三国山脈 平ヶ岳

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投稿者
田渕 幹敏
日程
2013年10月05日 (土)~2013年10月05日 (土)
メンバー
ららぽーと横浜店 田渕 (TL)
他 1名
天候
小雨
コースタイム
平ヶ岳 登山口 ⇒ (110) ⇒ 下台倉山 山頂 ⇒ (50) ⇒ 台倉山 山頂 ⇒ (20) ⇒ 台倉清水 ⇒ (30) ⇒ 白沢清水 ⇒ (60) ⇒ 池ノ岳 山頂 (姫ノ池) ⇒ (20) ⇒ 平ヶ岳 山頂 ⇒ (40) ⇒ 玉子石 ⇒ (20) ⇒ 池ノ岳 山頂 (姫ノ池) ⇒ (170) ⇒ 平ヶ岳 登山口

※ 単位は分。
※ 途中休憩含む、大休止は含まず。
コース状況
全体を通してコンディションは良好。
人入りがそれ程多いトレイルではない為、所々に小さな崩落等があるので念の為注意。

登山口から下台倉山までの稜線上には、途中に両側が切れ落ちた岩尾根があるので滑落に注意。
特に雨天時は滑るので注意が必要。

稜線上は全体を通して片側が切れている。
転倒や踏み抜きには注意。

途中に水場が2ヶ所あるが、水量は非常に少ない。
山頂の水場も水量はそれ程豊富ではない。
基本的に水は必要量を準備する方が良いだろう。

コースタイムが長く水場が少ないので、ある程度の重さの荷物を担いで長時間歩ける体力を身に付けて臨む必要がある。
難易度
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感想コメント

天空の楽園と称される事もある上越の名山、平ヶ岳。
尾瀬の燧ヶ岳などと同じく、山腹から山頂にかけて湿地帯を擁する美しい山です。
その頂きは、広い高層湿原と池塘、雪田草原、そして低木の樹林帯からなり、いわゆる山頂の概念を覆す様な景観は解放感と神秘的な美しさに満ちています。

実はこの山へ登りたいと思い始めてからかなり経つのですが、中々踏ん切りがつかずにいました。
平ヶ岳は、その素晴らしい景観とは裏腹に登山者にはあまり優しくない山なのです。

登山口から山頂までの時間が非常に長く、その間には有人小屋はおろか避難小屋すらありません。
水場はあるのですが水量が少なく枯れている事も多いので、担ぐ水の量もある程度必要です。
更に登山口までのアプローチも遠いので、日帰りする場合は車中泊が必要になります。

今回、弟からの誘いでようやく実現にこぎつけました。

登り始めてまず驚いたのは、山腹の巻道が殆ど無い事でした。
なだらかな林の中を少し歩くとやがて登りが始まり…、そして気が付くともう顕著な尾根に乗っているのです。
歩き始めから忠実に尾根を辿る登山道は、実はあまり多くありません。
登山道の多くは、山腹を縫うつづら折りの道から始まりやがて尾根道や山頂へと続いていきます。
また尾根上の道であっても、標高が低い間は樹林が混み稜線らしさを感じられない事も多いです。
縦走が大好きで、龍の背の様に長く続く稜線の風景を愛する僕にとっては、平ヶ岳のトレイルはそれは心地の良いものでした。

もともと山で長く歩く事は苦にならない方ですが、それが稜線となればもう楽しくて楽しくて!
戸隠山に続くリハビリ登山の第二弾でしたので長時間の歩行が心配だったのですが、おかげでとても気持ち良く歩く事が出来ました。

色付いた木々の映える美しい稜線を辿ると、やがて道は池ノ岳への急登にさしかかります。
勾配はキツイですが、前も後ろも雄大で美しい景色に囲まれ、右手から入ってくる尾根にはそろそろ池塘も見え始めます。
登り切ると道はなだらかな木道へと変わり、やがて訪れるであろう湿地帯を予感させてくれます。
そして、出し抜けに低木の森が切れて目の前が開けると…そこには突如として山上とは思えない神秘的な湿原が広がるのです。

僕の訪れた事のある山では、燧ヶ岳もまた高層湿原や池塘が美しい山でした。
燧ヶ岳の湿原と比べると池ノ岳のそれは幾分こじんまりとしており、平ヶ岳に於いても目に入る池塘の数などは若干少ない位かもしれません。

それでも平ヶ岳が天空の楽園と特筆されるのは、池ノ岳におけるこのドラマチックな自然の演出があまりにも素敵だからかもしれません。
そして、この天上の湿原に辿り着くまでの道のりの長さと不便さがさらにその価値を深めている様に思います。

上越の深山幽谷に守られて霧に煙る広大な湿地帯は、まさに天空の楽園の様でした。

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平ヶ岳への登山道は殆ど尾根を外さずについている。登り始めから、ふと気付くともう支尾根にのっている。これは縦走好きの僕にとっては物凄く嬉しい。

台倉山へ向かう主稜線。雨に煙る紅葉がとても美しい。

白沢清水。水量は多くない。

池ノ岳への登りから来た道を振り返る。色付いた木々と、日本の脊梁たる雄大な山並みが美しい。

低木の森に木道が架かる、高層湿原が近い事を予感させる風景。

出し抜けに目の前が開け、美しい池塘が姿を現す。ドラマチックな自然の演出に、思わず息を飲む。

低木の樹林帯から湿原へ。池ノ岳におけるこの劇的なコントラストが、平ヶ岳を天空の楽園と呼ばわしめるのだろうか。奥にはいよいよ平ヶ岳が見えて来た。

霧に霞む湿原は、却ってその広がりを強調されているかのようだ。どこか神秘的な、別世界の趣を漂わせている。

この風景だけを見ると、ここが2141mの山頂だとは思えない。

玉子石方面への木道。平ヶ岳と池ノ岳のそれぞれの山頂を跨ぎ、広大な高層湿原と雪田草原が広がっている。

山頂の水場。こちらも水量はあまり多くない。

玉子石への木道から平ヶ岳を振り返る。色付いた木々が素敵だ。

同じく玉子石への木道から、池ノ岳方面を臨む。草原と低木帯のバランスが素敵だ。

玉子石。絶妙なバランスで2つの丸石が重なっている。

下山途中、下台倉山から先の支尾根。顕著な、そして美しい尾根。

遠くに尾瀬の燧ヶ岳が見える。燧ヶ岳もまた、高層湿原と池塘を擁する美しい山だ。

支尾根中程の岩稜帯。とてもカッコ良いパート。

下山後には近くの温泉へ。とても良い湯だった。

翌日は福島でのんびり。いわきに来るといつも寄る、いわき湯本の公衆浴場で湯浴みをしてからバスに乗り込んだ。

行きに出会ったフクロウ。ヘッドライトに目が眩んだのだろうか、路上で暫くじっとしていたが、やがて飛び去った。

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