北岳バットレス第4尾根

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投稿者
冨田 豊
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日程
2014年09月09日 (火)~2014年09月10日 (水)
メンバー
冨田、妻藤
天候
晴れ
コースタイム
【1日目:偵察】広河原(150分)白根御池小屋(15分)大樺沢二俣(60分)C沢D沢の中間尾根(40分)下部岩壁(20分)C沢D沢の中間尾根(40分)大樺沢二俣(15分)白根御池小屋

【2日目:アタック】白根御池小屋(15分)大樺沢二俣(70分)C沢D沢の中間尾根(50分)下部岩壁(180分)第四尾根取付(240分)第四尾根終了点(20分)北岳山頂(120分)白根御池小屋(120分)広河原
コース状況
広河原から白根御池小屋の急な尾根道で所々ぬかるみ、木の根などの足を取られる場所があります。

北岳バットレスへのアプローチは一般道から逸れると同時にザレた道が目立ちます。
下部岩壁近くではガレてきて非常に安定しない足場になります。

第四尾根では、残置支点が多く見られますが状態はマチマチ。
利用する場合は充分なテストなどを行う必要があります。

また、ルート上には堆積した板状の石が至る所にあり、踏落しやロープ操作で落さないように注意です。
難易度
Google Map

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感想コメント

【1日目:偵察】前夜発で芦安の市営駐車場へ、朝5:00頃から動き始める乗合タクシーで広河原へ。
初日の目的は白根御池小屋への移動と北岳バットレスの下部岩壁までの偵察です。
白根御池小屋にすばやくテント設営、両名とも寝不足だったため、仮眠休憩30分を挟んでから偵察に出発しました。
大樺沢沿いの左俣を進み、事前に調べていた目標のC沢とD沢の出合に到着。
ここからは一般道を離れ、C沢D沢中間尾根へ、踏み跡を頼りに進みます。
北岳バットレスのエントランスである下部岩壁に到着。
まだ時間もあったので、ここからは進めるところまでロープを出して登ってみることに。
下部岩壁Dガリー大滝の2ピッチを登り、横断バンドを確認した後ロープ2本とクライミングシューズを残置して、テント場へ戻りました。

【2日目:アタック】いよいよ第四尾根へチャレンジです。
朝2:00起床、3:00にテントを出て偵察済みの下部岩壁までのルートを辿ります。
無論、辺りは真っ暗。ヘッドライトの明かりを頼りに進むこと2時間、昨日残置したロープとシューズを回収。
まだ陽が昇り切らないうちにスタートです。
昨日の偵察のお陰で途中まではスムーズだったのですが、第四尾根の取付きまでのルートで多少迷い、時間をロスしながらも何とか『4』のペイントを発見!
ここからはトポと勘を頼りにひたすら登るのみです。
残置ハーケン、手持ちのカムを利用し、安全に高度を上げていきます。
登るだけでなく途中のピーク『マッチ箱』でいったん懸垂下降。
いよいよ終盤というところで北岳バットレスの崩壊現場を確認。
その崩壊の影響で、最終ピッチは変化したらしく、トラバースしてからの登りは割とハードなルートでした。

そして、第四尾根終了!よーく考えてみれば北岳バットレスを貸切(?)の一日でした!

帰りの道すがら、北岳の山頂を目指します。
そういえば、冨田は今回が北岳の初登頂でした。

バスの時間も気になるので、急々とテント場である白根御池小屋へ。
北岳バットレスを登り切ったという実感は帰りの車中で感じるのでした。

今回のクライミングはお互いに来たことのないルートであったため、アプローチから未知の領域でした。
事前に調べた情報と、一日目を偵察日にしたことで、予想以上に首尾よく目的を果たせたと思います。

フォトギャラリー

いざバットレスへ

白根御池小屋

ベースキャンプ

大樺沢二俣

目印の大岩

下部岩壁

ロープとシューズはデポ

まだ明けきらぬ空

残置物の回収

朝はダウンを着るほど寒かった

第四尾根取付き

オブザベ中

いよいよ終盤

記念撮影

枯れ木テラスからマッチ箱

第四尾根終了です

いざ北岳へ

無事登頂

さあ帰ろう

・実際に行かれる際は、現地の最新情報をご確認ください。
・ご自身の技術や体力に合った無理のない登山計画で山を楽しみましょう。

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