宮崎県 大崩山 祝子川本流 喜平越谷出合から吐野まで
- 投稿者
-
戸田 竜也
アミュプラザみやざき・やま館店
- 日程
- 2025年09月09日 (火)~2025年09月09日 (火)
- メンバー
- アミュプラザみやざきやま館店 戸田
友人4名
- 天候
- 晴れ
- コースタイム
- 【アクセス】
①徒歩
JR日豊本線・北川駅→北川町総合支所
歩行時間 5分 400m
②延岡市コミュニティバス・北川線(上赤線)
北川町総合支所→仁田ノ内バス停
乗車時間 26分 12.3km
③徒歩
仁田ノ内バス停→上祝子登山口
歩行時間 4時間 15.1km
④タクシー
JR日豊本線・北川駅→上祝子登山口
乗車時間 1時間17分 27.9km
【コースタイム】
上祝子登山口
↓ (100分)
喜平越谷出合
↓ (300分)
吐野
↓ (110分)
上祝子登山口
8時間30分 8.5km 上り883m 下り883m
※休憩時間は含みません。
※標準コースタイムではありません。
- コース状況
- 【コースの概況】
①上祝子登山口~喜平越谷出合
登山道を歩いていきますが、全体として見ればそこまで険しくないものの、大崩山の常で、滑落が致命的になる危険な箇所がいくつかあり注意を要します。
②喜平越谷出合~吐野
出合から入渓。水量によって遡行難易度が大きく変わります。
高巻きする2条8mの滝より上流は、両岸100mを超えるスラブが峙つ強烈なゴルジュとなり、核心を抜けるまでは脱渓が非常に困難なため、水量が多い時は突っ込まない方がいいでしょう。
③吐野~喜平越谷出合
再び登山道に戻ります。杣道のような悪路ではありませんが、歩きやすいわけではありません。
【気象】
上祝子登山口(616m) 7:00時点 22℃ 微風
喜平越谷出合(910m) 8:40時点 23℃ 微風
吐野(1017m) 13:20時点 27℃ 微風
【装備】
トップ
・バーグハウス べラムⅡジャケット
・パタゴニア ユーレックスレギュレーターライトLS
・ミレー ドライナミックメッシュ3/4スリーブ
ボトム
・ノースフェイス バーサタイルショーツ
・ファイントラック フラッドラッシュタイツ
・ミレー ドライナミックメッシュ3/4タイツ
・ノースフェイス アルパインクライマーズソックス
シューズ
・スポルティバ TXガイド
ザック
・オスプレイ バリアント38
・マウンテンハードウェア サミットロケットベストパック20
ロープ
・べアール オペラ8.5㎜×60m シングル
・エーデルリッド スキマー7.1mm×30m ハーフ
プロテクション
・オメガパシフィック リンクカム№0.5~2 各1
・DMM ウォールナッツ№1~4 各1
・DMM マイクロウォールナッツ№0.5~0.75 各1
・トランゴ ボールナッツ№1
下界の気温は32度ほどでほぼ真夏のような気温だったため、泳ぎの多い沢とはいえ服装はちょうどよく、上着は着ませんでした。
【トレイ】
上祝子登山口にはありません。
大崩山荘にトイレがあります。汲み取り式。紙なし。
【駐車場】
路肩に駐車しますがスペースは広くありません。
詰めて駐車しましょう。
感想コメント
8年前に遡行したきり行っていませんでしたが、祝子川本流は何回でも遡行する価値のある沢だと思います。
今年の7月に行ったときは、雨続きで危険な水量となっていました。水量が少なければ何も問題のないところ、ロープ確保が必要な場面が頻繁に出てきて遅々として進まず、核心のゴルジュ入り口にある8m2条滝までで残念ながら引き返していました。
今回再びのチャレンジです。
前日まで流域雨量指数を頻繁に確認し、水量が問題ないことを確認。大所帯なので登山口出発は7時。天気は快晴。
完璧です。
前回はワク塚から入渓していましたが、やはり時間がかかるので喜平越谷出合からの入渓として時間短縮を図りました。下山時に元の登山道に戻ってくるので、ついでに着替え等もデポして軽量化。
祝子川は水量が少なければ少ないほど安全に楽しめる沢です。
いざ入渓してみると、前回よりは明らかに水量が少ないものの、私以外みな初めての祝子川ということもあり、核心のゴルジュ突破のことを考えるともうちょっと少ないと嬉しかったのですが、、、贅沢は言えません。
とはいえ前回より断然早く8m2条滝まで辿り着きました。
ここが最初の難関。人数が多いため一人ひとり確保している時間はありません。
リードが設置したフィックスロープをフォローはみな小型アッセンダーで登り、その間リードは次の懸垂の準備をするという段取りで通過。
ついにゴルジュに降り立ちます。
ここからが本番。30㎝ゴルジュが見えています。
なんとか泳ぎでも進める程度の流れの強さだったので私がリードで突っ込んでいき、30㎝ゴルジュの中、左岸側に細かいクラックがあったのでナッツで支点を作り後続のためにロープをフィックス。
しかし出口付近が渦を巻いていてロープがうまく下流に流れず、結果としてはあまり意味がありませんでした。ここで時間を使いすぎた感があります。
次の洞窟状は、8年前とは流れが変わっておりあっさり通過。
最後の難関、3段チョックストーンもリードが突破してくれて後続を引き上げて問題なし。
全ての核心を無事越えられました。
脱渓する吐野の手前、渓相が急激にゆるみ、ただひたすら美しい流れとなります。
無事遡行できた余韻が合わさり得も言われぬ達成感に包まれます。
祝子川本流、やはりいい沢です。
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・ご自身の技術や体力に合った無理のない登山計画で山を楽しみましょう。



















