おとな女子登山部レポート粉雪舞う八ヶ岳☆天狗~硫黄岳縦走
- 投稿者
- るんちゃん(おとな女子登山部)
- 日程
- 2015年02月16日 (月)~2015年02月19日 (木)
- メンバー
- 加藤ガイド、おとな女子登山部なっちゃん
取材陣3名
- 天候
- 晴→雪→晴
- コースタイム
- 1日目 渋の湯(50分)八方台分岐(30分)唐沢鉱泉分岐(40分)
黒百合ヒュッテ(60分)東天狗(35分)黒百合ヒュッテ
2日目 黒百合ヒュッテ(60分)東天狗(40分)根石岳(60分)夏沢峠(40分)本沢温泉
3日目 本沢温泉(60分)夏沢峠(60分)硫黄岳(70分)赤岳鉱泉
4日目 赤岳鉱泉(90分)赤岩ノ頭(40分)赤岳鉱泉(55分)美濃戸山荘(40分)
美濃戸口
- コース状況
- ・東天狗からの下りは急斜面且つ狭いのでピッケルで体をしっかり支えながら慎重に下りる必要あり。
・根石岳から下った鞍部は開けた場所なので視界が悪いときは注意です。
・夏沢峠から硫黄岳への樹林帯は降雪時はトレースが消えるのでワカンがあった方が歩きやすいです。
- 難易度
感想コメント
おとな女子先輩のなっちゃんと加藤ガイドと共に八ヶ岳のメインルートを縦走してきました(^^ゞ
冬山縦走も取材登山も初めて、歩き始めるまでは緊張していましたが、皆親切で楽しく歩き通すことができました!
今回は渋の湯からスタートしましたが、駐車場に着くまでの通称『湯みち街道』もなかなかの雪道で車をガタガタ言わせながら手に汗握る運転となりました。ある意味今回の核心部です(笑)初日は晴れていたので、黒百合ヒュッテまで木漏れ日差し込む気持ちの良い樹林帯を歩けました。途中で加藤ガイドの山の豆知識や、道具の有効な使い方講座が開かれ、とても勉強になりました。ガイド登山ならではですね!
東天狗頂上からは八ヶ岳全山はじめ、北アルプス、浅間山や妙高まで見渡すことができ、夕日に染まる美しい山々を堪能しました。夜は星も出ていたので、予報は雪だけどもしかして...と淡い期待を抱きながら一日目を終えました。
翌日小屋の外はしんしんと雪が降り続いていたので、少しの間小屋で停滞。停滞のおともはやっぱり『岳』!胸が熱くなってきた頃、様子を見ながら出発することに。
昨日とは景色が一変していて、ただただ白い世界が広がり、空と稜線の区別がつきにくいほどでした。消えかけたトレースをたどっていくと、いつの間にか東天狗山頂へ。痩せ尾根の下りは少し緊張しましたが、慎重に下り終えると、賽の河原のような荒涼とした場所に出ました。夏はコマクサの群生地だそうですが、今日は夏の賑わいとは程遠い景色でした。
樹林帯に入ると、ワカンをつけて泳ぐように進み、夏沢峠にやってきました。そこからさらに下ってこの日の宿・日本最高所の温泉で有名な本沢温泉へ。なんと真冬でも野天風呂はやっていました!体が芯から冷えており温泉へ向かう気が起きず、蒔ストーブを囲みながら加藤ガイドのおもしろ昔話に皆大盛り上がり。でもレアな温泉なので入っておくべきでした…。
3日目も相変わらずの雪。硫黄岳を目指して樹林帯を登り返します。少しでも晴天を狙って途中の樹林帯でツエルトにくるまり待機。皆でガスコンロを囲めば意外にも暖かかくびっくりでした。硫黄岳山頂も真っ白、幸いにも風が無く助かりました。2週間前の天気とは大違いです。この日はそのまま下っておなじみ赤岳鉱泉へ。今まで夕食は毎回ステーキでしたが、今回はボリューム満点のカツ煮!お腹も心も満たされ、明日のお天気を祈りながら眠りました。
最終日は八ヶ岳らしい快晴で明けました。青い空に樹氷がキラキラ輝いています。赤岩ノ頭を越えると素晴らしいシュカブラが広がっており、その向こうには堂々と尖った硫黄岳が。振り返れば阿弥陀、赤岳、横岳の稜線も眩しい光を放っていました。最高の天気で撮影を終え、皆満足して山を下りました。
今回は雪深く厳しい八ヶ岳も体験できて大満足の旅となりました。でもやっぱり晴れた方が好きだなあ...(^_^;)