北海道 大雪山系 トムラウシ山

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投稿者
好日山荘 公認 島田ガイド 日本山岳ガイド協会認定 登攀ガイド
日程
2010年06月24日 (木)~2010年06月27日 (日)
メンバー
好日山荘 公認 島田和昭ガイドとお客様
天候
晴れ
コースタイム
コース状況
Google Map

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感想コメント

こんにちは、ガイドの島田です(日本プロガイド協会所属、登攀ガイド)
6月末に北海道はトムラウシ山へ、ガイド登山へ出かけました。
さて現地の素晴らしい山の景色とともに、何か少しお役に立つ情報をお伝えさせていただきます。
私たちは、最悪を想定した装備を持参。ピッケル、アイゼン(6本爪)、冬帽子と冬手袋、冬肌着、ロープ、簡易ハーネス、テント。
ピッケルはリーダーである私が、アイゼンが利きにくい急傾斜や氷化雪渓でカッテイング。
アイゼンは、ヒサゴ沼~トムラウシ山往復~五色岳~大沼の行程の半分で使用。
冬手袋と冬帽子は、トムラウシ往復時の強風対策に使用。
冬肌着は寝まき代わりに保温着として就寝時に使用。
ロープは?参加者の足がしっかりしておりまして、洗濯ひもとして登場のみ。
簡易ハーネス(スリング数種類)は未使用。
テントは大沼周辺で使用。
と備えたものは大いに役に立ちました。
この雪渓の奥にピンクのテープ(目印)がっかっています。
これは残雪期に見失いやすい夏道の場所をしるしてくれています。(但し冬山時の残置テープの可能性もあるのも少し疑いながら)
そういうテープを発見する事も、もちろん国土地理院の地形図を元にしっかり読図をしながら現在地を把握する事もだいじなものです。
しかし、現実的にもっと注意深くならなければいけない事が他に!それは大雪山の豊富な残雪から溢れ出す小川、沼、に落ちない事!
なにも考えず突き進むのではなく、隠れた小川に耳をすませ、隠れた沼を確認するため、ピッケルを雪面につきさし、見極める事です。
氷河のクレバスのように落ちれば即死とまではいかないかもしれません。
しかし近いものがあるのです。それは可能性としては雪渓下の冷たい強い流れで溺死、低体温死、また骨折や打撲、捻挫による遭難も考えられます。
ガイドとしては最も気を使う部分なのです。
さてさてクチャンベツ沼の原登山口を目指し下山。
雪解けの豊かな水が大沼の湿原をよりいっそう美しい景色とし、私たちは天気に恵まれた素晴らしい登山をすることができました。

最後にこの靴、何が伝えたいのでしょうか???
そう、北海道の山しかりこの残雪期の夏道は雪解けと重なる事で時には川は沼のような状態になっている事が多いものです。
こういう時期、私の登山靴はGORETEXを使用します。そうでなければ、この足は水たまりを避ける行為が重なる事でひどく疲れてしまうからです。
くるぶしまで濡れても大丈夫!という安心感で少々の水たまりはヅカヅカ突き進んでしまいます。楽なものです。
もちろん雪渓歩きが多いという理由もあるのですけど、、、。

執筆/写真:島田和昭
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島田 ガイド事務所
芦屋市茶屋之町
TEL&FAX 0797-26-6536
携帯090-7550-9662
携帯naturalstyle-guide@docomo.ne.jp
naturalstyle@krd.biglobe.ne.jp
http://www7a.biglobe.ne.jp/~naturalstyle/
http://naturalstyle.at.webry.info/

フォトギャラリー

これが6月25日、小化雲岳付近から撮影した大雪の山々です(左端がトムラウシ山、右奥はオプタテシケ、十勝岳等)大雪山(旭岳や黒岳)の山開きは6月26日であるように

さてもっとズームアップしてみましょう!

これはヒサゴ沼です。ヒサゴ沼避難小屋からトムラウシに向かう稜線までの道のりはほぼ雪の中。木道もご覧の通り、半分ぐらいしかまだでていません。景色としては申し分ない

ヒサゴ沼避難小屋

はやくも小化雲岳あたりでコマクサが!

この時期常連のチングルマは見事なものでした。

これは珍しいウルップルソウですね。

この雪渓の奥にピンクのテープ(目印)がっかっています。これは残雪期に見失いやすい夏道の場所をしるしてくれています。(但し冬山時の残置テープの可能性もあるのも少し

現実的にもっと注意深くならなければいけない事が他に!それは大雪山の豊富な残雪から溢れ出す小川、沼、に落ちない事!なにも考えず突き進むのではなく、隠れた小川に耳を

最後にこの靴、何が伝えたいのでしょうか???そう、北海道の山しかりこの残雪期の夏道は雪解けと重なる事で時には川は沼のような状態になっている事が多いものです。こう

・実際に行かれる際は、現地の最新情報をご確認ください。
・ご自身の技術や体力に合った無理のない登山計画で山を楽しみましょう。

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