西日本最高峰!古道で登る石鎚山
- 投稿者
- 好日山荘スタッフ
- 日程
- 2012年07月30日 (月)~2012年07月30日 (月)
- メンバー
- 天候
- 晴れ時々曇り
- コースタイム
- 6:50 西之川登山口→9:10 成就 9:15→9:30 八丁→10:15 前社ヶ森→10:40 夜明峠→11:00 一の鎖上部→11:25 二の鎖上部→11:40 弥山<お昼ご飯> 12:00→12:15 天狗岳→12:20 南尖峰→12:25 天狗岳→12:45 弥山→13:15 夜明峠→14:35 十字分岐→15:15 刀掛 15:25→15:45 岩原→16:45 西之川登山口
- コース状況
- ■西之川登山口~成就
特に危険箇所はありません。
■成就~八丁~剣山
途中、前社ヶ森への鎖場がありますがこれを通らなければ特に危険箇所はありません。
■剣山~夜明峠~一の鎖~二の鎖~三の鎖~弥山
この山の核心である鎖場が連続します。
岩が雨で濡れているときや自信のない方は迂回路をお勧めします。
■弥山~天狗岳~南尖峰
細い稜線。
強風時や雨天時は行かないほうがいいと思います。
■夜明峠~天注石~刀掛~岩原~西之川
沢沿いでとても涼しいです。
通る人が少なく、ところどころで道が崩落していたり、木の橋が腐っていたりするので、通行に注意が必要です。
また崖っぷちを歩くことが多いので、滑落に注意してください。
- 難易度
感想コメント
関東に住んでいるときから四国の石鎚山の評判を耳にしていました。
標高は1982m。
標高は2000mに満たないけれども西日本最高峰で、古くから修験道の山として栄え霊峰としての貫禄は十分。
しかも、山頂は岩になっていて鎖で登るのがとてもスリルがある、ということ。
四国の愛媛県なので遠いのかと思っていましたが、愛媛県のやや東よりなので神戸から橋を渡って淡路島を縦断していけば意外と近い。
神戸から距離にして270kmほどでした。十分日帰り圏内です。
ロープウェイで標高1300m付近まで登ることができるのですが、今回はあえてロープウェイを使わずに下から登ることにしました。
古くから信仰なので多くの登山者を集めた山なので、石畳の昔の道がしっかり残っていて、この古道の雰囲気を味わってみようというのが今回の趣旨。
実際、苔むした石畳や石垣は熊野古道のようでとてもよかったです。
山頂は断崖絶壁。
どうやってこれを登るんだ?と思いますが、ちゃんと鎖がついています。
ただ、これがけっこうハードな鎖場です。噂以上でした。
足の置き場が少なく、腕に頼って登らざるを得ませんでした。
槍ヶ岳の山頂を登るよりも遥かに難しいです。
また、山頂付近には石鎚山の高所にしか生育していない固有種「シコクイチゲ」も咲いていました。「ハクサンイチゲ」に似ていますが、少し花びらが小さいです。
「アサギマダラ」という蝶もはじめて見ました。
標高差約1500mの登山となりました。
荷物は軽かったとはいえ、この時期の標高差1500mはけっこうキツイ。
汗だくになりました。
水を3リットル、ポカリを1リットル持っていったのですが、すべて飲みきりました。
初めての四国の登山。
初めての動植物にも触れることができて新鮮でした。
■西之川登山口~成就
特に危険箇所はありません。
最初、廃村のようなところを過ぎた後、たんたんと登りが続きます。
2時間ほど歩けばロープウェイ山頂駅からの道と合流して、成就に到着します。
■成就~八丁~剣山
成就から八丁へ向かって緩やかな下り。
八丁から登り返します。
この木の階段が少ししんどい。
途中、前社ヶ森という岩場があって、ここに「試し鎖」があって、登ることができます。
■剣山~夜明峠~一の鎖~二の鎖~三の鎖~弥山
夜明峠に来ると目の前にど~んと石鎚山の山頂が現れます。
まさに断崖絶壁。
そして、ここからが恐怖の鎖場の始まりとなります。
※迂回路の階段があるので、鎖場を通らなくても弥山に行けます。
「一の鎖」はそれほどでもないです。まぁ、普通の鎖場です。
「二の鎖」はちょっとキツイ。
「三の鎖」が一番キツイですね。
勾配は垂直ではないですが、80度はありそう。
足を掛けるところが少ないので腕の力に頼って登りきりました。
雨で濡れていたら危険だと思います。
「三の鎖」を登りきると、そこは弥山です。
神社や山小屋があります。
■弥山~天狗岳~南尖峰
石鎚山の本当の最高峰は天狗岳(1982m)とされています。
というわけで向かいます。
ただ、弥山から天狗岳まではかなり細い稜線。
強風時や雨天時は行かないほうがいいと思います。
岩場で足も滑るし。
南尖峰からさらに稜線を下っていくこともできるようですが、これはやめておきました。
■夜明峠~天注石~刀掛~岩原~西之川
下りは鎖場を通らず迂回路で。
夜明峠から登りとは違うルートで下山しました。
「石鎚三十六王子道」と呼ばれる沢沿いの道です。
こちらも古道の雰囲気を十分に味わえます。
沢沿いなのでとても涼しい。
ただ、通る人が少なく、ところどころで道が崩落していたり、木の橋が腐っていたりするので、通行に注意。
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・ご自身の技術や体力に合った無理のない登山計画で山を楽しみましょう。