飯豊 快晴の石転び沢

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投稿者
飯田 真仁
日程
2023年05月31日 (水)~2023年06月01日 (木)
メンバー
単独
天候
コースタイム
5/31 倉戸山登山口(60分)飯豊山荘(30分)温見平(180分)石転び沢出合(240分)梅花皮小屋
6/1 梅花皮小屋(35分)北股岳(60分)門内岳(60分)梶川峰(130分)湯沢峰(90分)飯豊山荘(60分)倉戸山登山口
コース状況
・夏でもアイゼン、ピッケルが必要な難コースです。
・まだ飯豊山荘まで林道が開通していないため、倉戸山登山口に駐車しました。
・温見平から石転び沢出合まで左岸を歩きますが、渡渉やへつりなど注意が必要でした。梶川出合の先で雪渓に乗ることができました。
・本石転び出合から傾斜が急になります。また落石に備えてヘルメットも装備しましょう。
・稜線直下はかなり傾斜が強いのでジグザグに登りました。
・稜線では北股岳山頂付近に雪が残っていました。梶川尾根は残雪によって登山道が寸断されておりルート探しに苦労しました。
・梅花皮小屋はトイレ、水場があります。水場の治二清水はキンキンに冷えた美味しい水でした。
・国民宿舎梅花皮荘で日帰り入浴が可能です。
難易度
Google Map
  • スタートナビ
  • おとな女子登山部

感想コメント

飯豊連峰の難コース、石転び沢に挑戦してきました。
北アルプスの三大雪渓にも引けを取らない標高差1000mの大雪渓をアイゼンとピッケルを装備して登っていきます。その名の通り落石も多いためヘルメットも必携です。
毎年このくらいに林道が開通するのですが、今年は道路の状態が悪くまだ倉手山登山口まで。しかたなく林道歩きプラス1時間です。
温見平から梅花皮沢の左岸を登っていきます。残雪にルートが隠されていたりして赤テープなど道を探しつつ歩いていくと梶川出合を越えた辺りで雪渓に乗ることができました。心配性なので傾斜が強くなる前にアイゼン、ピッケルを装備してしまいます。
やがて見えてくる石転び沢。2015年にも挑戦しているのですが、その時は上部の雪が溶け草付きが出てしまっていました。そうすると何が困るかというと石転び沢の難関である最大45度の急傾斜を登れなかったわけです。今回は上までしっかり雪がつながっています!ヘルメットもかぶり石転び沢に取り付きます!
右岸からホン石転び沢が合わさる辺りからだんだん傾斜が急になってきます。20歩登っては立ち止まり、を繰り返してとにかく標高を稼ぎます。雪渓上には落ちてきたと思しき岩が点々としており、左右の岩壁からも落石が発生していました。北俣沢を過ぎると見上げるような急傾斜!振り返るとものすごい高度感!とにかく1歩1歩登っていき、雪渓の果てについに小屋が見えました!最後の力を振り絞り、梅花皮小屋到着!念願の石転び沢を登りきることができました!
1階に寝床をこしらえ、夕食の準備にかかります。今日の献立はチリコンカン!よく西部劇に出てくる豆の煮込みです。パンになすりつけながらいただきましたがピリ辛で大変美味しゅうございました。食材はコンビーフやパウチの豆など常温保存できるものばかりですので縦走にもオススメです!
翌日は北股岳を越え、梶川尾根で下山。残雪がルートを隠していたり、飯豊名物の激下りで苦労しますが、雪の下からたくさんの花が顔を出しており励まされます!くたくたになって駐車場に到着。国民宿舎梅花皮荘で日帰り入浴です。飯豊が大きく見える、素晴らしいお湯でした。


ウェア
ドライナミックメッシュ ポリエステルとメリノのクルーネック 薄手フリース ティフォンジャケット
ドライベクタートランクス ストームゴージュアルパインパンツ 

フォトギャラリー

快晴の石転びに挑めました。

飯豊山荘のゲートを越えていく。

危険なヘツリには鎖があります。

飯豊が見えてきた!

おおー!快晴!石転びの出合。

冷蔵庫くらいある岩がごろごろ。

登っている最中も落石多発!

傾斜は急になるばかり。

やった!小屋が見えた!

夕飯はおしゃれにチリコンカン。フランスパン添え。

翌朝、登ってきた石転びを覗き込む。

まずは北股岳。

登頂!バックは大日岳。

門内岳。

やや!これは!

ハクサンイチゲですね!

イワカガミ?

これはわかる。シラネアオイですね。飯豊は花の宝庫です。

歩いてきた稜線を振り返る。

雪の残る梶川尾根を下ります。

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