいで全オンサイトを逃してしまい、申し訳がないです( ´△`)
その後は、T氏が絶好調のクライミング!
難しかった「逆イの字クラック」もオンサイトした後、ジャンケンにも勝ち(笑)最終ピッチ(意外に難しい)を登り締めくくりました。

十一面の小さな頂上に3人。胸がいっぱいになりました。
私にとっては少し苦い思いでになりましが、憧れでしかなかったベルジュエールを登ることができて、同行の2人には感謝の気持ちでいっぱいです!

そして、もう少し上手くなってからまた挑戦したいと思います。

フォトギャラリー

大フレーク

植樹祭会場から出発

ツツジ満開

1ピッチ目ボルトルート(5.11b)

荷揚げ用のバックロープとフォロー用ロープをつないでいく

2ピッチ目のトラバースが極悪

3ピッチ目やさしいフレークからスラブへ

4ピッチ目のハンド~フィンガーも継続

5ピッチ目の大フレーク

浜川さんに交代

小ヤスリ・大ヤスリ・富士山

6ピッチ快適なチムニー

7ピッチ逆イの字クラック

クラックの抜け口

8ピッチは歩き

最終・気持ち悪いかぶったクラック

浜川さんは綺麗なムーブで

十一面頂上へ

末端壁を見学しながら下山

一番てっぺんに登ったんだなあ

・実際に行かれる際は、現地の最新情報をご確認ください。
・ご自身の技術や体力に合った無理のない登山計画で山を楽しみましょう。

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