おとな女子登山部レポート那須・朝日岳プチバリエーション
- 投稿者
- るんちゃん(おとな女子登山部)
- 日程
- 2021年07月08日 (木)~2021年07月08日 (木)
- メンバー
- 山の先輩3名
- 天候
- 曇り→小雨
- コースタイム
- 峠の茶屋駐車場(30分)4番標識(45分)尾根取付点(30分)懸垂地点(30分)朝日岳山頂(30分)峠の茶屋避難小屋(20分)駐車場
- コース状況
- ・トイレは駐車場のみ。コース上にはありません。
・尾根の取付きまでは堰堤を2回越えました。2個目の堰堤は沢の最上部です。
・岩は脆く剥がれやすいです。浮き石も多いので細心の注意しましょが必要です。
・懸垂は1回、1Pのみ登り返します。それぞれ10mもありません。懸垂ポイント、1P終了点にはしっかりしたペツルのアンカーが打ってあります。中間のアンカーはありませんでした。
- 難易度
感想コメント
山はこの時期どこもかしこも雨。辛うじて前線の上部は午前中いっぱいもちそうだったので、はるばる那須まで出かけてきました。
途中の東北道は一部土砂降りでしたが、那須高原の早朝は高曇り。今回は脆い尾根を歩いて朝日岳に直登するバリエーション登山なので、地面が濡れていないことにほっと一安心。雲を抜け出したそうな朝日を横目に、まずは取付きの4番標識目指して登り出しました。
4番標識をそのまま上がれば避難小屋ですが、私達はそこから右側へ下降し、堰堤を2回越えて朝日岳の東南尾根の基部を目指しました。上から見た時は草付きを越えて難なく堰堤に出れると踏んでいたのですが、実際歩いてみると草木は背丈を優に越える高さで、すぐそこにあるはずの堰堤を完全に見失ってしまいました。方角は合っているからという先輩の声を励みに突き進んでみると、再び堰堤を捉え何とか目標の場所に到達することができました。
ここから先は、火山らしい赤茶けた岩場の登りとなります。とにかく岩質が脆く、掴むといとも簡単に剥がれてとってもデンジャラス。手は掴むのではなく押しながら、足元は蹴り込まずじんわり置くように登りました。それでも時々落石を起こしてしまうので、被害が少ないようお互いの間隔は狭めに。そうこうしているうちにフリーで進むのは厳しい深い落ち込み、門と呼ばれる場所に着きました。
とりあえず懸垂で底まで降りたら、同じくらいの高さを今度は登り返します。1ピン目はどこかなー?と眺めていたら、ギアスリングがいつの間にか首にかけられ、あれよあれよとリードすることに。残念ながら中間支点は取れなかったので、そのまま上まで行って皆が上がってくるのを待ちました。セットにまだまだ時間かかるので、引き続き練習を重ねていきたいです。
その後も相変わらず脆い壁をひたすら登ると、ようやく山頂が見えてきました。ガレ場が終わってなだらかな稜線歩きの末、頂上に到着。短めのルートでしたが達成感を十分に味わいました。
下山は朝日岳から避難小屋まで一般道を一気に下り、小屋で大休止。いつの間にか雨がパラついてきたので、本降りになる前に駐車場へ戻りました。
せっかくはるばるやって来たので、那須の出で湯で汗を流し、老舗のパン屋さんペニーレインにも立ち寄りました。美味しいパンをパクつきながら雨の帰路へ。展望は残念でしたが、大変充実した1日となりました。